単純な生命モデルで迫る細菌と宿主の関係

真正粘菌を用い、細菌と宿主の共生を一細胞対一細菌という単純な形で解析する研究モデルを構築する。将来は腸内細菌とヒトの共生理解を深め、関連疾患の予防や治療薬開発に貢献できる。

現在の支援総額

131,000

13%

目標金額は1,000,000円

支援者数

8

募集終了まで残り

13

単純な生命モデルで迫る細菌と宿主の関係

現在の支援総額

131,000

13%達成

あと 13

目標金額1,000,000

支援者数8

真正粘菌を用い、細菌と宿主の共生を一細胞対一細菌という単純な形で解析する研究モデルを構築する。将来は腸内細菌とヒトの共生理解を深め、関連疾患の予防や治療薬開発に貢献できる。

☆研究プロジェクトの概要
 ― 不思議な生きものから「人と細菌の共生のヒミツ」を探る研究 ―

私たち人間の体の中には、数えきれないほどの細菌が一緒に暮らしています。


特に腸の中には多くの細菌がおり、消化を助けたり、体の調子を整えたりしてくれる大切な存在です。


その一方で、

大腸がん、自己免疫の病気、心の病、生活習慣病など、


さまざまな病気にも関わっていることが分かってきています。


ところが――


**「細菌は、体の細胞と具体的にどうやって共に生きているのか?」**


という、とても根本的な疑問については、実はまだよく分かっていません。


そこで本研究では、


**「真正粘菌(しんせいねんきん)」**という、とても変わった生きものを使って、


この謎に正面から挑みます。


---


☆研究の目的


この研究の目的は、


**細菌と細胞が“1対1”でどう関わるのか**


を、はっきり観察・解析できる新しい研究モデルを作ることです。


真正粘菌は、


* ひとつの細胞なのに

* 中にたくさんの核を持ち

* 単細胞と多細胞、両方の特徴を持つ


という、非常に珍しい生きものです。


この性質を使えば、

人やマウスでは複雑すぎて見えなかった


**「共生の一番大事なポイント」**を、


シンプルな形で明らかにできると考えています。


将来的には、


* 人と腸内細菌がどうやって共に生きているのかの理解

* 腸内細菌が関わる病気の予防や治療法の開発


につながる、土台となる研究を目指しています。


---


☆研究の進め方


この研究では、申請者が自ら見つけ出した真正粘菌を使い、次の3つの段階で進めていきます。


---


① 真正粘菌の「設計図」を調べる


真正粘菌は特殊な構造をしており、

どんな遺伝子を使って生きているのか、ほとんど分かっていません。


そこでまず、


* 細胞の中から核を取り出し

* RNA解析という方法で

* どんな遺伝子が働いているかをまとめる


いわば、**真正粘菌の取扱説明書**を作るところから始めます。


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② 細菌と共に生きるときに働く「重要なタンパク質」を探す


申請者はすでに、

真正粘菌と一緒に生きる細菌(Flavobacterium)を見つけ、育てる方法を確立しています。


この細菌を光る目印で染めて、


* 真正粘菌に食べさせ

* 細菌が体の中に取り込まれる様子を観察する


その後、


* 細菌を取り込んだ場合

* 取り込んでいない場合


で、体の中のタンパク質を比べ、

**共生するときだけ現れる重要なタンパク質**を見つけ出します。


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③ 遺伝子とタンパク質を組み合わせて、共生の仕組みを解く


①で得た「遺伝子の情報」と

②で得た「タンパク質の情報」を組み合わせ、


* どの遺伝子が

* いつ

* どのように働いて


細菌との共生を支えているのかを、総合的に明らかにします。


---


☆この研究のすごいところ


この研究の一番の強みは、


**人や動物の複雑な共生を、

あえてシンプルな生きものに置き換えて調べます**

という、独自の発想にあります。

人やマウスでは、

* たくさんの種類の細胞

* たくさんの種類の細菌

が入り混じり、話がややこしくなってしまいます。


一方、真正粘菌には、

* 育てやすく、費用が安い

* 同じ条件の実験を何度でもできる

* 単細胞であるため1細菌の動きが見やすい

という大きな利点があります。


そのため、

共生の仕組みを**効率よく、正確に**調べられます。


---


☆研究を行う人について


申請者は、函館市を拠点に活動する研究チームの一員として、

長年、微生物と生きものの関係を研究してきました。


特に、

**「細菌が宿主の体にどう影響するのか」**

を専門としてしています。


この研究を通じて、

科学の力で人々の健康に貢献することを目指しています。

研究所の詳細は下記URLから

---


☆なぜクラウドファンディングが必要なのか


これまでの研究では、

マウスや人を使った実験には、


* 食事

* 環境

* 酸素

* 体内の状態


など、多くの要因が影響し、限界がありました。


そこで見つけた突破口が、真正粘菌でした。


ただし、新しい研究方法であるため、


* 実験機器

* 試薬

* データ解析の環境


など、最初の準備にどうしても費用がかかります。


このクラウドファンディングは、

**未来の医療につながる第一歩**を支えていただくためのものなのです。

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スケジュール

2026年4月 クラウドファンディング終了

2026年4-8月 研究準備・系の最適化

2026年9月-2027年2月 真正粘菌の発現因子網羅解析

2027年3-8月 共生に必要な鍵因子(タンパク質)の探索

2027年9月-2028年2月 遺伝子×タンパク質統合解析

2028年3月-5月 総合考察・成果発信

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 実験消耗品費、データ解析費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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最新の活動報告

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  • 道南の自然の中で

    2026/03/07 16:20
    今、私が研究の拠点としている道南函館。粘菌たちも共に住んでいます。森に入ると粘菌の足跡を見ることができます。今年も冬を経て春を迎えようとしています。粘菌の季節、楽しみです。そして、このプロジェクトも始動します。1歩1歩皆さまの支援を噛み締めながら大切に進めていきます。引き続き応援の程、よろしくお願いいたします。 もっと見る
  • 天命

    2026/02/20 02:13
    粘菌との出会いは突然のことでした。別の研究で飼育していたミノムシの飼育ケースの中で見つけたのが初めての出会いでした。この時の衝撃は今でも覚えています。私の天命と思っている研究は2つありますが、その一つに動物実験を減らし、試験管内でできる実験系を構築することがあります。生体内の環境は複雑でそれを試験管で再現することはとても大変です。ですが10年近くそれに取り組み、少なからず実績を挙げてきました。しかし、実験方法が難しく、誰でもが組み込める実験系ではありませんでした。そんな中で物理的にアメーバを分割することでクローンを簡単にできる粘菌アメーバは魅力的なものでした。また、とても実験が簡略化でき、煩雑な操作が無いため、誰にでも扱いやすいというメリットもあります。この研究では細胞と細菌の1体1の関係を粘菌アメーバを使って解析し、細胞と細菌が共生する時に必要なキーストーンを探索します。今回明らかにするキーストーンが実際に動物で発揮されているのかを調べることで、今回の粘菌モデルが細胞と細菌の関係を調べるツールとなる事を提唱したいです。今回の研究はその土台となる研究となります。 もっと見る
  • 研究を実際に行うにあたり電子顕微鏡で粘菌アメーバに付着・内部に存在する細菌を観察しました。以下は粘菌アメーバの表面に付着した細菌を撮影したものです(赤矢印部分が細菌)。この細菌が粘菌の生存にどのような影響を及ぼしているのか非常に興味深いところです。前回の活動報告にて掲載した粘菌フローラは遺伝子のみの解析でしたが、実際に写真で細菌の存在を確認する事で研究の幅がグッと拡がると考えています。まさに百聞は一見にしかず。 もっと見る

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