
第10回:築100年の歴史を未来へ。足利のモノづくりと文化を繋ぐ「エコシステム」
はじめにーー
日光商事の川村です。おもいつむぎ財団編の最終回となる今回は、私たちが目指す「足利のモノづくりと文化のエコシステム」について、そしてこのクラウドファンディングを通じた「未来への投資」の意義について語ります。
川村:今回、私たちが作っているビニロン袋や、初山染工さん、田中メリヤスさんのような
足利の職人の手仕事と、財団の活動はどう結びついていくとお考えですか。
川端:例えば、うちのミュージアムショップで、地域の企業や丁寧な職人さんが
作られたものを紹介させてもらうこと。文化や芸術というフィルターを使って、
地域の経済に何かプラスを生み出すことができれば、そこに美術館がある意味も出ますよね。
川村:文化をフィルターにして、地域経済を回す仕組みですね。
川端:そうです。文化や芸術って、極端な話「なくても生きていけるけど、あった方が
いろんな意味で豊かになっていくし、選択肢が増えていく」ものだと思うんです。
KPIとかでは判断されづらい部分ですが、そこはちゃんと残そうよ、と。
川村:今回のクラファンを通して、足利には「大量の服が捨てられる時代」とは対極にある、
途方もない手間暇をかけて作られた「一生モノ」の技術があることを改めて実感しました。
川端:ビニロンも全くそうだと思うんですけど、以前からある良いものの本質をちゃんと残しつつ、次の世代の新しいものを生み出していく。そういう部分を上手に活かしていきたいですね。

今回のコラボリターンの一つ吉田博氏の版画ビニロン
おわりにーー
安さだけを求め、大量消費・使い捨てを繰り返す時代はもう終わりにしなければなりません。
足利の職人たちが魂を込めて作る「一生モノ」の製品と、それを長く大切に守り続けるための
プロ仕様の厚手パッケージ「ビニロン」。
これらを適正価格で購入し、長く愛用することは、単なる消費ではなく、日本の貴重な文化と
職人技術を未来へ繋ぐための『パトロンとしての投資』に他なりません。
1300年の繊維の歴史を持つ足利の誇りを、絶やさずに次の世代へ。
皆様の温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。



