【自己紹介】
株式会社歩来(アルク)代表取締役の平山彩七です。会社設立以前は介護医療院で6年半勤務し、慢性期看護や終末期看護に携わってきました。
令和6年元旦、志賀町は震度7の地震に襲われ、町の多くが全壊・半壊しました。断水、家屋倒壊、避難所生活…。「1秒を生きる」「1ミリを乗り越える」そんな日々でした。私の勤務先も半壊し、野戦病院のような状態でした。また、避難所では、医療的処置が必要な方、慢性疾患の薬が途切れそうな方、精神的に不安定な方など、昼夜を問わず支援が必要な状況が続きました。けれど受入れ可能な施設はなく、まさに息詰まり状態。町外への転居を迫られた方の「なんもなくてもいい。どこも行きたくない。ここにおってはだめか」の声に胸が締めつけられました。震災で姿が変わっても、ふるさとへの想いは変わらない。私自身も、能登の温かさに育てられた一人です。「看護師として、もっとできることがあるのではないか」その思いが、訪問看護ステーション立ち上げの原点です。
【私たちの看護観】
私たちが大切にしているのは“その人に寄り添い、ご本人とご家族の思いを尊重する看護”です。法人名「歩来(アルク)」は、私の愛犬の名前に由来します。
「一歩一歩の歩みが、未来を幸せに導きますように」
そんな願いを込めています。少子高齢化、老老介護、ヤングケアラー、そして震災による人口流出。能登では、子育て世代の姿が減り、介護を担う高齢者が増えています。だからこそ、“能登に安心して生きる場所を取り戻す”そのために訪問看護という形で立ち上がりました。小さなチームですが、地域に根ざした医療を届け、暮らしの安心を支える存在でありたい。あなたの応援が、地域の笑顔を守る力になります。
【このプロジェクトで実現したいこと】
私たちが目指すのは、病気や障がいがあっても「自分らしく暮らせる」あたたかい街です。訪問看護を通じて、医療・介護の支えが必要な方々の生活を支え、困ったときにそっと手を差し伸べられる地域をつくりたいと考えています。
① スタッフのスキルアップ
• 各種専門研修 • 資格取得支援 • チームミーティング・症例検討会の実施
② 公的保険外サービスの拡充 • 通院同行・生活支援のための送迎車両の購入・維持 • 自費リハビリ・自費看護メニューの開発 • 勉強会・相談会などの家族支援プログラム
③ 地域とのつながり強化 • 健康教室・講話会の開催 • 災害時支援・避難時医療サポート体制の整備 • ボランティア・多職種連携イベントの運営
④ 訪問体制の強化 • 医療機器(ポータブルエコーなど)の整備 • 電動自転車など訪問用移動手段の充実 • オフィス整備(リハビリ対応スペース・病児保育対応スペースなど)
⑤ 将来的なナーシングホーム建設 建設会社と協力し、建貸し(リースバック)方式での導入を検討しています。地域に必要とされる拠点を、無理のない形で実現したいと考えています。現在、協力してくださる建設会社・事業パートナーも募集しています。
【プロジェクト立ち上げの背景】
震災後、能登では人口流出が進み、高齢化がさらに深刻化しています。通院や在宅療養に困る方が増え、医療の支えを求める声が多く聞かれるようになりました。「もっと身近で、もっとあたたかく寄り添う看護がしたい」「医療だけでは支えきれない不安や孤独に寄り添いたい」その思いから、訪問看護ステーションを開設しました。
“安心して暮らせる日常”をもう一度取り戻すために“みんなのふるさと能登”を未来につなぐために。
【現在の準備状況】
開設から3か月。地域の方からの相談や訪問依頼も増え、「来てくれて助かった」「待ってたよ」の声に励まされています。多くの方にもっと気軽に頼ってもらえる存在になるため、「専門講師による研修」「スタッフ同士の勉強会」「 地域連携会議」などを積極的に行っています。
【リターンについて】
ご支援いただいた皆さまには、心を込めてお礼をお届けします。モノではなく、“つながり”を感じていただけるリターンです。
【スケジュール】
• 9月:訪問看護関連資格・研修修了
• 11月:クラウドファンディング開始
• 11月上旬:HP制作・SNS発信強化
• 9〜12月:事業所体制づくり、研修、地域連携会議
• 12月:クラウドファンディング終了・お礼メッセージ送付開始
• 令和8年5月:リターン発送・活動報告
【最後に】
訪問看護を通して日々感じるのは、“人が人を想う気持ちこそが地域を支えている”ということです。このプロジェクトは、その想いを形にするための挑戦です。一人でも多くの方に「ここで暮らしてよかった」と思っていただけるように。“支えあい、寄り添いあうあたたかい街”をもう一度取り戻すために。あなたの応援が、誰かの「今日も生きよう」という力になります。どうか
私たちと一緒に“安心して暮らせる能登”を創って下さい。
どんな小さなことでも気軽に声をかけてもらえる、そんな“あたたかいつながりのある能登”をつくっていきたいと思っています。どのような課題をも克服するため、時には専門講師による研修を企画し、全員で学習したり、スタッフによる専門分野において講師となりお互いのスキルアップにつなげています。 人工呼吸器について(研修より)
https://nursingcare-aruku.com/
最新の活動報告
もっと見る今できること!
2025/12/17 13:36いつも温かいご支援、応援のお言葉を本当にありがとうございます。クラウドファンディングも終盤を迎え、改めてこの事業の必要性を強く感じる出来事がありました。先日、ご自宅で家族介護を続けてこられた方がご相談に来られました。その方は、「在宅で介護をしていると、介護の疲れで自分の体にも異変が出てきました」と話してくださいました。病院を受診すると、「よく寝てください」と言われたそうです。けれど、その方は静かにこう続けました。「日中も夜中も関係なく動き続ける要介護者がいる中で、寝るなんて、どう考えても無理なんです。」相談できる人もおらず、話を聞いてくれる人もいない。定期的に訪れる行政の支援は、通り一遍の言葉をかけ、ほんの数分で帰ってしまう。地震の後、介護していたご家族はお亡くなられたそうです。「もっと、こうしてあげればよかった…もっと、違う支え方があったんじゃないかって…後悔ばかりなんです。」そう話しながら、その方は涙ぐんでおられました。この言葉を聞いたとき、私は強く思いました。在宅で療養・介護をしている人を、“一人にしてはいけない”そして、訪問看護・訪問介護・リハビリ・薬剤師・医師といった訪問系サービスが、もっと深く連携し、「支援として機能する仕組み」を使いやすくしなければならないと。今の制度では、・支援が点で終わってしまう・困りごとを拾いきれない・介護者の心と体が限界になるまで、誰も気づけないそんな現実があります。「最期まで家で」か「施設か」しか選べない社会ではなく、その“間”を支えられる場所と仕組みが必要だと思います。・在宅でも孤立しない・相談できる人がいる・チームで支えてもらえる・看取る人も看取られる人も「これでよかった」と思える時間を過ごせる。そのための一歩が、この福祉モール型でのナーシングホーム構想であり、訪問系サービスが本当の意味で連携する拠点だと考えます。クラウドファンディングは、「建物をつくるため」だけのものではありません同じ後悔をする人を増やさないため支える側が、壊れてしまわないため地域で生き続ける選択肢を守るため皆さま一人ひとりのご支援が、確実にその未来につながっています。最後まで、どうか見守ってください。そして、この想いを一緒に広げていただけたら幸いです。心からの感謝を込めて。 もっと見る
昨夜の地震に際し、心よりお見舞い申し上げます
2025/12/09 11:53昨晩の地震で大きな揺れを感じられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。突然鳴り響くあの地震警報の男性の声、まして深夜ということもあり、さぞかし心細い思いをされたのではないかと思います。不安な時間を過ごされた方々が、少しでも安心して休める状況に戻れることをスタッフ一同心より願っております。どうか、安全を最優先にお過ごしください。 もっと見る地域の声と、私たちが急ぐ理由
2025/12/03 09:05「それが当たり前の暮らしだった」いつも温かい応援をいただき、本当にありがとうございます。先日、高齢の方が静かにこう話してくださいました。震災前は、年末になると家の大掃除や迎え入れの準備で忙しくしていたこと。ご親族が帰省し、食卓を囲むのが毎年の楽しみだったこと。「それが当たり前の暮らしだった」と。しかし震災でご自宅は住めない状態に。避難所を経て今は公営アパートに住まわれているそうですが、それも当初の約束では来年春まで。避難所から出ていくよう言われ 行先がないと申し出、案内されたのが今のお住まい。本当は1階を希望していたけれど空いていたのは2階だけ。階段を休み休み上り下りしながら、「病院も薬もお金がかかる。散歩も1時間できていたのに今は20分で足が痛む」と、「年をとって働けないのに、次の住む場所をどう探せばいいのか分からない」と、不安をこぼされました。さらに、唯一のお話し相手だった住人の方が施設に入所され、「自分もいずれ同じ道なのかなと思うと、さみしい」と涙を浮かべていました。——こうしたご相談や声は、決して特別ではありません。能登のように高齢者が多い地域では、全国大都市の震災モデルと同じ仕組みでは、暮らしを守りきれない現実があります。家の被害判定は「損壊度」だけ。地盤が泥状になり家が傾いていても、建物の損壊が軽ければ一部損壊。傾きの修繕には1千万円以上、多ければ2千万近くかかるケースもありますが、補助はわずか。働き世代でも難しい負担を、高齢者が背負うのはほぼ不可能です。退居は来来春に期限を延ばしてもらえたそうです。だからこそ——「居場所」と「支え」が必要なのです。自宅を失った人が、1人暮らしになった人が、話し相手を失った人が、“次の春”ではなく、“明日をどう生きるか”に不安を感じている。私たちがナーシングホームや病児保育、お話ができる地域スペースを急いでつくろうとしている理由は、ここにあります。誰かが困ったときに、「ここに行けば大丈夫」と言える場所を一日でも早く届けたい。そのための準備を、決して止めずに進めています。現在、ナーシングホーム建設に向けて リースバック形式で協力してくださるパートナーの募集を継続しています。「地域で最期まで安心して暮らしたい」「家族と過ごせる場所がほしい」という声に応えるために、木のぬくもりを感じられる木造建築を採用し、ご家族や地域の方が気軽に立ち寄れる カフェや就労支援スペース、託児サービス も併設する計画です。また、働き世代の大きな悩みである「子どもが熱を出したとき、預けられる場所がない」という問題に対応するため、少人数制の病児保育も開設に向けて準備を進めています。小さな一歩ではありますが、確かな一歩です。さらに、心と身体を整えていただける リラクゼーションサービス の導入も準備中です。ナーシングホームを地域の「安心の拠点」として機能させるために、できることを一つずつ積み重ねています。皆さまからのご支援とメッセージに励まされながら、プロジェクトは少しずつ、前へ進んでいます。これからも進捗を大切にお伝えしていきます。引き続き見守っていただけますと幸いです。皆さまの応援が、私たちの大きな力になっています。いつも本当にありがとうございます。応援・拡散いただけたら嬉しいです!(URL)▶︎ クラファンはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/901203/view もっと見る








わあ、御社のプロジェクトは本当に素晴らしいですね! 正直に申し上げると、そのアイデアにはとても興味を引かれましたし、非常に大きな可能性を秘めていると感じます。もっと詳しくお話を伺えたら嬉しいです。拝見したところ、集められた資金は実現に向けた主要なステップに充てられるご予定とのことでしたが、このプロジェクトが完全に実現した際、人々の生活にどのような変化をもたらすとお考えでしょうか?ぜひ詳細についてお話しできる機会を楽しみにしています!もしよろしければ、私のプロフィールに記載しているメールアドレス、または個別メッセージでご連絡いただけると幸いです。追加のサポートが必要であれば、資金面でお力になれるかもしれません。