2019/01/12 22:24

小倉ヒラクです。
47都道府県の発酵ツーリズムのクラウドファンディング。ついに目標達成額500万円に手が届くところまでやってきました。支援してくれたみなさま、本当にありがとう。

残り4日、盛り上げて行くぞー!
…というタイミングなんですが、今日は僕の想い(わりと地味です)をみなさまにお伝えしたいなと。

日本は発酵の国

僕、ここ数年世界各地で発酵文化の調査してるんですけど、海外のいろんなところを訪ねてみればみるほど日本は発酵の国だと実感します。

微生物の種類、醸造技術のバリエーション、発酵させる食材の多彩さがほんとにスゴい。実際47都道府県をまわってみると、当初の予想をはるかに上回る多様性と衝撃的な光景に立ち会うことになります。

事務局担当D&DEPARTMENTの黒江さんの素晴らしいコメント引用するとだな。

ヒラクさんの話を聞いていると、発酵は各地が歩んできた歴史そのもの。気候風土はもちろん、政治経済の影響から、暮らしの工夫など、そこに暮らす人々の手によって続いてきた発酵食は、気取っていないものばかりで、力強くて、かっこいい。そして、それをつくり支えているのは、微生物などの自然のスピードに合わせた“守り”をする生産者の方々。その姿には、これからのものづくりで学ぶべき視点が沢山あります。』

これは本当にその通り。
僕は日本各地を自分の足で歩くなかで、この日本列島に住む人の

自然への深い眼差しと謙虚さ
限られた条件のなかで少しでも幸せに生きたいという願い
工夫の積み重ねによって生まれた美意識

に心底驚き、畏怖の念を覚えました。
日本に生きる人の知恵と工夫は発酵に詰まっている。そう、日本は発酵の国なんです。

このプロジェクトで伝えたいことはレコードで言うA面B面があってだな。

A面はもちろん「おいしい!楽しい!」なんだけど、B面では「日本人はどのように生きてきたのか?」という問いに皆様をいざないたいと思っています。

今だからこそ、この文化の記憶を伝える

そしてもう一つ。
実はこの多様性溢れる47都道府県の発酵文化。
全体性を持ってアーカイブできるのは最後のチャンスかもしれません。

今回皆様に紹介する発酵食品の少なからずが、

・このお母さんの家族がつくるのをやめたら終わり
・この食材がもうすぐ取れなくなるかもしれない
・レシピがすでに忘れられている

というもの。僕は崖っぷちでギリギリ残っているローカル発酵文化を未来の社会に生きる人たちへバトンパスしたいと思っているのです。

残り4日、目標達成まであと100万円。

楽しいリターンもいっぱいあるので、どうぞご支援よろしくお願いします。