
釜石地方森林組合の震災からの再生と新たな挑戦を描いた『つなぐ森林業 海のまちの森林組合、復興からその先へ』(PHP研究所)の刊行にあたり、ゆかりのある方々から頂いたメッセージをご紹介しています。
今回は、釜石市の職員で、著者・手塚が釜石に移住するきっかけとなった復興支援員組織「釜援隊」の生みの親の一人でもある金野尚史さんからのメッセージです。

(プロジェクト実行者の手塚が撮った2018年の金野さん=右と高橋さんの写真)
この本の主人公である釜石地方森林組合の高橋参事とは、震災のちょうど1か月ほど前に、仕事でお目にかかったのが最初の出会いです。まだ経験の浅い若手の市職員だった自分の相談にとても気さくに、丁寧に対応してくれた姿が印象的で、「自分も若い人に手を差し伸べられる高橋さんのような大人になりたい」と思ったことを記憶しています。
津波で上司と同僚を亡くすという過酷な体験をされた後も、高橋参事の物腰の柔らかさは変わりません。
私が、震災後、オープンシティ推進室(当時)という部署で、都市部で働く方々の越境学習の受け入れにかかわるようになった時、市外から来るビジネスパーソンの心に響くのは、高橋参事のような釜石の大人との出会いに違いない、と思い、以来、毎年、釜石地方森林組合に越境学習の参加者へのレクチャーや対話にご協力いただいています。
高橋さんのように地域に対する強い想いを持って活動する人たちの存在は、地域の宝です。その汗と涙の記録を、このような1冊の本にまとめてもらったことで、より多くの人たちに釜石地方森林組合の取り組みが伝わっていくことと思います。



