
私たちの原点。医師向けAI問診シミュレーション「OPQRST」が生まれた理由
今回は、私たちの原点でもある、医師向けAI問診シミュレーション「OPQRST」について書いてみます。
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OPQRSTは、「問診を、もっと練習しやすくできないか」という思いから始まりました。
問診は病歴聴取とも言います。
医師の診療では、検査や治療の前に、まず患者さんのお話を聞くことがとても大切です。
どんな症状があるのか、いつからなのか、どういうときに困るのか。
そうしたやり取りの中に、診療のヒントがたくさんあります。
聞くべきことを学ぶ方法
OPQRSTという言葉は、問診で聞くべき項目の頭文字を取って覚えやすくしたものです。
Onset:症状はいつから始まったのか
Provocative/Palliative Factora:症状が悪くなる/良くなる要因はなにか
Quality:症状はどういった性質か
Related Symptoms:随伴症状(一緒に伴う他の症状)はあるか、何か
Severity:症状の重症度と生活に与える影響はどの程度か
Time Course:症状の経過はどうか
このような問診の方法を、半構造化質問による問診、といいます。
社名のOPQRSTも同じですが、基本を大切にしながら、目の前の相手に合わせて問いを深めていく。
その感覚を、もっと自然に学べるようにしたい。そんな思いが、この名前にも込められています。
初学者にとって問診の拠り所となるこのような方法は特に学生や初期研修医に好まれます。
しかし臨床現場で患者さんの話を聞けば聞くほど、このような枠組みに入らないことを度々経験します。
枠組みに入らないとき、経験が重要になる
問診は、教科書を読んだだけで身につくものではありません。
実際にやってみて、迷って、振り返って、少しずつ上達していくものです。
例えば、片頭痛の人に「光過敏はありますか?」と聞いても伝わりません。
「頭痛がするときに眩しい光が嫌に感じませんか?」と医学単語を平易な言葉で言い換える必要があったり、
「頭痛がするときにテレビと電気消して布団かぶって寝てませんか?」と対処行動に目を向けたりする必要があります。
理想的な振る舞いをするよう、AIを調整しています。でも現場では、何度も練習できる機会が十分にあるとは限りません。
患者さんに協力していただきながら学ぶ以上、気軽に何回もやり直すわけにもいきません。
だったら、患者さんに負担をかけずに、もっと繰り返し練習できる方法があってもいいのではないか。そう考えて生まれたのが、OPQRSTです。
診断クイズではない、経験の反復
私たちが目指したのは、単なる知識問題ではありませんでした。
症状名を当てるクイズでもありません。
実際の診療に近いかたちで、「相手の話を聞きながら、次に何を聞くか考える」体験をつくりたいと思ってきました。
うまくいかなくてもいい、何度でも、間違えよう
同じ胸痛でも、不安そうに話す方もいれば、平然としている方もいます。
うまく言葉にできない方もいれば、背景に生活や仕事の事情が隠れていることもあります。
問診は、症状だけでなく、その人らしさも含めて受け取る営みです。
だからこそ、ただ情報を並べるだけではなく、対話として練習できることを大事にしてきました。
Proプランでは患者さんのキャラクターを選択できます。
OPQRSTは、私たちにとって「AIを使った新しいサービス」である前に、日々の診療や教育の中から生まれたものです。
若手の先生方と一緒に考えたり、診断に悩む症例を振り返ったりする中で、「こういう練習の場があったらいいのに」と感じてきたことが、少しずつ形になっていきました。
原点を見失わないように、先へ進む
私たちにとってOPQRSTは、出発点です。
今も、「もっとよい学びの体験にできないか」を考えながら、少しずつ育てているプロダクトでもあります。
その体験の先に、看護師さん向けのOPQRST Nurseへとつながっていきました。
応援してくださっている皆さまにも、この原点を少しでも感じていただけたら嬉しいです。
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