
【ん⁈なんだか面白そう】
全国大会と懇親会が終わり、そのまま二次会の会場へ。
案内されたのは、居酒屋の2階。
そこに参加者の皆さんがぎゅうぎゅうにひしめき合っていました。
そこで、私が尊敬する先生から、こんな声をかけられたのです。
「研修事業をやってるなら、ジョージくんのお話しを聞いてみるといいよ」
(……え? ジョージくんって、さっきのエレベーターの愛想なしの大きい人ですか?)
心の中で大きなため息をつきつつ、正直「遠慮したいな……」という気持ちでいっぱいでした。
でも、お世話になっている先生の紹介だし、お話くらいは聞いておこう…そんな後ろ向きなスタートだったのを覚えています。
ところが、同じテーブルにつくと、稲岡はエレベーターの時とは180度違っていました。タブレットを片手ににっこり笑って、本当に楽しそうに、自分自身の学びについて熱く披露してくれたのです。
その話を夢中で聞くうちに、私の中の感情が少しずつ、でも確実に変化していきました。 「は? なんだこの人……」から、「ん?! これって、ものすごく面白いかも!」へ。
基本、良いと思ったら即決断・即実行の私。気づけば、こんな言葉が口から飛び出していました。 「……うちの特養で、研修をしてもらえませんか?」 あちこち動きまわり始めていた稲岡にとっても、この「名古屋進出」の提案は魅力的だったようです。エレベーターでの最悪な第一印象から、わずか数時間。その3ヶ月後には、私の住む名古屋の特養で研修を行うことが決まっていました。



