私がこの活動を始めた2016年、久留米で「4月2日が自閉症啓発デーであること」を知っている人は、正直ほとんどいませんでした。また私が運営している事業でも自閉症についてご家族の理解が得られないと悩むお母さんがいて、私たちにできることはなにかないかとたくさん悩んできました。知ってもらうために「啓発」なんて難しい言葉を使うと、余計に遠く感じられてしまう。そんな不安もありましたが、まずはこの街を「希望の青」で染めることから始めようと決めたのです。なぜ10年も続けてこれたのか。それは、障害がある方やそのご家族が「自分たちのことを知ろうとしてくれる人が、この街にこんなにいるんだ」と涙を流して喜んでくれたからです。10年走り続けてきた今、市役所が青く染まり、夜空に青い花火が上がる光景は、久留米の4月の「当たり前の景色」になりつつあります。10年目の節目、改めて皆さんに伝えたいことがあります。この活動は、障害がある人のためだけのものではありません。誰もが「自分らしく、そのままの姿で」笑える街にすること。それは、皆さんも、大人も、お年寄りも、みんなが生きやすい街にするということです。今年も皆さんと一緒に、最高の景色を作れることを誇りに思います。 一般社団法人アカルカ福祉協会 代表理事 田中崇





