「志お食堂」は、50年以上続いてきた老舗の食堂です。この周辺の地域の人にとってオムライスといえば志お食堂というほどに親しまれ、愛されてきました。志お食堂がもともと営業していた店舗は、2024年元日の地震で被害を受けて営業を続けることが難しくなりました。移転の検討もされたのですが、結局すべて難しいとなり、行き場所が無くなってしまいました。私はその時には「焼肉 輪乃くに」の立ち上げを考えていました。そこで「志お食堂を守りたい。輪乃くには夜営業する業態なので昼間は店舗を使わない。それなら、昼は志お食堂、夜は輪乃くにという形でお店をシェアできないか」と考えて提案しました。志お食堂さんはこの考えを受け入れてくれて、「昼は志お食堂、夜は輪乃くに」の形で営業することになりました。だから店頭の看板には2つのお店の名前が書いてあります。私たちが輪乃くにを始める時に考えていたのは「地域にずっと根付いてきた日常や、そこで働く人たちの仕事、長年育まれてきた人のつながりを、絶やさずに繋いでいく」ということでした。もとに戻るまで長い戦いになるであろう輪島や能登の食材を輪乃くにで扱いたいと思ったのもその一環です。だから、志お食堂がこれまで紡いできた歴史を途絶えさせずつなげていける形ができたこともまた、私にとっては嬉しいことなのです。輪乃くには基本的にランチ営業はしませんが、志お食堂が休みになる第1日曜日だけはランチもやる予定です。「志お食堂は毎日やっている」と思ってせっかく来てくれたお客さんが、「あれ、今日は休みなんだ...」とガッカリして帰っていくくらいなら、自分たちでランチ営業をして、輪乃くにのことも知ってもらって、夜の焼肉にも来てもらえるようにする。そんなふうに考えています。宝達志水町の志お食堂/輪乃くにというこのお店が、地域の小さな灯火になれるようにこれからもがんばって行きます。この挑戦の続きを見守り応援してください。




