撮影準備を着々と進めております。 180x90cmのガラスを仕入れ、50x60cmにカットしていきます。180x90cmから3枚の50x60cmと9枚の25x30cmとちょっとあまり。 バッファをみて、8枚発注。案の定慣れない作業で、何枚か上手く切れなかった。。。25x30cmが72枚も生み出されちゃう。 なるべくたくさん撮影出来るようにしよう。
クラウドファンディング、100人の支援者までもう少しです!たくさんの方と、この作品を共有出来ることがとても嬉しいです!皆様引き続き、よろしくお願いします! 撮影準備を、着々と進めております。実は今回、クラウドファンディングを始める前に、この撮影用にボロのトラックを買っていました。というのも、今回の技法アンブロタイプは、暗室内で薬品を塗布して、その薬品が湿っているうちに撮影、現像までをしなくてはならない、なかなか厄介な技法で。外で撮影をする為には、移動暗室が必要なのです。当初は元々乗っていた車の荷台を暗室にしていました。 でも、50x60cmのアンブロタイプをこの荷室でカバーするにはかなり厳しいな、、、とは思っていて。撮影が近づいてきて、イメージを膨らませていたら、どうあがいても無理な事に気付き。。。撮影出来ないのは話にならない!買うしかない!と踏み切りました。これで、移動手段、暗室、宿を手に入れました。 が、ことはすんなりとは運びませんでした。いざ購入して、横浜の中古車屋から乗って帰ってくる時のことです。走り出してすぐに、車内にちょっとキュル、、、キュルと音が響きます。「トラックってやっぱりうるさいんだなぁ、、」程度に考えていました。が、その音が距離を追うごとにだんだん大きくなっていきます。中古車屋に電話しました。「あー、ベルトの音ですね。でも走行には問題ありませんよ。」「全国廻るのに、この音と付き合わなきゃならないのか。。。まぁ仕方ないか。。。」しかし、走っていくごとに、その音はギュルギュルとかなり大きな不快音に変わっていきました。中古車屋からはすでにだいぶ離れてしまいました。もうこのまま東京に戻るしかありません。が、これはちょっと普通じゃない音です。その日は40度近くまであった暑い日。環八は渋滞。座席の下にあるエンジンがものすごい熱を発し、車内は灼熱地獄。そして不快音。なんなんだこれは。。。中古車屋に電話すると「家のそばのディーラーに持って行ってください。おかしいなぁ、点検もしてあるんですけどねぇ。」「・・・」渋滞を避けて住宅街を走っていくと、より一層異音が響き渡ります。歩道を走る小学生たちが、この車を見て笑いながら追いかけてきます。「すごい音してるよ!!笑」異音でかき消されて聞こえませんでしたが、口がそう言っていました。僕も「わかってる!」と口をパクパクさせました。道行く人みんなが振り返ります。申し訳なさと憤りと、いろいろな感情を抱きながら、そのまま練馬のいすゞに乗り入れ、買ったばかりの車は入院しました。 そして先日、車が戻ってきました。撮影が始まる前に一通り点検してもらえたのは、逆にラッキーだったのかも、と今は思っています。 立って作業できる高さの荷台。 中を黒く塗り、作業台を作りました。 あとは使いながら、少しずつ手を加えていきます。 寝床をどうするか、、、コット?マット?オススメとかありますか? とにかく、こいつと一緒に、全国を廻ってきます!
みなさん、ご支援本当にありがとうございます。 自分一人でやるしかないと思っていた作品が、みんなで作り上げる作品に昇華していくような感じがして、とても嬉しく思っています。 みなさんにもっとこの作品のことを知ってもらい、いろいろ共有していきたいので、ちょっとずつ機材紹介をします。 まずは自作の巨大カメラから。 正面から見るとトップ画像の様になってますが、カメラの後ろ側はこうなってます。磨りガラスのスクリーンになってて、ここにレンズを通ってきた光が像を作ります。 これは別のカメラですけど、こんな感じです。天地、左右が逆に写ります。(わかりづらいですかね。。。すみません。)ここで構図とか、フォーカスを合わせます。 そして、このスクリーンが取り外せる様になってて、、、外すとこう。 中は何にもありません。ただのがらんどう。現在の高性能カメラとは違い、機能は伸び縮みするくらいです。単純な機構なので、自作することが出来るんです。 それで、ここにホルダをセットするんですが、ホルダがこれ。 パカッ スーッ 引蓋がスライドする様になってます。ここに、薬品を塗布したガラスをセットします。 そして、これをカメラにピタっとはめて。 引蓋をスライドさせて外すと、レンズを通ってきた光が、感光面に焼きつくようになってます。 ちなみに全部をたたむとこうなります。 こんなにコンパクトに、、、とは言えないです。かなりデカイです。 という感じです。今回使用する巨大カメラでした。 自作するときに一番苦労したのは、蛇腹です。4〜5時間くらいひたすら写真の背景に使う大きな紙を折っていきました。蛇腹を折るだけでも難しいのに、それが大きくなるとこんなに大変だとは。。。それで、いざボディにくっつけようと思ったら、蛇腹が捻れてて上手くくっ付かない。それを治そうと思ったら破けちゃったりして。。。心の底から叫びました。 2回目でなんとか上手くいきましたが、これが破けたらもう本当に悲しい。いつか皮とかで、破れにくい蛇腹に作り変えたいです。でも、もう折りたくない。。。葛藤です。 ちなみにこのカメラで使うレンズはこれです。 詳しくはわかりませんが、Emile Buschというメーカーの古いレンズです。ebayで見つけて、はるばるフランスからやってきました。 このカメラで、職人たちの魂を撮ってきます。