
こんにちは、プロジェクトオーナーの橋本です。今回は前回に続きクラフトビールの「原料」にフォーカスしたいと思います。
副原料が与える個性
「そもそも水が違う」という話は先日の投稿でもお話しました。ビールの主な原材料は水、麦芽、ホップ、酵母ですが、昨今のクラフトビールではそれ以外の原料(副材料)で味に個性を与え差別化を図り、時にはビールの概念を覆すようなエッジのきいた味わいも出てくるようになりました。
ゲニスブルーイングもそんな個性に挑戦しているブルワリーです。
原料情報の公開はもちろん、麦芽、ホップ、酵母については「麦芽:Best Pilsen、ホップ:Saaz、酵母:Fermentis Saflager S-23」(タトゥーラガーの場合)といった具合に種別まで公開。興味のある方はぜひ彼らのウェブサイトをのぞいてみてください。ゲニスブルーイング公式サイト
お米、ヘンプからベリーやマンゴーまで
ホップの苦味が効いたタイプからは、お米を使った軽やかなボディ(タトゥーラガー)、リンデンとヘンプシードのドライな飲み口(スプリングナイト アドベンチャー)、オーツ麦のクリーミーな口当たり(ダークフォレスト)といったドライ派のビール好きを満足させてくれる味を副材料で生み出しています。
日本初上陸となる甘口タイプからは、小麦とオーツ麦で表現されたミルクシェイクの味わいやラズベリーの果実味(シックスマンス)、マンゴーピューレを使用したトロピカルな甘み(マンゴージェラート)といったかなりエッジの効いた味を副材料で表現。しかもそれぞれ個性があって美味しい!
フルーティーなタイプでは甘みの調整にエリスリトールと呼ばれる発酵由来の甘味料を使用。エリスリトールにはカロリーがほとんどなく、血糖値に影響を与えないといった利点があり近年注目されている甘味料です。また、ピューレ系の原料が濃縮還元ではないのも嬉しい点です。
ホップや麦芽も熟知
様々なビールを比べてもある程度の原料は似ていると思います。それでも味わいに差が出る理由は、その原料をどう使うかにあります。
麦汁の煮沸時に投入するホップは、開始直後に入れれば苦味が強くなり、終了直前に入れれば華やかな香り付けの役目を果たします。麦芽は焙煎(ロースト)の度合いによってアンバー、チョコレート、ブラックなど種類があり、焙煎の強いものは黒ビールの原料となります。また異なる種類をミックスすることで味わいにも影響するわけです。
自社でホップ栽培も行っていて、ビール醸造に原料から向き合っているゲニスブルーイング。厳選された原料を使って、余計な足し算も余計な引き算もせずに、ゆっくりと醸造されたクラフトビールはどれも個性があって美味しいですよ!
さて次回は日本とリトアニアのノンアル・微アル事情について投稿したいと思います!
橋本佳樹
橋本サンドラ




