知的障害のある人の「外出の自由」を、ガイドヘルパー養成であたりまえに

知的障害のある人の「出かける自由」は、いまだ十分に保障されていません。外出を支える制度があっても、それを担う「ガイドヘルパー」が足りないためです。大田区でガイドヘルパー養成研修を行い、その実践をもとに、企画・運営・資金調達などを「スターターキット」としてまとめ、全国へ広げます。

現在の支援総額

107,500

7%

目標金額は1,500,000円

支援者数

16

募集終了まで残り

36

知的障害のある人の「外出の自由」を、ガイドヘルパー養成であたりまえに

現在の支援総額

107,500

7%達成

あと 36

目標金額1,500,000

支援者数16

知的障害のある人の「出かける自由」は、いまだ十分に保障されていません。外出を支える制度があっても、それを担う「ガイドヘルパー」が足りないためです。大田区でガイドヘルパー養成研修を行い、その実践をもとに、企画・運営・資金調達などを「スターターキット」としてまとめ、全国へ広げます。

家族と出かける時間は、大切です。一緒に買い物に行ったり、食事をしたり、旅行をしたり。家族だからこそ共有できる時間や安心があります。その一方で、外出にはもう一つの大切な役割があります。家の外に出て、いろいろな人と関わり、自分で選び、自分の時間を過ごすことです。ガイドヘルプは、その機会をつくる仕事でもあります。「表情が違うんです」以前、知的障害のある小学生のガイドヘルプをしたときのことです。外出を終えて自宅に戻ると、お母さんがその子の顔を見て、こう話してくれました。「表情が良いです」「家族と出かけて帰ってきた時とは違う、『満足感』のある顔をしてくれている」とても印象に残っている言葉です。相手が変われば、見せる表情も変わります。家族とは違う人と街を歩き、自分の希望を伝えてみる。上手く伝わったり、伝わらなかったりする。少し緊張しながら、新しいことを経験する。そうした時間の中で、家では見せない顔が生まれるのかなと。これは知的障害のある人に限った話ではありません。私たちも、家族といるとき、友人といるとき、仕事をしているときでは、少しずつ違う顔を持っています。人との関係が増えることは、自分の世界が広がることでもあります。暮らしの中に、いろいろな関係をつくる私たちは成長する中で、少しずつ家族以外の人との関係を増やしていきます。学校、仕事、友人、趣味、近所の人。家族とのつながりを大切にしながら、それとは別の場所や関係を持つことで、自分の暮らしをつくっていきます。外出に支援が必要な人にも、そうした機会が必要です。ところが、外出のための支援者が少なければ、本人が出かけられる範囲はどうしても狭くなります。家族が頑張れば解決する、という話ではありません。必要なときに地域の中で支援を受けられる仕組みと、それを担う人がいることが大切です。ガイドヘルパーは、家族の代わりになる人ではありません。本人の暮らしに、新しい関係や経験を増やしていく人です。「親なき後」より前から障害福祉では「親なき後」という言葉がよく使われます。もちろん、将来の暮らしを考えることは大切です。でも、私たちは、そのもっと前から地域との関係をつくっていくことが大切だと考えています。親が元気なうちから、本人が地域に出る。行きつけの場所をつくる。自分のことを知っている人を増やす。好きなことや楽しみを共有できる人と出会う。そんな日々の積み重ねが、その人の暮らしを少しずつ豊かにしていきます。そしてそれは、家族にとっても、外出のすべてを自分たちだけで背負わなくてよい暮らしにつながります。だから、私たちはガイドヘルパーを育てます。本人が、地域で暮らす一人の人として街に出ていけるように。家族との大切な時間に加えて、地域の中にも、その人の居場所や関係や役割が増えていくように。2026年度、風雷社中は大田区でガイドヘルパー養成研修を3回実施します。さらに、その実践を記録し、他の地域でも研修づくりに活用できる「ガイドヘルパーから始めよう」Toolkitとしてまとめていきます。外出を、家族だけで支えるものにしない。本人を知る人、本人と一緒に街を歩く人を、地域の中に増やしていく。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利


知的障害のある人の外出は、よく「ケア」として語られます。ケアする人。ケアされる人。手伝う人。手伝ってもらう人。もちろん、外出にはケアが必要です。でも、それだけで見てしまうと、大切なことを見落としてしまいます。知的障害のある人は、ただ「ケアされる対象」じゃない。街に出て、お店で買い物したり。電車に乗って、少し遠くの公園に遊びに行ったり。近所のいつもの道を散歩したり。誰かと出会い、関係をつくっていく人です。そして、その人の「行きたい」は、地域を変える力になります。いつものコンビニで起きたことガイドヘルプの現場で、こんなことがありました。ある利用者さんと、いつも行くコンビニに立ち寄ったときのことです。その方は、いつも自分でお金を出して、店員さんとやり取りをしていました。商品を選ぶ。レジに並ぶ。お金を出す。おつりを受け取る。その一つひとつが、その人の大切な経験です。でも、その日はコンビニが少し混んでいました。後ろに人が並んでいる。レジの流れが早い。周囲の空気が気になる。私は、つい焦ってしまい。後ろの人を待たせてはいけない。店員さんに迷惑をかけてはいけない。早く会計を終わらせた方がいい。そう思って、本人がお金を出す前に、私が代わりにお金の受け渡しをしてしまおうとしました。そのとき、店員さんが笑顔で言ってくれました。「いつもどおり、ご本人にしてもらって大丈夫ですよ」その言葉に、私はハッとしました。本人のペースを守るはずのガイドヘルパーが、後ろに並んでいる人の視線や、店の流れを気にして、本人のいつものやり取りを取り上げようとしていたのです。でも、店員さんは知っていました。この人は、いつも自分でお金を出している。少し時間がかかっても、自分でやり取りできる。それが、この人のいつもの外出なのだと。それは特別な配慮というより、すでにできていた関係でした。本人が何度もその店に行っていたから。そこで買い物をしていたから。店員さんと顔を合わせていたから。本人の「いつも」が、店の人に伝わっていたから。その場で、街の側が本人を受け止めてくれたのです。街は、出かけた人によって変わる本人が街に出る。いつもの場所に行く。買い物をする。やり取りをする。少し時間がかかっても、その人のペースで経験する。その積み重ねが、地域の人の理解を変えていきます。知的障害のある人が街に出ることで、街の側も学んでいきます。急がなくていい場面がある。待てばできることがある。本人がやることに意味がある。ヘルパーが代わりにやってしまわない方がいいことがある。そういうことが、実際の関係の中で伝わっていきます。本人の「行きたい」が大切なチカラ。地域を変える始まりです。行きたい場所がある。いつもの店に行きたい。自分で買いたい。自分で払いたい。自分で受け取りたい。同じ道を歩きたい。同じ景色を見たい。それは、その人が街と関係をつくっていく行為です。地域の中に自分の場所をつくっていく行為です。そして、その行為が、街の人たちの見方を変えていきます。知的障害のある人は、ケアされるだけの存在ではありません。街を変えていく主体です。もちろん、大きな制度を一日で変えるわけではありません。道路や駅や建物が、一瞬で変わるわけでもありません。でも、地域は小さな関係から変わります。いつもの店員さんが覚えてくれる。駅員さんが声をかけてくれる。近所の人が見守ってくれる。公園で会う人が顔を覚える。店の人が「いつもどおりで大丈夫」と言ってくれる。その一つひとつが、地域を変えていきます。だから、外出は大切なのです。地域で過ごさなければ、地域の人たちはその人を「みんな」の中に想定できません。外出は、本人のためだけではありません。街の側が、知的障害のある人と出会い直す機会でもあります。ガイドヘルパーの役割は、その出会いを支えることです。本人の「行きたい」を、できる限り現実の街の中で支えること。本人の経験を、急いで奪わないこと。周囲の視線や空気に負けて、本人を小さくしないこと。そして、街の人たちと一緒に、その人がそこにいることをあたりまえにしていくこと。「いつもの場所に行きたい」を大切にしたいです。今回のクラウドファンディングでは、2026年度に大田区でガイドヘルパー養成研修を3回実施します。外出を支える人を増やし、その実践を記録して、他の地域でも使える「ガイドヘルパーから始めよう」スターターキットとして整理します。本人の「行きたい」は、地域を変える力になる。その力を支える人を、地域に増やしたい。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利


ガイドヘルパーは、ただの付き添いではありません。いや、ただの付き添いも大切なんですよ。ケアを伴う外出のお手伝いだけではないので。でも、ここではガイドヘルパーがケアを提供することの大切さをお伝えします。本人が立ち止まる。予定していた道を行きたがらない。店に入るかどうか迷う。同じ場所を何度も見ている。急に予定を変えたくなる。人混みや音に不安になる。言葉ではうまく説明できないけれど、何かを伝えようとしている。そのとき、ガイドヘルパーは何をするのか。急がせるのか。説得するのか。代わりに決めるのか。安全だからと先に進ませるのか。「今日はこっち」と本人の時間を切ってしまうのか。そうではありません。まず、見る。そして、待つ。本人の傍らに立ち、何を見ているのかを一緒に見る。何に困っているのかを考える。何を選ぼうとしているのかを探る。必要なときには声をかけます。けれど、介入しすぎません。危険は避けます。けれど、本人の経験は奪いません。一緒に歩く。でも、奪わない。それが、ガイドヘルプでのケアです。ガイドヘルプは、市民の生活スキルでもあるガイドヘルプでのケアは、特別な技術ではないと思います。本当は、街で人と一緒に生きるために、誰もが持っていた方がいい生活スキルではないでしょうか。人のペースを見ること。相手が何を感じているのか想像すること。困っている人がいたら、どう声をかけるか考えること。予定どおりに進まないときに、怒らずに対応すること。自分の都合だけで相手を動かさないこと。相手の経験を奪わず、必要な手助けをすること。これは、福祉の技術だけではありません。地域で暮らす市民として、誰もが持っていた方がいい力です。ところが、私たちの日常は、どんどん予定調和になっています。スマホで道順が出る。予約すれば席が用意される。決済はすぐ終わる。買い物も、移動も、食事も、なるべく迷わず、待たず、失敗しないように設計されている。便利です。でも、その中で失われている力があるかもしれません。多くの人は、自分の力で自立していると思っています。でも本当に、そうでしょうか。私たちは、道路をつくる人に支えられ、電車を動かす人に支えられ、店で働く人に支えられています。スマホ、電気、水道、物流、家族、友人、職場、地域、制度、そして見知らぬ誰かの仕事にも支えられています。本当は、誰も一人では暮らしていません。それなのに、障害がないとされる人たちの多くは、「自分も他者に支えられている」という事実を忘れてしまうことがあります。そして、トラブルや煩わしさを避けるために、できるだけ他者との関わりを少なくして暮らしていないでしょうか。迷惑をかけない。関わらない。深入りしない。予定を乱されない。面倒なことは避ける。一見すると、それは自立した暮らしのように見えるかもしれません。でも、他者との関わりを避け続けることで、私たちはむしろ「無力化」しているのではないでしょうか。困った人にどう声をかけるか。予定どおりに進まない場面でどう考えるか。相手の様子を見て対応を変えるか。言葉にならないサインを受け取るか。そうした力を使う機会が減っていく。その結果、自分では自立しているつもりでも、実は他者と関わる力を失い、孤立していく。それが、今の社会の中で起きていることなのではないかと思います。ガイドヘルパーは、街で課題を一緒に解く人知的障害のある人の外出には、まだまだ無理解や偏見から生まれる困難があります。店でじろじろ見られる。声を出すと驚かれる。動きがゆっくりだと急かされる。何度も確認していると迷惑そうにされる。本人の行動が、すぐに「問題」として見られてしまう。本人だけの問題ではなく、街の側が受け止め方を知らないことで生まれる困難もあります。その傍らで、知的障害のある人の外出を手伝うことは、単に「支援する側」になることではありません。自分自身も、街で人と一緒に生きる力を学び直すことです。予定どおりにいかない場面で、どう考えるか。本人のペースと、周囲の状況をどうつなぐか。安全を守りながら、本人の経験をどう残すか。困った場面で、店員さんや駅員さんや周囲の人とどう関係をつくるか。「迷惑をかけないように隠す」のではなく、街の中で一緒に過ごすにはどうしたらいいか。ガイドヘルプの現場には、その問いが毎回あります。だから、ガイドヘルパーは、本人の外出を支える人であり、街との間に関係をつくる人であり、その場で起きる課題を一緒に解いていく人です。知的障害のある人を、街から遠ざけない。本人の時間を、ヘルパーの都合で奪わない。安全を理由に、経験を小さくしすぎない。「できない」と決めつけず、どうすればできるかを考える。それが、ガイドヘルパーの仕事です。もちろん、何でも本人任せにすればよいわけではありません。危険な場面では止める必要があります。見通しを伝えることがあります。混乱しそうな場面では、環境を整える必要があります。本人の特性や体調、その日の様子を見ることもあります。だからこそ、研修が必要です。一緒に歩く。でも、奪わないガイドヘルパーが増えるということは、単に福祉サービスの担い手が増えるということではありません。知的障害のある人と一緒に街を歩ける人が増えることです。予定どおりに動ける人だけを前提にしない人が増えることです。本人のペースを待てる人が増えることです。困った場面を、排除ではなく課題解決として受け止められる人が増えることです。それは、街の力が増えることでもあります。ガイドヘルパーは、本人の人生を代わりに歩く人ではありません。本人の行き先を決める人でもありません。本人の経験を管理する人でもありません。一緒に歩く人です。でも、奪わない人です。本人の「行きたい」を、現実の街の中で支える人です。今回のクラウドファンディングでは、2026年度に大田区でガイドヘルパー養成研修を3回実施します。外出を支える人を増やし、その実践を記録して、他の地域でも使える「ガイドヘルパーから始めよう」Toolkitとして整理します。一緒に歩く。でも、奪わない。その専門性を、地域に広げたい。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利CAMPFIRE投稿タグ案:ガイドヘルパー、移動支援、支援の専門性、本人主体、ガイドヘルパー養成研修


風雷社中のガイドヘルパー養成研修では、かねてより一般社団法人精神障害当事者会ポルケ代表理事の山田悠平さんにご協力いただき、精神障害のある当事者の立場からレクチャーをしていただいています。精神障害当事者会ポルケは、大田区を拠点に、精神障害のある人自身の声をもとに、交流の場づくり、権利擁護、調査・提言などに取り組んでいる当事者団体です。山田さん自身も、精神障害のある当事者として活動を続けています。今回、山田さんに、ご自身の移動支援の利用経験についてコメントをお願いしました。山田悠平さん一般社団法人精神障害当事者会ポルケ 代表理事私自身、精神障害のある当事者として、障害者団体の会議に参加する際の移動に、移動支援を利用していました。体調や不安によって一人での外出が難しいときも、支援者さんがそばにいることで安心して移動し、会議に参加することができました。移動支援は、単に目的地まで付き添うサービスではなく、人とつながり、社会に参加する機会を支えるものです。精神障害のある人も、必要なときに当たり前に利用できる仕組みが広がることを願っています。以上山田さんの言葉にある、「人とつながり、社会に参加する機会を支える」ということは、私たちがガイドヘルプを考えるうえでも、とても大切な視点だと思います。外出する理由も、外出するときに必要な手伝いも、一人ひとり違います。そして、「一人では難しいことがある」という理由だけで、社会とのつながりや、自分が行きたい場所へ行く機会が失われてよいわけではありません。東京都の現在のガイドヘルパー養成研修も、「知的・精神障害者移動支援従業者養成研修課程」として、知的障害のある人だけでなく、精神障害のある人への移動支援についても学ぶ制度になっています。精神障害当事者会ポルケは、これまで東京都に対し、ガイドヘルパー養成研修に精神障害を明確に位置づけるよう、継続して働きかけをされてきました。こうしたなか、東京都では2026年4月からカリキュラムが改訂され、研修課程の名称も「知的・精神障害者移動支援従業者養成研修課程」に変更されました。知的障害のある人だけでなく、精神障害のある人への移動支援についても、研修の中で明確に学ぶ制度となりました。私たち自身も、今回のクラウドファンディングをきっかけに、改めて学び、考えていきたいと思います。障害の種類にかかわらず、行きたい場所へ行き、人と出会い、社会に参加できること。そんな「外出の自由」が、特別なことではなく、地域のあたりまえになることを目指します。【参考リンク】一般社団法人精神障害当事者会ポルケ ホームページhttps://porque.tokyo/東京都の移動支援従業者養成研修カリキュラム改定について(声明)https://porque.tokyo/2026/01/14/tokyo-mobility-support-helper-training-update-2026/


長年、風雷社中のガイドヘルプを利用しているKさん。Kさんのお母さんより、メッセージを頂きました。Kの母より娘は重度の知的障害があり、話すことはできません。風雷社中設立の頃から移動支援を利用しています。親以外との外出のない娘にとって、支援の方との意思疎通は難しいのではと思っておりました。移動支援では常に声かけをしてくださり、本人の意思による行動を許容していただけるなど、親では気づけないことが多くあります。始めた頃には途中で家に帰って来るようなこともありましたが、回数を重ねるにつれて移動支援を心待ちするようになり、今では時間になると玄関に出て待つほどになりました。他人との関わりに慣れると共に、ある程度の社会的マナーの獲得ができました。風雷社中の掲げる「支援の一般化」を目指した取り組みが進展し、将来支援の輪がさらに広がることを期待しています。以上。家族以外の人との外出を通して、自分のペースで世界を拡げてきたKさん。これからも、もっともっと楽しく外出をして欲しいです。移動支援での外出を心待ちにしてもらえるなんて、とても嬉しいです。また、ご家族が風雷社中の思いを理解して応援してくださることに感謝です。※この報告の写真は大田区平和島公園の噴水広場です。


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