
本日早朝、フェリーで佐賀へ戻ってまいりました。
戻ってすぐ向かったのは、武雄にある「飛龍窯」。世界一の規模を誇る登り窯です。

現在、年に一度の登り窯焼成が行われており、23日から火が入れられています。
私は独立後、この場所で粘土や焼成について学ばせていただいています。陶雅とはまた異なる、“土物”の世界。体験轆轤(ろくろ)や絵付けもできる場所ですが、その奥には、昔ながらの焼き物文化が今も息づいています。
今回、特に心を打たれたのは、窯に火を入れる前に行われる神事でした。

火を扱うことは、人間の力だけでは及ばない。だからこそ、「火をコントロールする」のではなく、“火と向き合い、扱わせていただく”という姿勢がそこにはあります。
3日3晩。窯焚きは交代制で、ほとんど眠らず火を見守り続けます。
1200度を超える業火へ、定期的に薪をくべる。顔を真っ赤にし、汗をぬぐいながら、炎の色を見極める先輩方の後ろ姿が本当に格好よくて。
器ひとつの奥に、これほどまでの時間と想い、物語が込められているのだと、改めて深く感じました。
“物”は物でありながら、その背景には、人の祈りや情熱、積み重ねられた歴史が宿っている。
様々な窯元が集まり、それぞれの想いを火へ託す。こうして、日本の焼き物文化は何百年も受け継がれてきたのだと思います。
そして今、自分自身もその場所に立ち、想いを引き継ぐ側にいられることを、とても光栄に感じました。
400年前と変わらない方法で焼かれる登り窯。この時間に触れ、作品を生み出す意識が、また新しく灯る一日となりました。
制作に心新たに勤しんでまいります!!



