知的障害のある人の「外出の自由」を、ガイドヘルパー養成であたりまえに

知的障害のある人の「出かける自由」は、いまだ十分に保障されていません。外出を支える制度があっても、それを担う「ガイドヘルパー」が足りないためです。大田区でガイドヘルパー養成研修を行い、その実践をもとに、企画・運営・資金調達などを「スターターキット」としてまとめ、全国へ広げます。

現在の支援総額

209,000円

13%

目標金額は1,500,000円

支援者数

24人

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/09/01に募集を開始し、 24人の支援により 209,000円の資金を集め、 2026/10/27に募集を終了しました

知的障害のある人の「外出の自由」を、ガイドヘルパー養成であたりまえに

現在の支援総額

209,000円

13%達成

終了

目標金額1,500,000円

支援者数24人

このプロジェクトは、2026/09/01に募集を開始し、 24人の支援により 209,000円の資金を集め、 2026/10/27に募集を終了しました

知的障害のある人の「出かける自由」は、いまだ十分に保障されていません。外出を支える制度があっても、それを担う「ガイドヘルパー」が足りないためです。大田区でガイドヘルパー養成研修を行い、その実践をもとに、企画・運営・資金調達などを「スターターキット」としてまとめ、全国へ広げます。

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

あなたにおすすめのプロジェクト

ガイドヘルパーを育てる費用を、みんなで支える仕組みに9月14日の「風雷トーク」で、理事長の庭野拓人と、「ガイドヘルパーは誰が育てる?」という話をしました。ガイドヘルパーが足りない。これは、このクラウドファンディングでも繰り返しお伝えしてきたことです。でも、「足りないなら増やそう」と考えたとき、もう一つの問題が出てきます。その人を、誰が育てるのか。そして、育てるためのお金を、誰が負担するのか。今回は、その話です。◯ 養成研修は、無料ではできない風雷社中では、ガイドヘルパー養成研修を1回実施するために、会場費、講師謝礼、事務人件費、広報費などを合わせて、おおよそ30万円ほどかかると考えています。では、その30万円を受講者から集めればいいのか。単純に考えれば、そういう方法もあります。実際、民間で実施されている養成研修には、1万5,000円から2万5,000円程度の受講料のものもあります。でも、風雷社中はそこに少し違和感を持ってきました。ガイドヘルパーは、それ一本で生活する人だけで成り立つ仕事ではありません。週に数回だけ送迎をする人。月に何回か、休日の外出に同行する人。本業を持ちながら、副業として関わる人。そんな人たちがたくさんいることで、同じ時間帯に重なる外出や送迎を支えることができます。だから、「少しやってみようかな」と思った人が入ってこられる入口を、できるだけ狭くしたくない。2026年度の受講料を7,500円とし、学生や非課税世帯についてはさらに負担を軽くしているのも、そのためです。◯ 受講者だけでも、事業所だけでもないでは、受講料だけでは足りない分をどうするのか。事業所が全部負担するのか。それも簡単ではありません。移動支援の報酬は、実際に利用者さんの外出を支えることで支払われます。そこから求人、研修、講師、会場、事務といった人材育成の費用まで十分に捻出できるかといえば、現実には厳しい。僕自身は、地域の移動支援を成り立たせるための人材育成なのだから、もっと公的に支えられる仕組みがあってもいいと思っています。でも、今はそれだけで養成研修を続けられる状況にはなっていません。だから風雷社中は、2020年からクラウドファンディングという方法を使ってきました。これまで6回。支援総額は183万5,000円。支援してくださった方は、延べ266名です。この数字を改めて見たとき、少し見え方が変わりました。風雷社中だけで養成研修をやってきたのではない。「266人で、ガイドヘルパーを育てる仕組みを支えてきた。」そう考えることもできると思うのです。◯ 「クラウドファンディングは、お祭りみたいなもの」配信の中で、庭野さんが面白いことを言いました。クラウドファンディングは、「お祭りみたいなもの」なんじゃないか、と。地域のお祭りに行くと、提灯に商店や会社の名前が並んでいることがあります。いろいろな人や店が少しずつ協賛して、一つのお祭りを支えている。普段はそれぞれ別の場所にいる人たちが、その時だけ一緒に集まる。クラウドファンディングにも、少し似たところがあります。寄付をする人。投稿をシェアする人。活動報告を読む人。誰かに話す人。直接ガイドヘルパーとして働くことができなくても、この課題に関わる方法はいくつもあります。そう考えると、クラウドファンディングは単にお金を集める仕組みではありません。「この課題を一緒に解決する人を増やしていく場所でもある。」僕はそう思っています。◯ 今回は、大田区の外にも開いていく2026年度は、大田区でガイドヘルパー養成研修を3回実施します。そして今回は、それだけではありません。これまで風雷社中が研修を実施する中で使ってきたものがあります。・研修運営のための書類・講師への依頼文書・受講者を集めるための広報・クラウドファンディングなどの資金調達一つひとつは地味なものです。でも、初めて研修をやろうとする人にとっては、その一つひとつをゼロから作ることがハードルになります。だったら、僕らが実際に使ってきたものを整理して、外で使える形にしてみよう。それが今回制作する、「ガイドヘルパーから始めよう」スターターキットです。さらに、ガイドヘルプがどんなものなのかを地域で知ってもらうための写真パネルも制作する予定です。僕ら自身、いろいろな人に支えてもらいながら、ここまで研修を続けてきました。だったら、そこで蓄積してきたものも、自分たちの中だけに閉じておかない。大田区でやってきたことを、次の地域へ渡していく。今回のクラウドファンディングは、そのための挑戦でもあります。◯ みんなで支える仕組みにガイドヘルパーが足りない。だから養成研修をする。でも、研修をするためにはお金がかかる。その費用を、研修を受ける人だけに負担してもらうのでもない。実施する事業所だけが抱え込むのでもない。いろいろな人が、それぞれできる形で関わる。風雷社中がクラウドファンディングを続けている理由の一つは、そこにあります。今回の「風雷トーク」では、この話を庭野拓人と中村和利でじっくり話しました。▼動画 https://youtube.com/live/z9Kh6joReBwまた、風雷社中ホームページには、今回の配信を読みやすく整えた全文文字起こしを掲載しました。動画ではなく文章で読みたい方や、発言全体を確認したい方はこちらをご覧ください。▼全文文字起こしhttps://fuu-rai.org/guide-helper-training-cost-transcript-2026-09-14-2/ガイドヘルパーを、誰が育てるのか。そして、その仕組みを誰が支えるのか。今回のクラウドファンディングを通じて、一緒に考えていただけたらと思います。文責 中村和利


知的障害のある人の外出を支える制度として「移動支援」があります。日常の外出を支える制度です。けれど、制度があれば、それだけで外出できるわけではありません。実際に一緒に街へ出る人が必要です。それが、ガイドヘルパーです。制度と暮らしの間にいる人移動支援の現場では、長く人材不足が課題になっています。利用したい人がいても、ヘルパーを確保できない。希望する時間に支援者を調整できない。新しい依頼を受けたくても、人が足りない。こうした状況は、一つの事業所だけの問題ではありません。制度上は利用できることになっていても、担う人がいなければ、本人の「出かけたい」は実現しません。大切なのは「制度があります」と説明できることではなく、実際にその人が街へ出られることです。制度と本人の暮らしの間には、それを担う人が必要なのです。ガイドヘルパーという仕事を、もっと知ってほしい介護や福祉の人材不足については、社会でもよく語られるようになりました。一方で、「ガイドヘルパー」という仕事は、まだ十分に知られていません。知的障害のある人と一緒に街を歩く。本人の行きたい場所へ向かい、本人のペースを待つ。安全に気を配りながらも、必要以上に経験を奪わない。時には一緒に迷い、店を探し、電車に乗り、食事をし、街の人と関わる。ただ目的地まで付き添う仕事ではありません。外出を通して、その人の暮らしや社会との関係を支える仕事です。私たちは、この仕事の面白さや意味を、もっと社会に伝える必要があると思っています。「介護の仕事は大変そうだから、自分には無理」そこで終わるのではなく、「こんな福祉の仕事もあるんだ」「これなら自分にもできるかもしれない」と思う人との入口をつくりたい。その入口の一つが、ガイドヘルパー養成研修です。人は、待っているだけでは増えない風雷社中は2014年からガイドヘルパー養成研修を続けてきました。研修を開けば、初めて障害福祉に触れる人も来ます。資格を取ったあと、ガイドヘルパーとして働く人もいます。別の福祉の仕事に進む人もいます。すぐには仕事にしなくても、知的障害のある人の暮らしを知った人が地域に増えていきます。そうやって、少しずつ担い手と理解者を増やしてきました。2026年度は、大田区で研修を3回実施します。例年の2回から、1回増やします。そして今回は、研修を開催するだけではありません。これまで積み重ねてきた経験を整理し、他の地域でも研修づくりに使える「ガイドヘルパーから始めよう」をつくります。ガイドヘルパーが足りないなら、増えるのを待つだけではなく、育てる仕組みをつくる。知られていない仕事なら、その意味を伝える。研修を開けない地域があるなら、始めるための材料を共有するスターターキットを作ります。制度を、本当に使える制度にしていくために。本人の「行きたい」を、街の中で実現するために。私たちは、ガイドヘルパーを育て続けます。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利


家族と出かける時間は、大切です。一緒に買い物に行ったり、食事をしたり、旅行をしたり。家族だからこそ共有できる時間や安心があります。その一方で、外出にはもう一つの大切な役割があります。家の外に出て、いろいろな人と関わり、自分で選び、自分の時間を過ごすことです。ガイドヘルプは、その機会をつくる仕事でもあります。「表情が違うんです」以前、知的障害のある小学生のガイドヘルプをしたときのことです。外出を終えて自宅に戻ると、お母さんがその子の顔を見て、こう話してくれました。「表情が良いです」「家族と出かけて帰ってきた時とは違う、『満足感』のある顔をしてくれている」とても印象に残っている言葉です。相手が変われば、見せる表情も変わります。家族とは違う人と街を歩き、自分の希望を伝えてみる。上手く伝わったり、伝わらなかったりする。少し緊張しながら、新しいことを経験する。そうした時間の中で、家では見せない顔が生まれるのかなと。これは知的障害のある人に限った話ではありません。私たちも、家族といるとき、友人といるとき、仕事をしているときでは、少しずつ違う顔を持っています。人との関係が増えることは、自分の世界が広がることでもあります。暮らしの中に、いろいろな関係をつくる私たちは成長する中で、少しずつ家族以外の人との関係を増やしていきます。学校、仕事、友人、趣味、近所の人。家族とのつながりを大切にしながら、それとは別の場所や関係を持つことで、自分の暮らしをつくっていきます。外出に支援が必要な人にも、そうした機会が必要です。ところが、外出のための支援者が少なければ、本人が出かけられる範囲はどうしても狭くなります。家族が頑張れば解決する、という話ではありません。必要なときに地域の中で支援を受けられる仕組みと、それを担う人がいることが大切です。ガイドヘルパーは、家族の代わりになる人ではありません。本人の暮らしに、新しい関係や経験を増やしていく人です。「親なき後」より前から障害福祉では「親なき後」という言葉がよく使われます。もちろん、将来の暮らしを考えることは大切です。でも、私たちは、そのもっと前から地域との関係をつくっていくことが大切だと考えています。親が元気なうちから、本人が地域に出る。行きつけの場所をつくる。自分のことを知っている人を増やす。好きなことや楽しみを共有できる人と出会う。そんな日々の積み重ねが、その人の暮らしを少しずつ豊かにしていきます。そしてそれは、家族にとっても、外出のすべてを自分たちだけで背負わなくてよい暮らしにつながります。だから、私たちはガイドヘルパーを育てます。本人が、地域で暮らす一人の人として街に出ていけるように。家族との大切な時間に加えて、地域の中にも、その人の居場所や関係や役割が増えていくように。2026年度、風雷社中は大田区でガイドヘルパー養成研修を3回実施します。さらに、その実践を記録し、他の地域でも研修づくりに活用できる「ガイドヘルパーから始めよう」Toolkitとしてまとめていきます。外出を、家族だけで支えるものにしない。本人を知る人、本人と一緒に街を歩く人を、地域の中に増やしていく。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利


知的障害のある人の外出は、よく「ケア」として語られます。ケアする人。ケアされる人。手伝う人。手伝ってもらう人。もちろん、外出にはケアが必要です。でも、それだけで見てしまうと、大切なことを見落としてしまいます。知的障害のある人は、ただ「ケアされる対象」じゃない。街に出て、お店で買い物したり。電車に乗って、少し遠くの公園に遊びに行ったり。近所のいつもの道を散歩したり。誰かと出会い、関係をつくっていく人です。そして、その人の「行きたい」は、地域を変える力になります。いつものコンビニで起きたことガイドヘルプの現場で、こんなことがありました。ある利用者さんと、いつも行くコンビニに立ち寄ったときのことです。その方は、いつも自分でお金を出して、店員さんとやり取りをしていました。商品を選ぶ。レジに並ぶ。お金を出す。おつりを受け取る。その一つひとつが、その人の大切な経験です。でも、その日はコンビニが少し混んでいました。後ろに人が並んでいる。レジの流れが早い。周囲の空気が気になる。私は、つい焦ってしまい。後ろの人を待たせてはいけない。店員さんに迷惑をかけてはいけない。早く会計を終わらせた方がいい。そう思って、本人がお金を出す前に、私が代わりにお金の受け渡しをしてしまおうとしました。そのとき、店員さんが笑顔で言ってくれました。「いつもどおり、ご本人にしてもらって大丈夫ですよ」その言葉に、私はハッとしました。本人のペースを守るはずのガイドヘルパーが、後ろに並んでいる人の視線や、店の流れを気にして、本人のいつものやり取りを取り上げようとしていたのです。でも、店員さんは知っていました。この人は、いつも自分でお金を出している。少し時間がかかっても、自分でやり取りできる。それが、この人のいつもの外出なのだと。それは特別な配慮というより、すでにできていた関係でした。本人が何度もその店に行っていたから。そこで買い物をしていたから。店員さんと顔を合わせていたから。本人の「いつも」が、店の人に伝わっていたから。その場で、街の側が本人を受け止めてくれたのです。街は、出かけた人によって変わる本人が街に出る。いつもの場所に行く。買い物をする。やり取りをする。少し時間がかかっても、その人のペースで経験する。その積み重ねが、地域の人の理解を変えていきます。知的障害のある人が街に出ることで、街の側も学んでいきます。急がなくていい場面がある。待てばできることがある。本人がやることに意味がある。ヘルパーが代わりにやってしまわない方がいいことがある。そういうことが、実際の関係の中で伝わっていきます。本人の「行きたい」が大切なチカラ。地域を変える始まりです。行きたい場所がある。いつもの店に行きたい。自分で買いたい。自分で払いたい。自分で受け取りたい。同じ道を歩きたい。同じ景色を見たい。それは、その人が街と関係をつくっていく行為です。地域の中に自分の場所をつくっていく行為です。そして、その行為が、街の人たちの見方を変えていきます。知的障害のある人は、ケアされるだけの存在ではありません。街を変えていく主体です。もちろん、大きな制度を一日で変えるわけではありません。道路や駅や建物が、一瞬で変わるわけでもありません。でも、地域は小さな関係から変わります。いつもの店員さんが覚えてくれる。駅員さんが声をかけてくれる。近所の人が見守ってくれる。公園で会う人が顔を覚える。店の人が「いつもどおりで大丈夫」と言ってくれる。その一つひとつが、地域を変えていきます。だから、外出は大切なのです。地域で過ごさなければ、地域の人たちはその人を「みんな」の中に想定できません。外出は、本人のためだけではありません。街の側が、知的障害のある人と出会い直す機会でもあります。ガイドヘルパーの役割は、その出会いを支えることです。本人の「行きたい」を、できる限り現実の街の中で支えること。本人の経験を、急いで奪わないこと。周囲の視線や空気に負けて、本人を小さくしないこと。そして、街の人たちと一緒に、その人がそこにいることをあたりまえにしていくこと。「いつもの場所に行きたい」を大切にしたいです。今回のクラウドファンディングでは、2026年度に大田区でガイドヘルパー養成研修を3回実施します。外出を支える人を増やし、その実践を記録して、他の地域でも使える「ガイドヘルパーから始めよう」スターターキットとして整理します。本人の「行きたい」は、地域を変える力になる。その力を支える人を、地域に増やしたい。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利


ガイドヘルパーは、ただの付き添いではありません。いや、ただの付き添いも大切なんですよ。ケアを伴う外出のお手伝いだけではないので。でも、ここではガイドヘルパーがケアを提供することの大切さをお伝えします。本人が立ち止まる。予定していた道を行きたがらない。店に入るかどうか迷う。同じ場所を何度も見ている。急に予定を変えたくなる。人混みや音に不安になる。言葉ではうまく説明できないけれど、何かを伝えようとしている。そのとき、ガイドヘルパーは何をするのか。急がせるのか。説得するのか。代わりに決めるのか。安全だからと先に進ませるのか。「今日はこっち」と本人の時間を切ってしまうのか。そうではありません。まず、見る。そして、待つ。本人の傍らに立ち、何を見ているのかを一緒に見る。何に困っているのかを考える。何を選ぼうとしているのかを探る。必要なときには声をかけます。けれど、介入しすぎません。危険は避けます。けれど、本人の経験は奪いません。一緒に歩く。でも、奪わない。それが、ガイドヘルプでのケアです。ガイドヘルプは、市民の生活スキルでもあるガイドヘルプでのケアは、特別な技術ではないと思います。本当は、街で人と一緒に生きるために、誰もが持っていた方がいい生活スキルではないでしょうか。人のペースを見ること。相手が何を感じているのか想像すること。困っている人がいたら、どう声をかけるか考えること。予定どおりに進まないときに、怒らずに対応すること。自分の都合だけで相手を動かさないこと。相手の経験を奪わず、必要な手助けをすること。これは、福祉の技術だけではありません。地域で暮らす市民として、誰もが持っていた方がいい力です。ところが、私たちの日常は、どんどん予定調和になっています。スマホで道順が出る。予約すれば席が用意される。決済はすぐ終わる。買い物も、移動も、食事も、なるべく迷わず、待たず、失敗しないように設計されている。便利です。でも、その中で失われている力があるかもしれません。多くの人は、自分の力で自立していると思っています。でも本当に、そうでしょうか。私たちは、道路をつくる人に支えられ、電車を動かす人に支えられ、店で働く人に支えられています。スマホ、電気、水道、物流、家族、友人、職場、地域、制度、そして見知らぬ誰かの仕事にも支えられています。本当は、誰も一人では暮らしていません。それなのに、障害がないとされる人たちの多くは、「自分も他者に支えられている」という事実を忘れてしまうことがあります。そして、トラブルや煩わしさを避けるために、できるだけ他者との関わりを少なくして暮らしていないでしょうか。迷惑をかけない。関わらない。深入りしない。予定を乱されない。面倒なことは避ける。一見すると、それは自立した暮らしのように見えるかもしれません。でも、他者との関わりを避け続けることで、私たちはむしろ「無力化」しているのではないでしょうか。困った人にどう声をかけるか。予定どおりに進まない場面でどう考えるか。相手の様子を見て対応を変えるか。言葉にならないサインを受け取るか。そうした力を使う機会が減っていく。その結果、自分では自立しているつもりでも、実は他者と関わる力を失い、孤立していく。それが、今の社会の中で起きていることなのではないかと思います。ガイドヘルパーは、街で課題を一緒に解く人知的障害のある人の外出には、まだまだ無理解や偏見から生まれる困難があります。店でじろじろ見られる。声を出すと驚かれる。動きがゆっくりだと急かされる。何度も確認していると迷惑そうにされる。本人の行動が、すぐに「問題」として見られてしまう。本人だけの問題ではなく、街の側が受け止め方を知らないことで生まれる困難もあります。その傍らで、知的障害のある人の外出を手伝うことは、単に「支援する側」になることではありません。自分自身も、街で人と一緒に生きる力を学び直すことです。予定どおりにいかない場面で、どう考えるか。本人のペースと、周囲の状況をどうつなぐか。安全を守りながら、本人の経験をどう残すか。困った場面で、店員さんや駅員さんや周囲の人とどう関係をつくるか。「迷惑をかけないように隠す」のではなく、街の中で一緒に過ごすにはどうしたらいいか。ガイドヘルプの現場には、その問いが毎回あります。だから、ガイドヘルパーは、本人の外出を支える人であり、街との間に関係をつくる人であり、その場で起きる課題を一緒に解いていく人です。知的障害のある人を、街から遠ざけない。本人の時間を、ヘルパーの都合で奪わない。安全を理由に、経験を小さくしすぎない。「できない」と決めつけず、どうすればできるかを考える。それが、ガイドヘルパーの仕事です。もちろん、何でも本人任せにすればよいわけではありません。危険な場面では止める必要があります。見通しを伝えることがあります。混乱しそうな場面では、環境を整える必要があります。本人の特性や体調、その日の様子を見ることもあります。だからこそ、研修が必要です。一緒に歩く。でも、奪わないガイドヘルパーが増えるということは、単に福祉サービスの担い手が増えるということではありません。知的障害のある人と一緒に街を歩ける人が増えることです。予定どおりに動ける人だけを前提にしない人が増えることです。本人のペースを待てる人が増えることです。困った場面を、排除ではなく課題解決として受け止められる人が増えることです。それは、街の力が増えることでもあります。ガイドヘルパーは、本人の人生を代わりに歩く人ではありません。本人の行き先を決める人でもありません。本人の経験を管理する人でもありません。一緒に歩く人です。でも、奪わない人です。本人の「行きたい」を、現実の街の中で支える人です。今回のクラウドファンディングでは、2026年度に大田区でガイドヘルパー養成研修を3回実施します。外出を支える人を増やし、その実践を記録して、他の地域でも使える「ガイドヘルパーから始めよう」Toolkitとして整理します。一緒に歩く。でも、奪わない。その専門性を、地域に広げたい。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利CAMPFIRE投稿タグ案:ガイドヘルパー、移動支援、支援の専門性、本人主体、ガイドヘルパー養成研修


新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!