松江高専の先生たちにアプローチをする中で、自分達にできることとして木炭蓄電器をアフリカの非電化地域に持ち込んで実験できますとアピールしたことがあった。当時、タンザニアの農村部で事業を行っており、電気がない学校向けのワークショップやソーラー発電システムの設置を行っていたので、そこでとても有益だと考えたのがきっかけだった。5Vの照明を点灯できる木炭蓄電器とチャージコントローラーを用意してもらったのだが、重量としては10キロくらいあるのでなかなか重い。しかし、アフリカに行くときの手荷物は当時23Kg×2つまでは大丈夫だったので、キャリーケース1つにこのキットを詰めてハンドキャリーで持っていくことにした。そう、この時点では自分は知らなかったのである。「炭は可燃性物質に分類され、航空機内への持ち込みが禁止されている危険物に該当します。国際線において機内持ち込み・預け入れ(チェックインカウンター)ともに不可です。」もう引き受けてしまい現物も手元にあり、来週には現地に行かないといけないという状況でこのことを知り、EMSで送ろうとするも「炭(木炭・活性炭)は、国際郵便(EMS)において、自然発火する危険性がある「自然発火性物質」に該当するため、通常は送れません。」とのこと。。八方ふさがりだったが、一縷の望みが「 炭の危険性評価証明書を提示し、非危険物として認められた場合は貨物として輸送可能な場合もあります。」という一文。要は危険物じゃないですと言えればいいということで、松江高専の先生に頼んで木炭蓄電器に関する英語の論文を共有してもらい、これをもとに木炭蓄電器が危険物じゃないと証明書を発行することに。さて、当日。ドキドキしながらエチオピア航空(当時一番安くタンザニアに行けた航空便)でチェックイン、何か言われるかなと思っていたが特に何も言われずすんなり手荷物を預け搭乗。中東を経由して20時間後には無事にタンザニアへ。さて、現地の通関。強面の職員に呼び止められ、中身を確認。そのまま別室へ・・・最初の一言「What is this ?」 そりゃそーだよね、ガムテープでぐるぐる巻きになっている箱の中に、赤と青の銅線が何本も見えている物体。初めて見た人からすれば、下手すりゃ爆弾に見えてもおかしくないでしょう。英語の論文を片手に、これは炭からできていて、電気を貯められること。水溶液に浸っていて濡れているし発火の危険性もないこと。分解しても本当にただの炭なんだ!ということを丁寧に説明。ここで破棄なんかされたら困るから、本当に慎重に説明をして、、、最後は特に関税も掛からず持ち運ぶことができました。もう3年前の話ですが、今でもあの時の緊張感は覚えています。




