凶作と担い手不足で無くなっていくさくらんぼ畑。新たな苗木を植えて故郷を守りたい。

さくらんぼ日本一の山形県では、2024年、25年と2年連続で凶作でした。高齢化と担い手不足に凶作がダメ押しとなり、さくらんぼの樹がどんどん切られて無くなっています。樹が無くなった畑に新しい苗木を植えて産地を維持します。稼げる農業経営モデルを確立し、新たな担い手を呼び込むことで、故郷を守ります。

現在の支援総額

4,053,000

202%

目標金額は2,000,000円

支援者数

296

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/11/30に募集を開始し、 296人の支援により 4,053,000円の資金を集め、 2026/01/18に募集を終了しました

凶作と担い手不足で無くなっていくさくらんぼ畑。新たな苗木を植えて故郷を守りたい。

現在の支援総額

4,053,000

202%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数296

このプロジェクトは、2025/11/30に募集を開始し、 296人の支援により 4,053,000円の資金を集め、 2026/01/18に募集を終了しました

さくらんぼ日本一の山形県では、2024年、25年と2年連続で凶作でした。高齢化と担い手不足に凶作がダメ押しとなり、さくらんぼの樹がどんどん切られて無くなっています。樹が無くなった畑に新しい苗木を植えて産地を維持します。稼げる農業経営モデルを確立し、新たな担い手を呼び込むことで、故郷を守ります。

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「お天道農園ってこんな農園なんだ」と知って頂きたく、プロジェクトページ本文に書ききれなかった、当農園のこれまでの取り組みをいくつか紹介させていただきます。今回は当農園の従業員の雇用育成について、です。山形の農業の雇用形態山形の農業の雇用について、家族経営+繁忙期に短期アルバイトを雇用という形態が大半です。これは、以下2点が背景にあります。①山形は特に果樹農家が多く、月によって必要な労働力がかなりバラつく。例えばさくらんぼだと、3月下旬-6月下旬は相当忙しいですが、それ以外の月の労働時間は殆どありません。②冬は農作業がほとんどない。年にもよりますが、12月下旬から3月上旬まで畑は雪で閉ざされ、基本的に畑作業がありません。農家は冬季はゆっくり休むか、冬季限定のアルバイト(除雪、スキーインストラクター、酒蔵等)で収入を得ています。人件費を効率的に運用するためには、人手の必要が無い時期に人を雇わず、人手が必要な収穫期にのみ短期アルバイトを雇用する、という選択が最も合理的です。しかし、以下の様な難しさもあります。・短期アルバイトの方に任せられる仕事は限定される。短期アルバイトの方は、毎回同じ方に来てもらえるか、毎年同じ方に来てもらえるか、がその時その時で変わります。1週間毎や1日毎に来る人が変わる、という事も当然起こります。収穫や箱詰め等の単純作業に近い仕事を任せることはできますが、農作物の管理作業や、農業機械を使用した複雑な業務を任せることはできません。・短期アルバイトの方の側に必ず管理者を置かないといけない。管理者が側にいて、作業指示通りに作業が進んでいるか、作業速度は問題が無いか、等を確認して、必要に応じて指導する必要があります。本来雇った人に仕事を任せて、経営者は自分しかできない仕事をする、という事が効率的で理想ですが、それをする事が難しいです。・人材育成コストが都度かかる。上述の通り、短期アルバイトの方は、毎回同じに方に来てもらえるかがその時その時で変わります。人が変わる都度同じことを教えて、その進捗を管理しなければならず、雇う側の負担が大きくなります。当農園では常勤の従業員の他に、繁忙期は短期アルバイトを雇用しており、これまで300人以上雇用してきました。その経験を通して、上記の様な難しさがあるなと感じています。かけた人件費に対して、生産性が上がりづらく、合理的に見えて合理的ではないという実感があります。お天道農園の雇用形態正社員1名とアルバイト(フルタイム)2名の計3名を常勤、シフト制で雇用しています。開業2年目から常勤雇用をしており、今年で3年目になります。閑散期および冬期間も週4-5で出社してもらっています。この雇用形態を維持するため、1年間売上と作業が途切れない様に、当農園では主力のさくらんぼ、とうもろこし以外に季節の野菜を生産しています。・3-6月:さくらんぼの管理、出荷作業 / とうもろこしの管理作業・7-8月:とうもろこしの収穫作業 / 秋冬野菜の植え付け・9-11月:秋冬野菜の管理、出荷作業(ブロッコリー、小松菜等)・12月-3月:秋冬野菜の出荷作業(白菜、キャベツ、大根)今回のプロジェクトでさくらんぼ、すもも、たらの木を植えることによって、今後は以下の様な生産スケジュールに変わっていきます。・3-6月:さくらんぼの管理、出荷作業 /すももの管理作業 ・7-10月:すももの出荷作業・11月-3月:たらの芽の出荷作業常勤雇用をすることで、以下の利点があります。・単純作業に加えて複雑な作業を任せることができる。・常に側にいて確認や指示を行う必要が無い。(任せている間、自分が他の仕事をできる)・人材への育成・投資ができる。・給料を上げることができる。農業の雇用において、以下の様な慣習というか、通例の様なものがあります。・アルバイトや社員に任せる仕事を限定する。(大事な仕事は農園主やその家族だけでやる...等)・性別や年齢で任せる仕事を限定する。(女性には機械を使わせない...等)*これは誰が悪い、という話をしたいのではなく、「ただ昔から皆そうだったから、今もそう」というだけです。当農園では、・従業員に任せる仕事を限定しません。従業員1人1人と定期的に面談して、個々人のやる気、適性、ライフステージを考慮しながらですが、少なくとも現場での農作業においては、経営者の自分と同じ事ができるようになる様に育成をしています。・性別や年齢で任せる仕事を限定しません。これも従業員1人1人と定期的に面談して諸々考慮しながらですが、「女性だから」「若いから」「高齢だから」という理由で制限を設けません。お天道農園の雇用の取り組み当農園で現在雇用している3名は全員女性です。全員お子さんを持つお母さんです。3名の内2名は農業未経験者です。3年前に、1番最初に雇用した従業員は、雇用時点では農業は完全未経験、鍬も鎌も持った事がないという状態でした。現在は耕運機、トラクター、乗用草刈り機、スピードスプレイヤー(果樹園に農薬を散布する機械)、農薬散布機等、様々な農業機械を使いこなしています。何なら自分より操作は上手です。ひとつひとつOJTで使い方を教えて、1人で作業を完遂できる様になりました。他の2名にも同様に、まずは農業機械の操作をOJTで教えています。2027年までには全員が主な農業機械を操作して、自分と同じ以上のレベルで農作業ができる状態になっていると思います。また農業機械の操作だけでなく、農場を管理していくのに必要な知識や判断基準を教えていく予定です。作業スケジュールの組み方、作業指示の出し方、各作物の生理生態の知識とその管理の仕方、農薬や肥料の選び方...etc 。最終的には1人前の農家と遜色ないレベルの能力(できること、考えられること、判断できること)を身に着けてもらいたいと考えています。従業員の能力が向上することで、・農園としての生産性が格段に上がります。今回のプロジェクトで耕作放棄地に新たな苗木を植えていきます。つまり管理する農地の面積が格段に増えていくのですが、これは生産性を上げなければ対応できません。自分と同じことができる従業員がいることで、今回のプロジェクトの実行が可能になります。・従業員の給料を上げていくことができます。正直、利益率・利益額が低い農業という産業において、無条件に従業員の給料を上げていく、という事は現実的ではありません。従業員が、生産性という観点で、自分の能力で自分の給料を稼げる状態であれば問題なく給料を上げていく事ができます。給料が上がれば、従業員の生活、人生が良くなっていくと思います。また自分が成長した分、それがちゃんと給料に反映されていく職場は、働いていて希望が持てると思います。1番最初に雇用した従業員は、現在の時給が雇用当初、3年前の時給の約1.5倍になっています。まだまだ能力に伸びしろがあるので、引き続き能力を伸ばして、給料も上げ続けていきます。・これから地方はどんどん仕事が無くなっていきます。人口が減り、市場が減り、企業が無くなっていきます。今は人手不足ですが、今後人手よりも雇用先が少なくなってしまう状況が起こる事は可能性として低くありません。その時に、職を得るうえで、「人材としていかに能力が高いか、できる事が多いか、経験が多いか」という事がとても大事になります。あれば職を選ぶ立場になれますし、なければ選ぶ立場になれず、また選ばれることも難しくなります。最悪の場合、職が必要なのに見つけることができない、という状態になります。自分は仮にお天道農園が潰れて無くなってしまっても、自分の従業員が職に困らない様になって欲しいと思っています。その為にも、勝手な願いかもしれませんが、従業員には自分の能力を向上させて欲しいと思っています。地方において農業は最後まで無くならない仕事だと思いますし、一端の農家と同じレベルで仕事ができる従業員は中々いません。少なくとも農業界においては、職には困らない能力を持つ人材に育てたいと思っています。常勤の従業員が居て、彼ら彼女らの成長によって農園の生産性が向上する。生産性が向上すれば利益が増え、従業員の給与が増える。給与が増えれば生活や人生が良くなる。また成長した分だけ自分に返ってくる(給与が増える)という希望を持って働けるようになる。優秀な従業員ができるだけ長く勤めてくれることで、農園の生産性が向上し、稼げる農業経営を実現できるように、この様な雇用形態を採用しています。



2025年の振り返り
2026/01/05 20:30

2025年はひどい年でした。農家人生で一生忘れないであろう大変な年でした。昨年度、自分の農業経営は3期目でようやく黒字化して、今年でがっつり軌道に載せてやろうと意気込んだ2025年。蓋を開けてみれば大敗も大敗。さくらんぼは4月の天候不順で実がほとんど成りませんでした。山形県で過去最低の収穫量となった今年。うちも過去最低、平年の2-3割の収穫量でした。6月中旬以降、本来は梅雨で十分の水分が見込めるはずが、6月半ばから8月頭までほぼ降雨無し、かつ連日30℃超え。畑は砂漠の様でした。主力のとうもろこしとすいかで失ったさくらんぼの収益を埋め合わせをしなければならないのに、とうもろこしは収穫前に枯れる。すいかも同じく収穫前に枯れたり、割れたり。全体の4-5割は収穫に至らず終わりました。とうもろこしやすいかを1本1個でも生き延びさせようと奮闘する一方、高温乾燥でさくらんぼの樹が枯れはじめていきました。35℃を超える日が続き、その中で活動すると誇張無しで死にます。早朝と夜しか作業時間が取れない中で、さくらんぼ、とうもろこし、すいかを守るための対策を打っていました。やれることは全部やったと言い切れます。しかしどれだけ手を尽くしても目の前で手塩にかけて育てた作物がダメになっていく様は筆舌に尽くし難い光景でした。従業員達にも相当な負荷をかけました。作物を守る事にいっぱいいっぱいで、一緒に働く従業員の体調やメンタルをしっかり見ることができませんでした。特に今年から正社員にした最古参の従業員には相当な負荷をかけてしまい、7月に退職したいと要望を受けました。(今は引き続き一緒に働いています)8月に入ると待ちに待った雨が降りました。が、逆に降りすぎ。畑がぬかるみ、最後の頼みの綱の秋冬野菜の植え付けができない日々が続きました。雨の合間を縫って、ヘッドライトを点けて徹夜でブロッコリーの植え付けをせざるを得ませんでした。植え付けが遅れた分成長が遅れ、雪が降る前に収穫できなかった分が少なからず出ました。「農業は天気次第」という言葉の意味を骨の髄まで叩き込まれた1年でした。多くのものを失いました。資金をはじめ、取り戻せるものから取り戻せないものまで、様々失いました。多くを失った一方、得るものも多くありました。極限の高温乾燥の最中、ダメになっていく作物とそうならない作物がありました。何の作物なら安定的に生産できるのかが分かりました。作物を安定的に生産する為にどの様なインフラが必要だったのか、何があれば自分の作物はダメにならなかったのかが分かりました。「従業員を見る」ということを、右腕の従業員を失いかけて、2年間いったい何を見てきたんだろうと心底後悔して、初めて学びました。ずっと迷っていた経営方針も決まりました。規模拡大に振り切ります。さくらんぼの凶作をきっかけに加速する離農と耕作放棄地化に歯止めをかけなければ、回り回って自分が農業できなくなるし、地元に住み続けることもできなくなります。プロジェクトページにも書いた通り、離農者の農地を片っ端から借り受け、樹を植えていきます。しっかり儲かる農業経営モデルを確立して、新規就農者を呼び込んで、地元の農業、地元の暮らしを守っていきます。何を栽培していくか決まった。規模拡大をしていくと肚も決まった。背中を預けられる3人の従業員達もいる。身体も精神も健康。あとは立って歩く、前に進むだけ。悲しみや苦しみは2025年に置いて、そこから得た学びを2026年に持ちこんで、必ず再起してみせます。地元も、従業員も、そして自分も幸せにするために、来年も引き続き全力で頑張ります。


遅くなってしまいましたが、12月19日 さくらんぼテレビ様 にニュースで取り上げていただきました。今回のクラウドファンディングのことだけでなく、今年のさくらんぼの不作や、高温乾燥によるとうもろこしやすいかの事も併せて取材していただきました。WEB記事にもしていただいています。ぜひご覧ください!


ご支援いただいた金額が300万円を超えました!!ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。クラウドファンディングがスタートして約1ヶ月、この間にも樹が切られていく畑が増えています。5年後には町にどの程度の樹が残っているのか、半分に減っていてもおかしくないのでは、むしろ半分残っていたらいい方かも、という感覚です。ネクストゴール400万に向けて引き続きプロジェクト継続していきます!地元の農業を維持するため、ぜひぜひご支援お願いいたします。


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