みなさん、こんにちは。
今日は、夢幻庵で起きた小さな出来事について、少しだけ語らせてください。
昨日、中雛たちを親鳥たちと合流させました。
それは、命と命が交差する瞬間であり、夢幻庵の語りがまたひとつ育まれる日でもありました。
中雛たちは、初めて外の世界に足を踏み出しました。
草の匂い、木陰の揺れ、落ち葉の下で動く虫たち――
それらすべてが、彼らにとってはまだ“初めての風景”です。
土のやわらかさに足を沈め、光の粒に目を細めながら、
彼らは少しずつ、自然という語りの中に入っていきます。
親鳥たちは、静かに距離を測りながら、時に羽ばたき、時に見守ります。
命が命を受け入れるまでには、時間が必要です。
でもその時間こそが、語りの深度を育ててくれるのだと思います。
夢幻庵では、こうした日々の営みこそが語りの源です。
照葉樹林の水を飲み、発酵された餌を食べ、風と土と光の中で育つ烏骨鶏たち。
その命が、別の命と出会い、交わり、記憶をつくっていく。
それは、語りの始まりであり、支援者の皆さんと共有したい風景でもあります。
今は、私自身が実家に戻っており、撮影などはできない状況ですが、
この合流の記憶は、また映像詩や語り冊子の中で静かに息づいていく予定です。
どうか、命の庭の小さな交差点を、心の中でそっと見守っていただけたら嬉しいです。





