
こんばんは、ヨコロンコーヒーの大山ようこです。
今日は、私の心に残っている、ひとつの言葉をご紹介させてください。
「道は、人が歩くから道になる。」
この言葉をくれたのは、麓才良(ふもと さいりょう)おじちゃん。私の父と同い年で、与論島の観光協会を立ち上げ、いまはエコツアーガイドとして島の自然や歴史を伝えている人です。
私が幼い頃は、才良おじちゃんのお家に行かせてもらって、
お兄ちゃん、お姉ちゃんに混じって遊ばせてもらっていたのも良い思い出です。
■ 珊瑚の石段
ヨコロンの家の表には、珊瑚でできた石段があります。昔からこの家にあるもので、ひとつひとつの段差が、けっこう高いんです。
お家の正面の入り口にある珊瑚礁の石段
宿として人を迎えるなら、コンクリートできれいな階段にしたほうが安全なのかな。そう思って、才良おじちゃんに聞いてみました。
すると、おじちゃんはこう言いました。
「珊瑚の石段の段差は、このままでいいんだよ。ここを通る人が子どもだったら、通りやすいところを選んだり、石を積み上げて足場を固めたり。いろんな方法で、人が道をつくっていくんだよ。」
その言葉に、私はハッとしました。
■ 村は、完成図どおりにはつくられない
私はずっと、ヨコロン村をどうやって「完成」させるかを考えていた気がします。
でも、村は、最初に完成図を描いて、その通りにつくられるものではないのかもしれません。
ヨコロンに行ったら、こんなことがしたい。ヨコロンで、家族の写真を撮りたい。庭でBBQをして、夜は花火をしたい。朝は家の裏に残る昔の道を歩いて、近くの与論城跡まで散歩したい。
誰かが「こうしたい」と思って歩き、誰かがその後をついていく。何度も、何度も。そうして気づけば、道のなかったところに、道ができている。
ヨコロン村も、きっと同じです。私ひとりが完成させるのではなく、訪れてくれた人や、関わってくれた人が歩いた跡によって、少しずつ村のかたちが生まれていくのだと思います。
■ ヨコロン村をつくる人たち
いま、ヨコロンにはたくさんの人が関わってくれています。これから少しずつ、その一人ひとりの物語もお届けしていきます。
・家の未来を診る、大馬さん
・家と訪れる人を迎える、現地管理チームと、庭を丁寧に整えてくれる福地のおじちゃん
・昔の道と島の記憶を伝える、麓才良おじちゃん
一人ひとりがヨコロンに関わって、一緒に前を向いて歩いてくれている。
お一人おひとりが関わってくださる時間が重なっていくことを、とても尊く感じています。
そしていつか、あなたが歩いた跡も、ヨコロン村の道のひとつになりますように。
この活動報告をシェアしていただいたり、与論島や古民家に興味がありそうな方に伝えていただけたりすることも、私にとって大きな励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨコロンコーヒー焙煎所
大山ようこ
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なぜ「村」と呼ぶのか。「おかえり」と迎える人と、「ただいま」と帰ってくる人。その往復が重なっていく場所を、私は村と呼びたいと思いました。ヨコロン村は、一棟貸切宿「ヨコロン」を拠点に、与論島との関係を育てる人たちとつくる、小さな村です。



