
「一緒に暮らす」ために、大切にしたいこと。
Meet Up Home Sendaiの準備も、少しずつ進んできました。これまでの活動報告では、どんな家なのか、どんな庭にしたいのか、なぜこのシェアハウスをつくるのか、大学生とどんな活動をしてきたのか、などをご紹介してきました。
今回は、少し視点を変えて。「実際に、この家ではどうやって一緒に暮らすの?」というお話です。Meet Up Home Sendaiでは、一緒に暮らす人たちが気持ちよく生活できるように、「Houseルール」をつくっています。
ただし、このルールは誰かを細かく縛るためのものではありません。私たちが大切にしたいのは、「自分にとっての当たり前が、誰かにとっては当たり前ではない」ということを、お互いに知ること。そのうえで、どうすれば一緒に暮らしていけるのかを考えるための「暮らしの約束」として、Houseルールを考えました。今回は、その中からいくつかをご紹介します。
① お互いの「生活」を大切にする
シェアハウスには、いろいろな人が暮らします。生活リズムも違う。音の感じ方も違う。においへの敏感さも違う。片付け方も、人との距離感も違う。だから、「自分は気にならないから大丈夫」ではなく、「一緒に暮らしている人は、どう感じるだろう?」と、一度考えてみる。それを大切にします。もちろん、ずっと我慢する必要もありません。困ったことがあれば、まず本人同士で話してみる。難しければ住人同士で話す。それでも難しければ、管理者に相談する。一人で抱え込まず、みんなで暮らしをつくっていく。そんな考え方です。
② 「次に使う人」のことを少し考える
リビング、キッチン、洗面所、シャワー、トイレなど。シェアハウスには、みんなで使う場所がたくさんあります。だからこそ、「使ったら、次の人が気持ちよく使える状態に戻す」ことを大切にします。キッチンなら、「使ったら、洗う。拭く。戻す。」を基本に。リビングなら、私物を長時間置いたままにしない。洗面所やシャワーも、次の人が使いやすい状態に戻す。特別なことではありません。でも、こういう小さな積み重ねが、一緒に暮らすうえでは大切なのだと思います。
③ 「シェアハウスだから、何でも共有」ではない
一緒に暮らすからといって、すべてを一緒にする必要はありません。それぞれの部屋は、その人の大切なプライベート空間。だから、許可なく他の人の部屋に入らない、許可なく他の人の私物に触らない、写真や動画を撮影・公開するときは本人の了承を得る、ということもルールにしています。「シェアハウスだから、何でも共有する」ではない。共有するものと、共有しないもの。その境界も大切にしたいと思っています。
④ 庭も「みんなでつくる場所」
先日の活動報告で、庭の構想をご紹介しました。野菜を育てるスペース。丸太階段。BBQなどができる交流スペース。そんな庭を、これから少しずつつくっていきます。だからこそ、庭も「誰かが管理してくれる場所」ではなく、みんなで使い、みんなでつくっていく場所と考えています。草むしりや清掃にも協力する。庭で集まるときは、住人同士で相談する。BBQをしたら、近隣にも配慮して、最後はきちんと片付ける。「自分たちの庭だから好きに使う」ではなく、一緒に暮らす人や、近隣の人のことも考えながら使う。それも、この家の暮らしの一部です。
⑤ 困ったときは、「一人で抱え込まない」
共同生活をしていれば、きっと困ることがあります。「ちょっと音が気になる」「これはどうしたらいいんだろう」「相手にどう伝えればいいかわからない」そんなこともあると思います。Houseルールでは、そんなときの基本的な流れも決めています。
まず本人に伝えてみる→難しければ、住人同士で話してみる→それでも難しければ、管理者に相談する。大切なのは、「誰が悪いのか」を決めることではなく、「これからも一緒に暮らしていくために、どうするか」を考えること。だと私たちは考えています。
Houseルールは、これで完成ではありません。
ここが、Meet Up Home SendaiのHouseルールで、私たちが特に大切にしたいところです。実際に暮らし始めたら、「このルールは、もう少し変えた方がいい」「こうした方が暮らしやすい」「こんなことで困っている」ということが、きっと出てくると思います。だから、Houseルールも暮らしに合わせて見直していく予定です。住む人が変われば、暮らし方も変わる。そのとき、そのときの住人同士で話し合いながら、この家のルールそのものも育てていきたいと思っています。
「違うから、分ける」のではなく、「違うからこそ、知る」。
Meet Up Home Sendaiには、大学生も暮らします。そして将来的には、障害のある方も暮らします。年齢も違う。これまでの経験も違う。生活の仕方も違う。だからこそ、最初から「みんな同じ」である必要はありません。むしろ、「違うのが当たり前」というところから始めたい。相手を自分に合わせるのではなく、「この人は、どう感じるんだろう?」「どうしたら一緒に暮らせるだろう?」と考えてみる。そして、ときには話し合って、ときには譲り合う。そうやって、みんなが自分らしく過ごせる暮らしを、一緒につくっていく。それが、Meet Up Home SendaiのHouseルールです。



