【のべおか子ども宅食物語②】「小学校に入学する娘の学用品が揃いません」そんな相談が届きました。必要だったのは、体操服運動帽子体育館シューズ上履き筆箱鉛筆ねんど板図書バッグどれも特別なものではありません。でも、その家庭にとっては簡単に準備できるものではありませんでした。入学式は来週。時間はありません。私たちは地域の皆さんにお願いしました。すると、多くの方が声をかけてくださり、必要な学用品が少しずつ集まっていきました。そして無事に入学の日を迎えることができました。子どもにとって入学式は人生に一度の大切な日です。でも私たちが本当に驚いたのは、学用品が揃ったことではありません。「助けて」と言えたことでした。困っていても誰にも相談できない。恥ずかしい。迷惑をかけたくない。そんな思いから、一人で抱え込んでしまう家庭は少なくありません。だから私たちは食べ物を届けながら、家庭とのつながりを続けています。困ったときに相談できる人がいる。頼れる場所がある。それだけで救われる家庭があります。子ども宅食は、食べ物を届ける活動です。でも本当に届けたいのは、食べ物だけではありません。「ひとりじゃない」という安心や、困ったときに頼れるつながりです。




