
こんにちは、Hito Rehaの横山です。
前回は、大学生たちが考えた「障害のある子どもの18歳までの道のりを、すごろくで体験するワークショップ」についてご紹介しました。今回ご紹介するのは、その次に大学生たちが考えたワークショップです。
テーマは、「初めまして」から、どうやって友達になれるんだろう?です。
ミニゲームから、会話を生み出す
ワークショップでは、みんなでいくつかのミニゲームを行いました。一見すると、普通のゲームです。でも、目的は「ゲームに勝つこと」ではありません。ゲームをきっかけに、
「これってどうするの?」
「○○ちゃんはどう思う?」
「好きなものは何?」
「一緒にやってみよう!」
そんな何気ない会話が生まれることを大切にしました。初対面の人と話すとき、
「何を話したらいいんだろう?」
「どうやって声をかけたらいいんだろう?」と、少し緊張することがあります。だからこそ、いきなり「仲良くなろう」とするのではなく、まずは一緒にゲームをする。一緒に笑う。ちょっと話してみる。そんな小さなきっかけをつくりました。
「初めまして」の次にあるものこのワークショップで大学生たちが考えたのは、
「人と人が仲良くなるって、どういうことなんだろう?」ということでした。
最初は、お互いに知らない人。「初めまして」から始まります。でも、一緒に何かをしているうちに、
「この人、こういうことが好きなんだ」
「この子、こんなことで笑うんだ」
「もう一回、一緒にやってみたいな」
と、少しずつ相手のことを知っていく。そうやって、「知らない人」から「知っている人」へ。
そして、「一緒に過ごしたことがある人」へ。その先に、もしかすると「友達になる」という関係があるのかもしれません。「障害があるから」ではなく、「一緒に楽しむ」このワークショップで大切にしたかったのは、「障害のある子どもと、どう接すればいいか」だけを考えることではありません。もちろん、相手に合わせたコミュニケーションや関わり方を考えることは大切です。でも、それだけではなく、
「一緒に楽しめることは何だろう?」
「どうしたら自然に会話が生まれるだろう?」
「どうしたら、また会いたいと思えるだろう?」
という視点で考えてみる。障害のある人と大学生。その前に、まずは「人と人」です。
この経験が、シェアハウスにつながっていく
ここまでの活動を振り返ると、最初は、「障害のある子どもと実際に過ごしてみる」そこから、「障害のある人の人生や暮らしについて考えてみる」そして今回は、「知らない人と、どうやって関係をつくっていくかを体験してみる」というところまで進んできました。
今回つくろうとしているシェアハウスも、実はこうした経験の延長線上にあります。一緒に暮らすからといって、最初からみんなが仲良くなるわけではありません。「おはよう」「今日、ご飯どうする?」「これ、一緒に食べる?」そんな何気ないやりとりから始まるのかもしれません。時には一緒に遊んだり、話したり。時には、それぞれの時間を過ごしたり。困っているときには、自然に「大丈夫?」と声をかけたり。そうした何気ない日常の積み重ねが、人と人との関係をつくっていくのだと思います。
だから私たちは、「障害のある人を支援するためのシェアハウス」ではなく、大学生と障害のある人が、同じ生活者として過ごせる場所をつくりたいと考えています。「初めまして」から始まって、少し話して、一緒に何かをして、相手のことを知っていく。その先にある、「一緒に暮らしてみる」という選択肢。
今回のワークショップは、その小さな練習でもありました。次回は、大学生たちがさらに一歩進んで、「そもそも、私たちはどんな社会の課題に向き合いたいのか?」を考えた「課題定義」についてご紹介します。シェアハウスというアイデアが、どのように生まれていったのか。
引き続き、その過程をお伝えしていきます。



