
神戸市須磨区で行ったうみかぜサマーキャンプ(AED講習+水遊びの安全教室)
いつも「この町Camp」を応援してくださり、ありがとうございます。
今日は少し、僕自身の話をさせてください。 なぜ僕が救命教育を伝えたいのか、その先に何を見ているのか。
きっかけのひとつに、僕自身が骨髄提供をした経験があります。移植を受けた方から届いた手紙の中に綴られていた言葉に、僕は救われました。誰かのための小さな行動が、その人の人生をまるごと変えることがある。この「利他の心」を、移植を受けた方から教えてもらいました。どんな救助事案でも反省点はあるものかと思いますが、骨髄提供は満点花丸の人命救助であり、僕の人生の誇りです。
そしてもうひとつ、僕を突き動かしているのは「反骨心」です。それは誰かに負けたくないという気持ちではなく、自分自身への期待です。「本当はもっとできるはずだ」「自分ならまだ先に行ける」そう信じているからこそ、現状に満足せず、目の前の子どもたちに本気で向き合い続けられるのだと思います。
救命教育を通じて、僕が子どもたちの中に育てたいものが3つあります。
一つ目は「利他の心」
人は本来、誰かのために動ける力を持っています。でも、その力は使う機会がなければ育ちませんし、使う練習が必要です。倒れている人を見て「怖い」で立ち止まるのか、「自分に何かできることはないか」と一歩踏み出せるのか。その差は、経験したことがあるかどうかだけです。救命教育を通して、目の前の誰かのために動いた経験を持つ子どもは、大人になってもその一歩を踏み出せる人になると信じています。
二つ目は「自己決断力」
救命の現場では、誰かの指示を待っている時間はありません。119をするのか、AEDを使うのか、胸骨圧迫を続けるのか、助けを呼びに走るのか。その場にいる自分が判断し、動かなければいけません。子どものうちからこの「自分で決めて、行動に責任を持って動く」経験を積むことは、命を守る場面だけでなく、これからの人生のあらゆる場面で自分の足で立つ力に繋がっていきます。
三つ目は「想像力」
もし目の前で家族が倒れたら。もし友達が溺れていたら。その瞬間をリアルに想像できるかどうかが、いざという時の行動を左右します。講習では、実際に体を動かし、汗をかきながら「もしも」を疑似体験してもらいます。知識として知っているだけでなく、その場面を自分ごととして想像できる力を、子どもたちに育んでほしいと思っていますし、普段から相手の表情や仕草、声といった非言語の情報から背景を感じとれるような、そんな人が増えたらと思っています。
講習の中で、子どもたちの目が「自分にもできる!」という輝きに変わる瞬間があります。あの瞬間こそ、僕が一番大切にしたいものです。
子どもたちを守りたいからこそ、子どもたちに守る力を。
「守られる側から守る側へ」
この想いを軸に、この町Campを通じて、一人でも多くの子どもが「自分も誰かの命を守れる」と実感できる2日間をつくっていきます。
残り期間も、どうぞよろしくお願いいたします。
外山 岳 TOYAMA GAKU
goodluck26119@gmail.com
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