
ミドリ毛虫の大逆襲。。
こんにちは♪丈右ヱ門です。
ある朝。
いつものように庭へ出ると、
縁側のすみに、小さなミドリ毛虫が1匹いました。
まだ小さくて、ふわふわしていて、ゆっくり歩いています。
兄はそれを見つけると、
「こんなん、ほれっ。」
と言って、
ひょいっと庭の向こうへ投げました。
子どもの私は、
「どこから来たんだろう。」
くらいにしか思っていませんでした。
そして翌朝...。
庭へ出て、
私は目を疑いました。
そこには、
ミドリ毛虫の大群。
あっちにも。
こっちにも。
庭一面、
うじゃうじゃ。
縁側にも。
栗の木の下にも。
石の上にも。
「昨日のやつじゃ!」
「仲間を呼んできたー!」
私は本気でそう思いました。
兄も、
「やばいな…。」
と少し困った顔をしていました。
今思えば、
たまたま卵がかえっただけなのかもしれません。
でも、
子どもの私には、
完全に
『ミドリ毛虫の大逆襲。』
でした。
あの家には、
毎日のように小さな事件がありました。
軒下にはツバメ。
秋にはカマキリ。
縁側の下にはアリジゴク。
床下には三毛猫。
そして、
栗の木には、
ミドリ毛虫の大逆襲。
そんな何でもない毎日が、
子どもの私には大冒険でした。
私がつくりたいのも、
そんな場所なのかもしれません。
子どもが夢中になれる出来事があって、
大人は笑いながらそれを見守っている。
そして何年か経ったあと、
「あれは大事件だったな。」
と、みんなで笑って話せる場所。
本当に作りたいのは、
そんな思い出が育つ、
現代人のための縁側です。
丈右ヱ門



