
私が藤野先生とご縁を頂き、翻訳や上海での資料探しなどのお手伝いからアシスタントを務め早くも8年。
先生の本を世に出すことが私の人生の目標の一つとなり、7年前各社に企画書を送り、岩波書店の『世界』に半年間連載されました。その後、出版の方は上手くいかずに取りやめましたが、昨年素晴らしい出版社と編集に出会い、7年越しの夢が叶いました。
この7年間も藤野先生は不休で、麻薬乱用防止のために、常にゼロから1を創り、発展させ、改革する活動をずっと続けてきました。
7年を振り返ると、7年前に出していたよりうんと意味のある時期に意味のある内容になったことを「天の采配」と感じます。
一昨日は雲ひとつない晴天に恵まれ、暖かいお昼の時間に、31名の素晴らしい皆さまが集まってくださいました。
第一部では、この分野で日本・世界、そして“人間そのもの”を深く考え、研究し、行動してきた志の高い先生方に、貴重なお話をしていただきました。
第二部からは、第一ホテル東京の美味しいお料理をいただきながら、交流と歓談のひとときをお楽しみいただきました。
その後、ほとんどの方が二次会にも残ってくださり、さらに活発で温かな交流が続きました。
愛をもって、日本のために行動したいと願う方々が集まった、稀有な時間。和やかで温かい空気が流れる、本当に楽しく有意義なひとときでした。感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
藤野先生の「お花はいりません。その分、皆さんとの“次の一歩が生まれる交流”を」という意向で、会場にはあえて花を用意しませんでした。
ところが、思いがけず、これまでいただいた中でも記憶に残るほど美しく素晴らしいお花をたくさん頂き、嬉しい驚きで胸がいっぱいになりました。
藤野先生の集大成『教養としての麻薬』が、これから日本中の皆さまに手渡され、新しい視点と気づきをもたらしていく未来が、鮮やかに見えた瞬間でもありました。
日本に住む私たちにとって、麻薬は「無関係な遠い世界の話」ではありません。医療にも不可欠であり、正しい知識は誰にとっても必要です。
さらに今、若者たちは想像以上に薬物の危険にさらされています。どうかご自身のために、そしてお子さんやお孫さんの未来のためにも、ぜひお読みいただければと思います。





