今日は、梶原さんからいただいた応援メッセージを紹介させていただきます。昨年はFIPの中でも同じチームになり、田村で何ができるのか、地域の課題にどう関われるのかを一緒に考えてきました。その時、僕たちの中にあったテーマの一つが、空き家でした。田村に限らず、地方では空き家の問題がどんどん大きくなっています。でも、空き家の問題は本当に複雑です。所有者の事情がある。家族の事情がある。改修費もかかる。人手も必要。お金も必要。そして、そもそも空き家を空き家として認識していないこともある。「何とかしたい」と思っても、一人の想いだけではなかなか前に進みません。また梶原さんには、保護犬への想いもありました。これも同じです。助けたい。何とかしたい。でも、どこから関わればいいのか分からない。自分一人でできることには限界がある。想いはあるのに、きっかけがないと動き出せない。空き家と保護犬。一見、まったく違うテーマに見えるかもしれません。でも、FIPで梶原さんたちと話している中で、僕には共通しているものが見えてきました。それは、「何とかしたい」という声があるのに、一人では形にしきれないこと。そして、その声が誰かに届かないまま、日常の中で流れてしまうことです。この時に、僕の中で少しずつYOHAKU食堂のモデルが見えてきました。地域には、すでにたくさんの声があります。空き家を何とかしたい。保護犬に関わりたい。地域で何か始めたい。使われていない場所を活かしたい。でも、その声を一人で抱えているだけでは、なかなか動き出せない。だからこそ、まず声が出る場所が必要なのではないか。そして、その声を誰かが聞いてくれる場所が必要なのではないか。そこから、「それ、一緒に考えてみようか」「この人につながるかもしれない」「一回現場を見に行ってみようか」「小さく試してみようか」という流れが生まれていく。その循環を、食堂という日常の場所からつくれないか。それが、YOHAKU食堂のビジネスモデルの原型になっていきました。単に飲食店をやるのではなく、食堂を入口にして、地域の中にある声や想いを受け止め、人や場所や小さな実践につなげていく。そして、そこから小さな仕事やプロジェクトが生まれ、また新しい人が関わっていく。空き家も、保護犬も、地域の困りごとも、誰か一人が抱え込むのではなく、声を出し合いながら、どうすればできるかを一緒に考えていく。そのための入口として、YOHAKU食堂をつくりたいと思うようになりました。梶原さんからいただいたメッセージの中に、「最初の一歩がなかなか踏み出せない方は、本当にたくさんいると思います。実は、私もその中の一人でした」という言葉がありました。この言葉は、本当に痛いほど分かります。挑戦する人は、最初から強い人ばかりではありません。迷いながら、怖さを感じながら、それでも何とかしたいと思っている人がたくさんいる。必要なのは、その人を急かすことではなく、最初の一歩につながるきっかけや、安心して話せる場所なのだと思います。梶原さんは今、日々空き家に向き合いながら、出会った空き家を自分たちで改修し、新しい物語をつくろうとしています。tamura.kaeru「空き家を何とかしたい」と言うだけではなく、実際に現場に向き合い、手を動かしている。その姿を見ていると、地域の課題は、誰かの小さな一歩から本当に動き始めるのだと感じます。YOHAKU食堂も、そんな一歩が生まれる場所にしていきたいです。ごはんを食べに来る。誰かと話す。まだ形になっていない想いを、少しだけ言葉にしてみる。それを聞いた誰かが、「一緒に考えてみようか」と言ってくれる。その小さなやりとりから、空き家の活用も、保護犬への想いも、地域での新しい挑戦も、少しずつ動き出していくかもしれない。FIPで空き家と保護犬について一緒に考えた時間があったからこそ、僕はこのモデルにたどり着きました。一人では解けないことを、一人で抱え込まない。声を出し、誰かと考え、現場に触れ、小さく試す。その循環を、田村の日常の中につくっていきたいです。梶原さん、本当にありがとうございます。YOHAKU食堂が、誰かの「何とかしたい」という声を、最初の一歩につなげられる場所になるよう、しっかり育てていきます。




