
今回は蒸米の放冷についてご紹介します。
蒸しあがった米を使用目的に合わせて目標とする温度まで冷ますことを放冷と言います。
現在は放冷機(簡易放冷機や連続式放冷機)を使った強制冷却が主流となっていますが、水口酒造では設備がないため、布の上に蒸し米を広げて自然に冷ます方法で行っています。

蒸米は時間が経つにつれて米が冷えて固くなっていくため、手早く広げる必要があります。固まりのまま放置すればするほど蒸米の内側と外側の温度差ができてしまい、洗米時の徹底した温度・吸水管理が水の泡となってしまうため一定のスピード感で蒸米を広げて均一に冷ましていくことが重要です。
甑から専用のスコップで米を掘り出す者、掘り出された米を運ぶ者、運ばれた米を広げるもの、3者の息を合わせて作業を進める必要があります。酒造りはまさにチームワークですね!
設備・経費など限られた中で、様々な工夫をしていますが、皆様のご支援が継続できる力になります。
どうぞ引き続き応援よろしくお願いいたします!





