
(右側:南サブルおじちゃん / 左側:大馬秀克さん)
こんにちは、ヨコロンコーヒーの大山ようこです。
木ふだの企画を始めてから、何度も名前を出してきた「お家のお医者さん」。
今日は、その大馬建設の大馬秀克さんとの出会いについてお話しさせてください。
(第一次リフォーム前のヨコロン宿)
■ 大きな回り道をして、学んだこと
この家を、父が住んでいた頃に修理しようと動き始めたとき、私は古い家を直す難しさも、専門家を選ぶ大切さも、十分に理解できていませんでした。
修理をしたあと、父が沖縄へ渡り、同級生が住んでくれた頃、雨漏りが起き、柱の傷みも見つかり、やり直しが必要になりました。
大きな回り道をして、目に見える部分を直すだけでなく、家全体を診てもらうこと。
そして、信頼できる人と一緒に進めることの大切さを学びました。
■ 親友家族がつないでくれた出会い
そんなとき、「大馬さんにお願いしたら、安心だよ」と大馬さんを紹介してくれたのが、親友の家族でした。
大馬さんは、京都・太秦で宮大工として修行を積み、与論島に帰ってきた大工さんです。
島では予約がなかなか取れない、引っ張りだこの存在。
初めて大馬さんが家を見に来てくれた日のことは、今でもよく覚えています。
大馬さんは、家のまわりをぐるりと歩きながら、柱の一本一本や屋根の状態を、丁寧に確かめていきました。
直すところを探すというより、この家がいまどんな状態なのかを、まるごと知ろうとしてくれている。
その姿を見て、私はそう感じました。
そして、こう言ってくれたんです。
「台風シーズンの8月が来るまでに、屋根だけは今すぐ直したほうがいい。」
あれもこれもと勧めるのではなく、この家と、ここで暮らす人を台風から守るために、いちばん先にやるべきことを教えてくれた。
その言葉を聞いたとき、私は心の中で「この人だ!この人なら!」と思いました。
最初は、親友家族から預かった「信用」でした。
それが、大馬さんと話し、仕事を見せてもらううちに、私自身の信頼に変わっていきました。
そしていま、私はその大馬さんのことを、こうして皆さんにお伝えしています。
信用は、人から人へ、手渡されていくものなのだと感じています。
■ 島のみんなの「おおうまさん」
大馬さんは、仕事の顔だけではありません。
夜は魚釣りに出かけ、島のお祭りがあるときは、自作の鉄板でおいしい焼き鳥を焼いてくれる。飲み会の時は、島の魚の煮付けなど、味付けも美味しくって絶品です!!
みんなに愛される、優しくて頼もしい存在で、私の周りでは子供たちからも「おおうまさん」と呼ばれて、とっても人気者です。
家を直す技術を持っているだけではなく、その技術で「この家で、また安心して暮らせる」という日常を取り戻してくれる人。
「あの人がいてくれれば大丈夫」と思える人。
私が大馬さんを「お家のお医者さん」と呼ぶのは、そういう理由からです。
■ この家の木で、皆さんの名前を
木ふだは、その大馬さんに、大馬建設で出た廃材で作っていただく予定です。
この家をいちばんよく知る人の手が扱う廃材で、今度は皆さんのお名前を支えるものへ。
そう思うと、私自身も、木ふだが掲げられる日がとても楽しみです。
木ふだの2つのプランは、各20名限定で受け付けています。
この家を診てくれる人がいて、名前を残してくれる人がいて、帰ってきてくれる人がいる。
ヨコロン村は、そんな人と人とのつながりで、少しずつできあがっていくのだと思います。
引き続き、応援よろしくお願いいたします。
ヨコロンコーヒー焙煎所
大山ようこ
―――
なぜ「村」と呼ぶのか。
「おかえり」と迎える人と、「ただいま」と帰ってくる人。その往復が重なっていく場所を、私は村と呼びたいと思いました。ヨコロン村は、一棟貸切宿「ヨコロン」を拠点に、与論島との関係を育てる人たちとつくる、小さな村です。



