
これまでの連載では、なぜ「山の共同よろず小屋」をつくりたいと思ったのか、その背景にある山の暮らしや、人と自然との関わりについて書いてきました。
今日は少し現実的なお話です。
そもそも、どんな小屋をつくるのか。
そして、なぜ1,000万円、さらに1,500万円という金額が必要なのか。
今回つくろうとしている「山の共同よろず小屋」は、約17坪の小さな建物です。

中心になるのは、みんなで作業のできる大きな土間。
その周りに、そば打ちのできるスペース、山の道具や材料を置いておく倉庫、そして、山の暮らしや自然、地域に関する本を集めた大きな本棚をつくります。
山に入る前に作戦会議をする。
山からとってきたものを広げる。
処理し、加工し、保存する。
道具を手入れする。
調理し食べる。
そして、その日に山で見てきたことや、気づいたことを語り合う。
そんな場所です。
でも、何かのイベントがある時だけ使う施設にはしたくありません。
特に何もない日でも、誰かがふらっと立ち寄って、本棚から一冊を手に取り、山の暮らしを学んだり、調べたりする。
そして、そこに居合わせた誰かと話をする。
そんなふうに、普段から山の暮らしへの入口になっている場所にしたいと思っています。
そしてもう一つ。
山や自然、地域の暮らしに関わるテーマで、この小屋を使って「こんなことをやってみたい」という人がいれば、その人自身がこの場所を使って活動できるようにしたいと思っています。
小さな講座を開く。
みんなで何かをつくる。
自分が持っている知識や技術を誰かに伝える。
仲間を集めて、新しいことを始めてみる。
ここに集まった人の「やってみたい」から、新しい活動が生まれていく。
参加するだけではなく、自分で何かを始めることもできる場所。
そんな「共同」の小屋にしたいと思っています。
総事業費は、約2,000万円です。
このうち、設計費と既存建物の解体費、合わせて約500万円は、自己資金で負担します。
残る1,500万円を、今回のクラウドファンディングでお願いしています。
まずは1,000万円。目指すのは1,500万円。
最初の目標である1,000万円は、このプロジェクトを成立させるための最低ラインです。
今回のクラウドファンディングはAll-or-Nothing方式です。
1,000万円に届かなければ、ご支援いただいたお金はすべて支援者の皆さまに返金され、プロジェクトは一旦中断することになります。
また、1,000万円を達成すれば、当初の計画どおりに建てられる、というわけでもありません。
1,000万円から1,500万円の間で終了した場合、建物の規模や仕様、整備内容を見直すか、あるいは足りない分を借入金で賄うかなどを検討する必要があります。不足分を借入で補う場合には、宿泊などの収益機能も加え、返済できる事業として計画そのものを組み直す必要も出てきます。
そして、セカンドゴールの1,500万円まで届けば、自己資金500万円と合わせて総事業費2,000万円。
そこで初めて、現在考えている計画どおりの「山の共同よろず小屋」をつくることができます。
1,000万円という金額だけでも、大きな挑戦です。
1,500万円となれば、なおさらです。
それでも、これまでの連載で書いてきたことを、実際にやっていくための場所として「よろず小屋」をつくりたいと思っています。
作業する場所。
学ぶ場所。
語る場所。
本を読む場所。
そして、自分で何かを始められる場所。
山へ行き、見て、体験する。
小屋へ戻って、語り、調べる。
そこで知ったことを持って、また山へ行く。
そんな循環が少しずつ生まれていく場所。それが「山の共同よろず小屋」です。
まずは、このプロジェクトを成立させるためのファーストゴール1,000万円へ。
そして、当初の計画を実現するためのセカンドゴール1,500万円へ。
引き続き、応援していただけたら嬉しいです。



