
こんばんは!宮崎カカオの大田原です。
クラファンも開始して1か月経過しました。ここまでたくさんの応援いただき誠にありがとうございます!
先日放送された鉄腕ダッシュを見ていただいて、宮崎カカオを知ったという方も多く、九州の片田舎から全国へ面白い取り組みをもっと発信していきたいなと思っているところです。
さて、見学会やイベント出展時に、よく聞かれることがあります。
それは、「なんで宮崎でカカオをつくるの?」という質問。
これについては一言で語りつくせず、様々な側面から語りたいことがあります。
ということで、今日から複数回に分けてこの質問に対して書いていこうと思います。
まず今回は、「土づくり」の側面から。
カカオは水はけの良い土を好みます。今年に入って霧島の新燃岳の火山噴火がニュースとなっていたように、宮崎を含む南九州は、霧島や桜島といった火山が多い地域で、大昔から火山活動による火山灰が多く降り積もってきた場所です。
そのため、火山灰質の土壌が広がる地域が多く、この土壌は排水性が良いため、カカオの栽培に適しています!
どうしても作物と土の相性が悪い場合、土を入れ替えてから作付けを行うことがあるのですが、膨大な労力とコストがかかります。この作業が不要で元からカカオ栽培に適している土壌が広がる宮崎は、最初からカカオ栽培をするアドバンテージがあるんです!
ただ、もともとの土をそのまま使うだけでは、上手くカカオが育ちません。
そこで、たい肥を毎年毎年カカオが育つ畑に投入し、土の改善を行っていきます。

たい肥を入れることで、肥料を投入した際の栄養素が土に保持されやすくなって栄養素の吸収率が上がったり、カカオにとって有益な微生物のすみかやエサとなることで、カカオが元気に育つ地盤が出来上がっていくこととなります。
そんなたい肥は、これまで既製品を購入して使用していたのですが、今年から独自の自家配合で、自作で安心安全のたい肥づくりから行っていくこととなりました。
その中で使う材料の一つが、「尾崎牛の牛ふん」
先日、こだわりにこだわりつくした宮崎尾崎牛を生産する尾崎社長を訪問しました。
尾崎社長は牛生産の道40年以上、今では世界50か国以上への輸出を行うほか、堀江貴文氏が高級和牛を世界に広めることを目指して設立した会員制の和牛レストラン「WAGYUMAFIA」でも尾崎牛が提供されています。
尾崎牛は、安全性はもちろん品質の統一化を図るため、尾崎社長が歳月をかけて築き上げてきた自家配合飼料が生産面での大きなこだわりです。
ビールのしぼり粕(大麦)を中心に、とうもろこし、大麦、小麦、大豆粕、きなこ、アルファルファ(ビタミンA)、海草粉末、粉スミ、天然カルシウム等12種類の単味飼料を毎日2時間かけて朝夕2回ブレンドして牛に与えています。
この飼料の匂いを直接嗅いでみたのですが、発酵によるフルーティーなアルコール感が出ており、健康的で美味しい肉に繋がっていることが語らずともわかる香り。
尾崎牛の配合飼料また驚いたのは、一般的な牛舎の近くを通ると臭いが気になることが多いのですが、尾崎牛の牛舎の周りはその臭いがほぼ感じられませんでした!
発酵熱の湯気がもくもく上がる尾崎牛のたい肥舎
これは発酵させた飼料により、牛の体内で微生物の繁殖が盛んとなり、牛の内臓の健全性が維持され、牛糞の匂いも少なくなるものによるとのことです。
人間が発酵食品を食べ続けることで腸内がキレイになっていくのと同じですね!
今後は尾崎牛から生まれる牛糞を使用し、宮崎カカオ独自レシピの自家製たい肥を投入し、さらに良いカカオが取れる土づくりへ!





