あなたの歯を作る人が消える。歯科技工士「見えない危機」全国実態調査

2026年春頃に、全国の歯科技工士を対象とした「労働環境の実態調査」を実施します。この調査の実行費用(調査パネル利用料、分析費など)を集めるため、クラウドファンディングを行います。集まったデータは「政策提言」として国会等に提出し、歯科医療インフラの「見えない危機」を可視化します。

現在の支援総額

29,000

2%

目標金額は1,200,000円

支援者数

5

募集終了まで残り

34

あなたの歯を作る人が消える。歯科技工士「見えない危機」全国実態調査

現在の支援総額

29,000

2%達成

あと 34

目標金額1,200,000

支援者数5

2026年春頃に、全国の歯科技工士を対象とした「労働環境の実態調査」を実施します。この調査の実行費用(調査パネル利用料、分析費など)を集めるため、クラウドファンディングを行います。集まったデータは「政策提言」として国会等に提出し、歯科医療インフラの「見えない危機」を可視化します。

みなさまのご支援・ご投票をいただき、誠にありがとうございます。私たち一同大変感謝しております。社会の問題を見える化し、政治に繋いで社会を変えていく。我々は真剣に取り組みます。七夕研究所が社会調査に取り組む理由そもそも「なぜ」民間企業である七夕研究所が社会調査をやるのか?という問いを頂いております。弊社は、元々「文系領域の研究と社会実装を車の両輪で回していく」ことを目標に立ち上げた会社です。研究チームには文系領域、たとえば社会学、図書館情報学といった領域のメンバーがおります。ですが、実は社長の北島は理系出身、データサイエンスの畑の人間です。なぜ文系の領域に取り組んでいるか、という話題はどこかで書く機会があるでしょう。データサイエンスは「観測」の技術です。そしてこれは科学の根幹にある「観察」とイコール。社会の観察は研究のとても大事な第一歩です。だから私たちは社会を観察するために、社会調査に取り組む。観察し、構造を読み解き、問題を解決するために何かしらを社会実装する。そのループを回すことにこそ、我々の存在意義があります。だから、私たちは社会調査に取り組みます。民間企業による調査にはバイアスが入るかもしれない、そう思われがちです。が、考えてみてください。大きなバイアスを含んだ調査を行い、我々に都合の良い結果を得た。そして我々が、我々にだけ都合の良い形に社会を変える。それに意味がありますか?我々は社会を良いものにしたい。そのために我々にだけ都合の良い社会を創ることには、意味がありません。社会は関わる人たち全員のものです。社会を観察するために、我々は社会調査に取り組んでまいります。


昨日(25日)、私たちのクラウドファンディングは3件16,000円のご支援をいただきました。皆様のご支援・ご投票には、メンバー一同大変感謝しております。これからも、みなさまのご投票が必要です。SNSでの拡散や、お知り合いへの紹介など、ぜひともお願いします。若手歯科技工士へのインタビュー(抜粋)プロジェクトを立ち上げるにあたり、七夕研究所は若手歯科技工士のXさん(匿名)にインタビューを行いました。目的は「告発」ではありません。目的は、不全に陥っている社会システムの構造解析です。また、特定の企業や個人を糾弾する意図もありません。私たちが知りたかったのは、「現場では、何が当たり前として起きているのか」その一点です。語られた内容は、感情的な怒りよりも、淡々とした疲弊でした。そしてそれが、かえってこの問題の根深さを浮き彫りにしています。以下は、そのインタビューの抜粋です。全文は、note記事 https://note.com/tanabata_lab/n/n649d66ea9bf3 をごらんください。【インタビュー】 歯科技工士Xさんが語る(聞き手:七夕研究所)■ はじめに歯科技工士は、歯科治療に不可欠な技工物(入れ歯・差し歯・クラウンなど)を作る医療系国家資格の専門職です。 しかし、その労働環境は長年「見えない問題」として放置されてきました。今回、技工歴半年の若手歯科技工士・Xさん(匿名)に、 現場の実態、業界の構造、そして自身の心身の限界について率直にお話を伺いました。 語られた内容は、若手だからこその悩みではなく、制度そのものの歪みを映し出しています。■ 1. 歯科技工士を選んだ理由―― Xさんは、どうしてこの仕事を選んだのですか?Xさん: 「前の仕事で3D CADを使っていたので、それを生かせる国家資格がほしいと思ったんです。 調べていくうちに歯科技工士に辿り着きました。手に職をつけたいという気持ちが大きかったです。」技工士は“ものづくり”と“医療”の両面を持つ専門性の高い職業です。 Xさんはこの専門性に魅力を感じ、大学卒業後に技工士としての道を選びました。■ 2. 「1日12〜13時間労働が当たり前」―― 1日の流れを教えてください。Xさん: 「朝7時半に出社して、タイムカードは7時40分。 8時から朝礼があって、昼休みは本来11時半からなんですけど、仕事が多すぎて12時から30分だけ。夜は20時半にタイムカードを押して、そこから模型のスキャンをして、帰るのはだいたい21時です。」若手であっても例外ではありません。 労働時間は1日12〜13時間。 しかも、終電に間に合わないため昼休みを削るしかない状態です。―― 残業代は?Xさん: 「出ません。だから、労働時間を増やしても給料は変わらないです。」技工士の労働時間と賃金が噛み合っていない構造が如実に表れています。■ 8. 国会議員に伝えたいこと―― もし国会議員に直接言えるとしたら?Xさんは少し間をおいてから、静かにこう語りました。「入れ歯でもインプラントでも、 歯を治療するときは、技工士の過労死に加担していると思ってください。」これは恨み言ではありません。 現場にいる人間の切実な問いかけです。 制度によって構造的に過労が生まれている現実を、社会全体に突きつける言葉です。インタビューを終えて七夕研究所では、さまざまな調査に取り組んでまいりました。現場で働く皆さんの苦悩を伺うこと、問題のある構造を伺うことはしばしばなのですが、「お客さんは過労死に加担していると思ってください」とまで言われたのは今回が初めてです。インタビューを取っていた弊社メンバも絶句していました。これまで我々が調査してきた内容の中でも、歯科技工士はトップレベルにまずい状況。しかもそれが医療絡みの国家資格持ち?このレベルの問題は、歯科技工士の皆さんだけの問題ではありません。我々市民は誰でも歯の不調に出会っておかしくないわけですが、このままだと歯の詰め物や入れ歯を使える時代が終わってしまうかもしれません。自費医療なら問題ない?とすら言えないでしょう。人が育たないのですから。皆さんからの投票=ご支援による負託を頂きまして、我々は調査と社会変革に取り組んでまいります。


おはようございます。ご支援・ご投票頂きました皆様へは御礼申し上げます。このプロジェクトには、たくさんのSNSでの拡散が必要です。是非とも拡散のほど、お願いいたします! さて、国政サイドでもここ最近いくつかの動きがありました。こちらでウォッチできているものを皆様にご紹介します。少し前になりますが、10月30日、れいわ新選組のやはた愛議員に、大阪府歯科保険医協会の皆様からの陳情がありました。https://go2senkyo.com/seijika/180894/posts/1220492署名の名前を検索してみると、全日本民医連が旗を振っているか、何らかの形で関わっている署名運動だと思います。こういう署名運動もとても大事だと思います。12月24日には、自民党の上川陽子議員が代表を務める「歯科技工士に関する制度推進議員連盟」で、上野厚労大臣に申し入れをされたそうです。https://x.com/Kamikawa_Yoko/status/2003797179186700630こちらは日本歯科技工士連盟が関わる議員連盟のようです。https://nichigi-renmei.jp/about/results/ 最近まで、「歯科技工士の労働環境改善」は政治サイドでは筋悪案件と言われていたようです。ここ最近になって各方面で政治的な動きが活発化しているのは、高市政権が色々なことを本気で変えていこうとしている影響でしょうか。そうであれば色々なところで改善が見えてくる可能性はあるように思います。我々の社会調査も、政党力学から距離を置いたところでアンケートを実施していきたいと考えております。


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