皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。
本日の紀宝町は曇りで、たまにぱらぱらと雨が降っています。台風も無事過ぎ去り、淡水ガメ達はいつも通り甲羅干ししています。
さて、本日はホクベイカミツキガメについてお話させていただきます。
ホクベイカミツキガメはその名の通り北米の河川に生息するカミツキガメの1種で、他にもナンベイ・チュウベイ・フロリダカミツキガメがいます。
カミツキガメという名前に恥じない、とても強い顎を持っています。
その強い顎で、魚から甲殻類、植物、動物の死骸までありとあらゆるものを食べます。
しかもカミツキガメは狩りをする時にとても素早く動くことができます。
カミツキガメの学名の種小名は「serpentina」というのですが、これは「ヘビのような」という意味です。
これは、獲物を捕らえる時に首を勢い良く伸ばして捕まえることから命名されました。
普段のずんぐりむっくりなフォルムからは想像できないほど伸びます。
どれくらい長いかといいますと、キャミィの足くらい長いのでうかつに近づくと大変危険です。
そんなカミツキガメですが、日本には戦後の高度成長期以降にペット用に大量輸入されました。
そのなかで、脱走したり飼いきれなかった人が逃がしてしまったりした個体が野生下で定着してしまったのです。
日本はこのころ空前の爬虫類ブームで、かなりの数のカミツキガメが輸入されたと言われています。
日本の河川にはカミツキガメの天敵になり得る生物がほとんどいないこともあり、野生の個体数は増加していきました。
ですが2005年に特定外来生物に指定され、駆除が進んだこともあり現在は減少している地域もあります。
なかなか悪い印象で語られることも多いこのカメ、悪者・怖いといった印象をお持ちの方も多いかと思います。
ですが、このお顔と手足を見てください。むちむちのあんよにまんまるのお顔。これ以上は私の口から言うことはありません。
ちょっと食欲に忠実すぎて食べ方がアグレッシブになってしまうこともありますが、そんなところも愛おしいです。
日本の生態系の事を考えるとかわいがるのも複雑な状況ですが、もちろんカメ達に罪はありません。
人間が変えてしまった環境は人間が責任をもって戻していかないといけませんね。
今日の写真はカミツキガメです。ウミガメ公園の子は好奇心旺盛なのか、食欲旺盛なのか、よくこちらに近づいてきてくれます。
飼育員としては前者であってほしいような、後者であってほしいような複雑な感情です。
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