
#寺子屋みなてらすボランティアインタビュー では、寺子屋みなてらすに参加するボランティアの想いを知ってもらうことを目的として、寺子屋みなてらすにボランティアとして関わってくださっている方のインタビュー記事を公開いたします!
今回は、江東区に引っ越してきたことをきっかけに大学3年生から関わってくれている新田さんのインタビューです。
「一人の人間としてそこにいるだけで意味がある」「いろんな大人に出会うことが大事」「みなてらすは評価されない第3の居場所」など寺子屋ムーブメントが体現しようとしていることを、現場で感じてくれていることが伝わるインタビューとなっています。そして、これからの未来の話もしてくれています。
みなてらすに参加した若者がここでどんな経験をしたのか、ぜひ読んでみてください。
初めての一人暮らしで地域との関わりを求めて
渡邊: 新田さんは、いつから「みなてらす」に入ったんだっけ?
新田: 入ったのは大学3年生の夏だから、2022年の7月か8月ですね。
渡邊: きっかけは何だった?
新田: ネットで「江東区 子ども ボランティア」で検索して出てきました。3年生の4月に江東区に引っ越してきて、一人暮らしで実家から離れた場所に住んで。せっかくだから地域のコミュニティとかボランティアやりたいなって思いました。
渡邊: なるほどね。でも大学生で一人暮らし始めて、「地域に関わったほうがいいな」って思う人って結構珍しいと思うんだけど、なんでそう思ったの?
新田: 確かに今思えば……なんでですかね(笑)。近くでなにかコミュニティに参加したいっていう気持ちはありました。
渡邊: なるほど。実際に来てみて、第一印象はどうだった?
新田: 最初に喋ったボランティアの方がすごい面白くて、「面白い人たちなんだな」っていうのが第一印象ですね。活動内容としても、自分がやりたかった「勉強を教える」っていうのができそうだなって。あとは、そんなに頻繁には参加してなかったんですけど、「それでもいいよ」っていうスタンスなのも良かったです。「絶対毎週」ってなると無理だってなって辞めてたかもしれないんですけど、「来れる時来てね」っていう感じだったから、細く長く続けられた感じです。
「一人の人間としてそこにいるだけで意味がある」
渡邊: 関わり始めてから、みなてらすのイメージが変わった瞬間とかある?
新田: 最初はやっぱり「学習支援」ということで入ったんですけど、思ったよりもいい意味で勉強だけじゃなかったというか。勉強を教えることはそんなに重視されてないんだなって思いました。
渡邊: なるほど。子どもたちとの関わりの中で、印象に残ってることってある?
新田: 単純に、生徒に「先生に数学を教えてもらえると分かりやすい」って言ってもらった時は嬉しかったですね。あとは、中学生だった子が高校合格して、しばらく会えてないなと思ってたら、気づいたら大学に合格してましたとか。成長を見守れてる感があります。
渡邊: 確かに、長く継続的にやってくことの面白さではあるよね。活動を通して、自分自身が何か変わったこともある?
新田: 最初はやっぱり「自分に勉強が教えられるか」とか「役に立てるか」っていう不安があったんですけど、活動してみたら「一人の人間としてそこにいるだけで意味がある」って感じられたのが大きいです。子どもたちにとっては「こういう人もいるんだよ」っていうサンプルになるというか。それに結構意味があるなって。「いるだけで意味がある」っていう環境が結構新鮮でした。
渡邊: 「役に立てるか」って仕事だとシビアだけど、生きてるだけで誰かの役に立ってるって、ここでは感じられるよね。
新田: そうですね。あとなんか、子どもたちにとって「いろんな大人に出会う」ってことが結構大事なんじゃないのかなって。みなてらすの生徒たちはちょっと羨ましいぐらい、いろんな大人に出会えてて。私も大学生っていうタイミングでいろんな人生の先輩に出会えてよかったなと思います。
渡邊: 確かに。新田さん自身もここでいろんな人に出会ったもんね。
新田: 実は私、みなてらすのボランティアの方に就活でもお世話になったんです。悩んでいるときに相談したら、「こういう人がいるよ」って繋いでくださって。
渡邊: それはすごいね(笑)。リクルーターとか関係なしで、フラットに社会人と出会えるっていうのは大きいのかもしれないね。
新田: そうですね。先生とか親以外の「大人のロールモデル」に出会えるから、視野が広がったというか。「こういう人もいるし、まあ人生なんとかなるかな」みたいな気持ちになれました。

↑新田さんも参加したさぬき広島でのワークショップ
評価されない「第3の居場所」
渡邊: じゃあズバリ聞くけど、「みなてらす」ってどんな場所って聞かれたらどう答える?
新田: 大人にとっても子どもにとっても「居場所」みたいなところ、ですかね。自分が貢献できてる感覚があるから安心できるし、居場所になる。
渡邊: 貢献できると居場所感って出るよね。
新田: そうですね。家でも学校でも会社でもない場所。仕事ができるできないとか、勉強ができるできないとかで評価されない場所っていうのが大事なんだなって。
渡邊: みなてらすでは評価されてる感覚なかった?
新田: 全くないですね。「いるだけでいいよ」「来れる時来てくれればいい」みたいな感じじゃないですか。逆に評価されたら怖いです(笑)。
渡邊: よかった(笑)。いい意味でハードルが低いのが大事だよね。新田ちゃんはこの春から就職で住む場所が変わるわけだけど、これからもこういう活動は続けたい?
新田: 思ってます。みなてらすに入ったことで、江東区にめっちゃ愛着が湧いたんですよ。ずっとこの辺に住んでる友達よりも、私の方が地域に愛着があるくらいで(笑)。自分の住んでる地域に愛着が湧くって、自分にとってもすごいいいことじゃないですか。だから引っ越してもやりたいなって思います。
渡邊: それは面白いなあ。引っ越した後も「みなてらす」と関わり続けてね。
新田: はい、ぜひ! 会社の人だけじゃなくて、利害関係のないコミュニティを持っておくのって自分のためにも良さそうだし、面白い大人たちと繋がっていたいので。
渡邊: ありがとう。じゃあ、これからも「仲間」としてよろしく!



