
YOHAKU食堂のクラウドファンディングを応援してくださっている皆さん、本当にありがとうございます。
今日は、先日お話しさせていただいた、えすぺりさんとの時間について書きたいと思います。

えすぺりさんからInstagramでメッセージをいただき、少しお話しする時間をいただきました。内容としては、以前やっていたマルシェを、ブックマルシェという形でもう一度始めたいという相談でした。本を入口にして、人がふらっと立ち寄れる時間をつくる。
読書をする人がいたり、子ども連れの方が来たり、コーヒーやお菓子があったり、屋外にテントを出して過ごせたり。大きなイベントというより、日常の中で少し息ができるような時間を、また開けないかという話でした。
話を聞きながら、僕はすごく嬉しくなりました。
それは、最初から完成された企画だったからではありません。大きな事業計画があったからでもありません。むしろ、「前にやっていたことを、またやってみたい」「でも、どう始めたらいいか少し迷っている」「誰に声をかけたらいいか」「子ども連れでも来やすい形にできるか」「駐車場や場所の使い方はどうしたらいいか」という、まだ途中の話でした。
でも、僕はそこにこそ大事なものがあると思っています。
地域の中の挑戦は、最初からきれいな形で出てくるわけではありません。最初は、少し気になっていることだったり、前にやって楽しかったことだったり、もう一度やってみたいけれど一人では少し不安なことだったりします。誰かに話してみたら、少し動き出すかもしれない。誰かに聞いてもらえたら、少し形が見えてくるかもしれない。そういう小さな声から始まることの方が、きっと多いのだと思います。
今回のえすぺりさんとの時間は、まさにそういう時間でした。
話をしながら、「それならこういう人に声をかけてみたらどうか」「屋外ならこういう形もできるかもしれない」「雨が降った場合こうした方がいいのかもしれない」「本だけではなく、コーヒーやお菓子があると滞在しやすいかもしれない」と、少しずつ形が見えていく感じがありました。
僕がYOHAKU食堂でやりたいことは、まさにこういうことです。
誰かの中にある「やってみたい」を、いきなり大きな挑戦にしようとするのではなく、まずは一緒に聞く。話す。整理する。必要な人につなぐ。小さく試せる形を考える。その一歩を、地域の中で支え合う。そういう流れを、田村の日常の中につくっていきたいと思っています。
ごはんを食べに来た人が、何気ない会話の中で「実はこういうことをやってみたいんだよね」と言える場所。そして、その声をその場で流さずに、「じゃあ、まずこの人に会ってみよう」「一回小さくやってみよう」と動き出せる場所。YOHAKU食堂は、そういう場所にしたいです。
もちろん、YOHAKU食堂はまず食堂です。料理長けんちの料理を食べてもらうこと。ちゃんとごはんを出すこと。人を迎えること。そこがなければ、僕たちが言っている「声」や「挑戦」も始まらないと思っています。でも、食堂だからこそ、特別な相談ではなく、日常の会話として声が出てくるのだと思います。
会議室で「やりたいことを話してください」と言われると、少し構えてしまうかもしれません。でも、ごはんを食べながら、誰かと話している中で、「実はこういうことをまたやってみたくて」と言えることがある。そこに食堂という場所の意味があると思っています。
えすぺりさんの「またやってみたい」という声が、これからどんな形になっていくかは、まだ分かりません。
でも、その声が出たこと。誰かに話されたこと。そこから少し考え始めたこと。それだけでも、大切な一歩だと思っています。
YOHAKU食堂では、こういう小さな一歩を、田村の日常の中でたくさん生み出していきたいです。誰かの声が消えずに残ること。
誰かの「やってみたい」が、少し動き出すこと。それを、地域の人たちと一緒に支え合えること。そんな場所をつくりたいと思っています。
小さなか積み重ねが間違いなく、これからの街を創っていく。
最後まで、よろしくお願いいたします。



