
2024年1月の能登半島地震の年、この地域では成人式がなくなってしまいました。
新成人となった若者たちが「せめて成人パーティーをしたい」という声を聞かせてくれました。
「輪乃くに」の隣で私が経営していたBarジョンブルを貸し切りにして、成人パーティーの会場として使ってもらいました。
田舎には「何もない」と言われることがあります。
実際、宝達志水町でも、若い世代がどんどん金沢市のような都会に出ていっています。
一方で、成人を迎えても生まれ育ったこの宝達志水町で暮らしている若い世代もいます。
都会に憧れて都会に出ていくことも、
地元に残って地元で暮らすことも、
それぞれの人生です。
ただ、私は、宝達志水町で暮らしている若い世代が、自分の生まれ育った場所を
「何もない」と自嘲するのではなく、
「こんなにいいところがたくさんある」と思えるようなものを作っていきたい。
今もこの町で暮らしている若い人たちに色々な経験や楽しさを用意したい。
そんなふうに思っています。
だから、「田舎だから何もない」というのなら、自分たちで飲み屋も食べ物屋も作ればいい。
輪乃くにも、以前から私が経営しているBarジョンブルも、そういう想いではじめ、そういう想いで続けています。
輪乃くには、石川県で一番鮮度の良い、本当に美味しい能登豚のホルモンや肉を、最高の状態で味わえる店です。
同時に、被災以降なかなか以前のような日常が戻らない輪島の食や、そこで踏ん張る人たちの想いも集めた店です。
輪島の美味しいフグや特産品を交えながら、宝達志水町と輪島が自然とつながり、お互いの活気を取り戻していく場所になれたらと思っています。
実は宝達志水町は、ふるさと納税の実績が大きく伸びていたり、子育て世帯への手厚いサポートがあったりと、魅力のある町です。
そうした良さが伝わりきっていないもどかしさを感じています。
私の仕事は飲食店の経営や肉の卸業ですが、地域に対してもそんなふうに思うことがあります。
宝達志水町というこの場所で、美味しい食事と温かい空間を提供することで、
観光で訪れる人、地域に暮らす人、そして能登全体を結びつける「入口」を作る。
ここに来れば誰かに会える、美味しいものに出会える。
そんな場所をこの宝達志水町から作っていきたいのです。
その挑戦に輪乃くには欠かせません。ぜひ、この挑戦を見守っていただき、一緒に育てていただきたいと思います。みなさんのあたたかいご支援を、心よりお願い申し上げます。



