こんにちは、Hito Rehaの横山です。
ここまで、大学生たちと一緒に行ってきた活動をご紹介してきました。
障害のある子どもたちと実際に過ごしてみる。すごろくやミニゲームを通して、暮らしや人との関わりについて考えてみる。そして、「本質は何なんだろう?」「無関心な人に、どうしたら伝わるんだろう?」と、問いを深めていく。そうした時間を重ねた先に、次に考えたのが、「じゃあ、どんな場所をつくりたい?」ということでした。
「シェアハウスをつくる」は決まっていた
ここで一つ、整理しておきたいことがあります。「大学生と障害のある人が一緒に暮らすシェアハウスをつくる」というアイデアそのものは、もともとHito Rehaとして考えていた構想です。
でも、「どんなシェアハウスにするのか?」
「どんな人と人との出会いが生まれる場所にするのか?」
「そこで、どんな暮らしが生まれてほしいのか?」
「この場所を出たあと、どんな変化が残ってほしいのか?」
そこは、大学生たちと一緒に考えていきました。
「障害者と大学生が住む家」だけではない
最初に考えれば、「障害のある人と大学生が一緒に暮らすシェアハウス」という説明で終わってしまいます。でも、それだけでは少し足りない。私たちがこれまで大学生たちと活動してきた中で感じたのは、人と出会うことで、自分の考え方や価値観も変わっていくということでした。
「こんな考え方もあるんだ」
「自分とは違うけど、面白いな」
「今まで知らなかった世界だった」
そんな経験をすることで、相手を知るだけではなく、自分自身についても新しい発見が生まれる。だったら、このシェアハウスも、単に「一緒に住む場所」ではなく、人との出会いを通して、自分自身とも出会える場所にしたい。そんな思いが少しずつ形になっていきました。
Meet Up Home Sendai
そして、大学生たちと一緒に考えたコンセプトが、
Meet Up Home Sendai~ありのままの自分と出会うシェアハウス~です。
「Meet Up」には、人と出会うこと。そして、その出会いを通して自分自身の新しい一面と出会うこと。そんな意味を込めています。
「ありのまま」でいられる場所
シェアハウスだからといって、いつも誰かと一緒にいなければいけないわけではありません。話したいときは話す。一緒にご飯を食べる。困ったときは助けを求める。一緒に遊ぶ。
でも、一人で過ごしたいときは、一人でいる。「こうしなければいけない」という正解を押しつけるのではなく、それぞれが、それぞれのペースで暮らせる。そんな場所にしたいと考えています。障害がある人も、ない人も。大学生も、社会人も。「支援する人」「支援される人」としてではなく、一人の生活者として、一緒に暮らす。その中で、それぞれの「ありのまま」が見えてくる。
出会うのは、「障害のある人」だけではない
この場所で大学生が出会うのは、「障害のある人」だけではありません。自分とは違う価値観。自分とは違う暮らし方。自分とは違う人生。そして、今まで知らなかった自分自身。「自分は意外と人に声をかけられるんだ」「誰かと一緒に暮らすって、こんなに面白いんだ」「困っている人がいたら、自然に声をかけている自分がいた」そんな小さな発見が積み重なっていく。だからこそ、「ありのままの自分と出会うシェアハウスというコンセプトになりました。
この家で、どんな未来が生まれるのか
私たちがつくりたいのは、「障害のある人と大学生が住んでいる家」だけではありません。この家での暮らしをきっかけに、今まで障害のある人と関わったことがなかった大学生が、「知っている人」になる。「知っている人」から、「一緒に過ごしたことがある人」になる。そしていつか、シェアハウスを出たあとも、街の中で障害のある人を見かけたときに、「自分には関係ない」ではなく、「何かできることがあるかもしれない」と思える。そんな変化につながっていったら。それが、このシェアハウスをつくる意味の一つだと思っています。
Meet Up Home Sendai
ありのままの自分と出会うシェアハウス
ここで、どんな人と出会い、どんな会話が生まれ、どんな暮らしが始まるのか。まだ私たちにも分かりません。だからこそ、これからこの場所で生まれていくものを、一緒につくっていきたいと思っています。
次回は、いよいよこのコンセプトをもとに、「実際にどんなシェアハウスをつくるのか」具体的な構想についてご紹介します。ここまでの「体験」と「問い」が、どうやって一つの「家」になっていくのか。
引き続き、その過程をお伝えしていきます。



