いつも温かいご支援、応援のお言葉を本当にありがとうございます。クラウドファンディングも終盤を迎え、改めてこの事業の必要性を強く感じる出来事がありました。先日、ご自宅で家族介護を続けてこられた方がご相談に来られました。その方は、「在宅で介護をしていると、介護の疲れで自分の体にも異変が出てきました」と話してくださいました。病院を受診すると、「よく寝てください」と言われたそうです。けれど、その方は静かにこう続けました。「日中も夜中も関係なく動き続ける要介護者がいる中で、寝るなんて、どう考えても無理なんです。」相談できる人もおらず、話を聞いてくれる人もいない。定期的に訪れる行政の支援は、通り一遍の言葉をかけ、ほんの数分で帰ってしまう。地震の後、介護していたご家族はお亡くなられたそうです。「もっと、こうしてあげればよかった…もっと、違う支え方があったんじゃないかって…後悔ばかりなんです。」そう話しながら、その方は涙ぐんでおられました。この言葉を聞いたとき、私は強く思いました。在宅で療養・介護をしている人を、“一人にしてはいけない”そして、訪問看護・訪問介護・リハビリ・薬剤師・医師といった訪問系サービスが、もっと深く連携し、「支援として機能する仕組み」を使いやすくしなければならないと。今の制度では、・支援が点で終わってしまう・困りごとを拾いきれない・介護者の心と体が限界になるまで、誰も気づけないそんな現実があります。「最期まで家で」か「施設か」しか選べない社会ではなく、その“間”を支えられる場所と仕組みが必要だと思います。・在宅でも孤立しない・相談できる人がいる・チームで支えてもらえる・看取る人も看取られる人も「これでよかった」と思える時間を過ごせる。そのための一歩が、この福祉モール型でのナーシングホーム構想であり、訪問系サービスが本当の意味で連携する拠点だと考えます。クラウドファンディングは、「建物をつくるため」だけのものではありません同じ後悔をする人を増やさないため支える側が、壊れてしまわないため地域で生き続ける選択肢を守るため皆さま一人ひとりのご支援が、確実にその未来につながっています。最後まで、どうか見守ってください。そして、この想いを一緒に広げていただけたら幸いです。心からの感謝を込めて。
昨晩の地震で大きな揺れを感じられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。突然鳴り響くあの地震警報の男性の声、まして深夜ということもあり、さぞかし心細い思いをされたのではないかと思います。不安な時間を過ごされた方々が、少しでも安心して休める状況に戻れることをスタッフ一同心より願っております。どうか、安全を最優先にお過ごしください。
「それが当たり前の暮らしだった」いつも温かい応援をいただき、本当にありがとうございます。先日、高齢の方が静かにこう話してくださいました。震災前は、年末になると家の大掃除や迎え入れの準備で忙しくしていたこと。ご親族が帰省し、食卓を囲むのが毎年の楽しみだったこと。「それが当たり前の暮らしだった」と。しかし震災でご自宅は住めない状態に。避難所を経て今は公営アパートに住まわれているそうですが、それも当初の約束では来年春まで。避難所から出ていくよう言われ 行先がないと申し出、案内されたのが今のお住まい。本当は1階を希望していたけれど空いていたのは2階だけ。階段を休み休み上り下りしながら、「病院も薬もお金がかかる。散歩も1時間できていたのに今は20分で足が痛む」と、「年をとって働けないのに、次の住む場所をどう探せばいいのか分からない」と、不安をこぼされました。さらに、唯一のお話し相手だった住人の方が施設に入所され、「自分もいずれ同じ道なのかなと思うと、さみしい」と涙を浮かべていました。——こうしたご相談や声は、決して特別ではありません。能登のように高齢者が多い地域では、全国大都市の震災モデルと同じ仕組みでは、暮らしを守りきれない現実があります。家の被害判定は「損壊度」だけ。地盤が泥状になり家が傾いていても、建物の損壊が軽ければ一部損壊。傾きの修繕には1千万円以上、多ければ2千万近くかかるケースもありますが、補助はわずか。働き世代でも難しい負担を、高齢者が背負うのはほぼ不可能です。退居は来来春に期限を延ばしてもらえたそうです。だからこそ——「居場所」と「支え」が必要なのです。自宅を失った人が、1人暮らしになった人が、話し相手を失った人が、“次の春”ではなく、“明日をどう生きるか”に不安を感じている。私たちがナーシングホームや病児保育、お話ができる地域スペースを急いでつくろうとしている理由は、ここにあります。誰かが困ったときに、「ここに行けば大丈夫」と言える場所を一日でも早く届けたい。そのための準備を、決して止めずに進めています。現在、ナーシングホーム建設に向けて リースバック形式で協力してくださるパートナーの募集を継続しています。「地域で最期まで安心して暮らしたい」「家族と過ごせる場所がほしい」という声に応えるために、木のぬくもりを感じられる木造建築を採用し、ご家族や地域の方が気軽に立ち寄れる カフェや就労支援スペース、託児サービス も併設する計画です。また、働き世代の大きな悩みである「子どもが熱を出したとき、預けられる場所がない」という問題に対応するため、少人数制の病児保育も開設に向けて準備を進めています。小さな一歩ではありますが、確かな一歩です。さらに、心と身体を整えていただける リラクゼーションサービス の導入も準備中です。ナーシングホームを地域の「安心の拠点」として機能させるために、できることを一つずつ積み重ねています。皆さまからのご支援とメッセージに励まされながら、プロジェクトは少しずつ、前へ進んでいます。これからも進捗を大切にお伝えしていきます。引き続き見守っていただけますと幸いです。皆さまの応援が、私たちの大きな力になっています。いつも本当にありがとうございます。応援・拡散いただけたら嬉しいです!(URL)▶︎ クラファンはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/901203/view
500円リターン追加しました! 今の能登は・・・いよいよ12月に入りました。今年も残すところ、あとひと月となりました。そして私たちは、まもなく震災から3回目のお正月を迎えようとしています。昨年の今頃は、震災後初めて迎えるお正月が怖くて、“どうか何も起こりませんように”と祈りながらカウントダウンをしていました。あれから時間が経ち、ようやく自分が置かれている現実と向き合えるようになりました。あの日を境に、この町の風景は大きく変わりました。家並みも道路も、人の流れも、以前の面影はどこに行けばあるのでしょう。子育て世代や働き手は減り、残されたのは壊れたままの家、住民の高齢化、そして山積みの課題です。能登の施設や、病院では、震災後の引っ越しを理由に退職者が増え、残った職員もまた高齢の方が多く、“老々介護”は在宅だけではありません。10年後——いいえ、10年も待たないかもしれません。あと数年で、この町はどうなってしまうのだろう。施設で受け入れられる人数は限られ、「能登にいたい」という当たり前の願いが叶わなくなる日が、もうすぐそこに迫っているように感じます。震災時に避難でお預かりしていたご利用者様は、「遠いとこには行きたくない」「家に帰りたい」とおっしゃっていました。施設ではご夫婦一緒が叶わなかったり、生活もルールに合わせなければならず、お食事では「食べたい」「食べたくない」は通用しない。催した時にできない排泄。好き嫌いも、したいことも、ご本人の思い通りにできないことが多々あります。もし、あなたや、あなたの大切なご家族だったら——人生の最期の時間をどう過ごしたいと思いますか?そんな現状を目の当たりにし、私たち《ホームケアステーション歩来》は、お一人おひとりの「今」に寄り添い、在宅での生活を支え、ご利用者とご家族の心を少しでも軽くしたい——そう願い仲間と共に立ち上がりました。志賀町には訪問看護は1事業所のみ。穴水や輪島も、休止せざるを得ない訪問看護事業も少なくない状況です。誰かがやってくれるのを待つのではなく、「私たちがやろう」と動き始めた仲間たちです。けれど、現実は厳しく、スキルアップの研修費はもとより、こちらは車がないと診療や、処方された薬を取りに行くことも困難な町です。そのため、診療同行や、お薬を取りに行くサービスを始めたいと思うと、必要になるのが、社用車の購入です。今回のクラウドファンディングでは皆さまのお力が1つずつ現実へと近づけてくれる糧となります。今、歩来をご利用くださっている方々の笑顔は本当に素敵で、ご利用者に向けられるご家族のやさしさは、私たちスタッフの大きな栄養になっています。そして今回、より多くの方に応援していただけるよう、500円の新しいリターン を追加いたしました。無理のない範囲で、どうかご支援いただけたら幸いです。私たちは、これからもこの町に必要な在宅ケアを続けていきます。どうか見守っていただけたら嬉しいです。将来的には、地域に根ざしたナーシングホームの建設を計画しています。建設会社との協力のもと 建貸し(リースバック)形式 での導入(家賃として分割で支払いながら運営できる仕組み)を目指しています。リースバック形式 への協力者大募集中です。また、支援の輪が広まりますよう 拡散お願い申し上げます。 https://camp-fire.jp/projects/901203/view
「迷惑かけたくないし、病院でいいよ」 あなたはこの言葉をどう受け止めますか? 人生の最期をどのように迎えたいですか? 大切な家族との最期の時間をどう過ごしたいと望まれますか?訪問看護を始めて3か月が経とうとしています。この短い期間の中で強く感じたのは、「在宅で最期を迎えることの難しさ」です。本人が「自宅で最期を迎えたい」と願っていても、家族がいない方や、家族も高齢で十分に看られないケースが多くあります。いざ看取り期になると、精神的・身体的な負担が大きく、「自宅で看続けるのは難しい」と病院や施設へ移らざるを得ない現実に何度も直面しました。訪問看護はどうしても提供時間が限られています。だからこそ、在宅で安心して暮らし続けるためには、定期巡回(随時対応型のサービス)が最善策だと感じています。なぜならば家に居ながら、施設と同じような安心を得られる仕組みとなっているからです。しかし、訪問看護ステーションが単独で定期巡回を行おうとすると、介護員の雇用などで経費が大幅にかさみます。逆に、外部事業所と連携すると、今度は月々の収入が大きく減り、運営は厳しくなります。さらにこの地では震災の影響もあり、人材不足が深刻で、都市部より高い賃金を提示しないと人が集まらない状況もあります。このままでは、国が掲げる「在宅介護」推奨はハードルが高いと実感しています。地方ではどうしても「施設中心」の運営に寄ってしまう。患者にとって望ましいサポート体系は、現場を支える側にとっては火の車。かといって報酬が上げれば、物価高と低年金で暮らす高齢者の負担が増えてしまう——。これが現場の声であり、現実です。先日、退院カンファレンスで「最期はどこで迎えたいか」と尋ねる場面がありました。ご家族は自信がなさそうで、その様子を察したのか、ご本人は「迷惑かけたくないし、病院でいいよ」と静かに言いました。本当は自宅で、子供や、孫、最愛のペットなど、家族に囲まれて最期を過ごしたいはずなのに。その言葉を聞いた瞬間、胸が締め付けられました。だからこそ私は、ナーシングホームを一日も早く実現したいと思っています。ご本人もご家族も、まるで自宅にいるかのように安心できる場所。そこは地元の木を使って造られた木の温かみを感じられる、心が落ち着く“住処(すみか)”のような場所・・・そんな「あなたの別荘」をつくりたい。今回のクラウドファンディングでは、建設会社との協力のもと 建貸し(リースバック)形式 での導入を検討しており、建物の建築に協力してくださる方の募集も行っています。在宅で最期まで“その人らしく”過ごせる社会の実現のために、どうか力を貸していただけないでしょうか。他人事ではない 必ずやってくる未来一人でも多くの方が、この問題に目を向け、支えてくださることを心から願っています。 https://camp-fire.jp/projects/901203/view 皆さまのあたたかいご支援・応援・シェアを、どうぞよろしくお願いいたします。






