
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。
本日の紀宝町は快晴です。リクガメ達には暑すぎるので、快適なバックヤードにいてもらっています。
さて、クラウドファンディングもこの土日で終了となります。
目標の支援者数1000人まで、あと200人ほどになりました。ご協力いただけましたら幸いです。
今回は、ウミガメの分類学において、偉い人も意見が分かれる「クロウミガメ」についてお話させていただきます。
クロウミガメはアオウミガメの亜種で、見た目はアオウミガメにそっくりですが、いくつか異なる点があります。
ひとつは、名前の通り甲羅が黒っぽいことです。
アオウミガメにも背甲が黒っぽい個体はいますが、クロウミガメは腹甲まで灰色がかっており、これはアオウミガメには見られない特徴です。
もうひとつは、甲羅の後ろ脚に近い部分がくぼみ、真上から見るとハート型のような形をしていることです。
難しいことに、この2点以外の特徴(頭や甲羅の鱗板の数など)はアオウミガメと大きな差がありません。
ワシントン条約による輸出入の制限も重なり、このウミガメがアオウミガメなのか、別の種類なのか、なかなか研究が進みませんでした。
そんななか、アオウミガメの頭蓋骨の成分を比較する研究によって、クロウミガメがアオウミガメとは異なることが判明しましたが、亜種レベルにとどまっています。
加えて、DNAの比較では、クロウミガメはあくまでアオウミガメの地域個体差の一環であると示しており、どちらの研究でもクロウミガメが全くの別種とは言えない結果です。
クロウミガメの今後の研究に要注目ですね。個人的には現在7種しかいないウミガメの新種判明の瞬間ですから、私が生きているうちに結論が出たら嬉しいです。
あと、アオウミガメの(ほぼ)色違いなんて、わくわくします。野生動物なので、全個体がひとをしらない証付きですしね。
地球の7割が海ですから、もしかしたら世界のどこかでひっそり暮らす新種のウミガメがいるかもしれません。
ウミガメは現在7種いると言われていますが、その7種でさえわからないことが沢山あります。
人間のせいで多くのウミガメが個体数を減らし、絶滅の危機に瀕しています。
今絶滅してしまったら、ウミガメのことは今後どんなに科学技術が進化してもわからないままです。
単純に、普通に、それってすごく悲しいし、もったいないことだと思うんです。
ウミガメ公園の保護活動が、未来のウミガメを守るちいさな手助けになっていたら、これほど幸せなことはないですね。
今日の写真は、ウミガメ公園の3歳になるアオウミガメのなかでも、一番明るい茶色の個体です。
みんなみえちゃんから産まれてきたのに、少しずつ体色が異なるので不思議です。
大きなプールのウミガメ達もよく見ると一頭一頭特徴があるので、観察してみてください。
本日もご覧いただきありがとうございました。#ウミガメ公園頑張れ をつけてSNSでの拡散のご協力をお願いいたします。



