
「美の基準かるた」制作プロジェクトを応援していただき、ありがとうございます。クラファンも残り10日となり、おかげさまで70%を超えました。目標達成に向けてラストスパート! 引き続きご支援いただけますと幸いです。
今回は、「美の基準」づくりに関わった建築家の池上修一さんからの応援メッセージを紹介します。池上さんは、「美の基準」を体現する建築物である「コミュニティ真鶴」の設計も手がけました。
池上修一(設計職人)
「美の基準かるた作成」に寄せて。
「美の基準」とは!なんと恐れ多い言葉でしょう! “美”に基準はありますか?
三十数年前に真鶴町「美の条例」づくりに携わった私が、とても悩んだ課題でした。当時私は40歳、時代はバブルの最中。建築設計者としてのたくさんの疑問が頭の中に渦巻いている頃でした。
でもみなさん、考えてみてください。素晴らしい景色を見た時の感動。心地よいオーケストラの音楽に触れたり、小説の文章に心をときめかせたり…。また、映画のスクリーンに目を奪われる喜び。
そう、“美”を感じた経験はだれもがもっているものです。唯、“美”はその定義しにくさ故、曖昧なものとして、ほかのもっとわかりやすい価値観(例えばお金、欲、驚き、清涼感、など)の犠牲になってきたのです。やはり“美”は、みんなの心に共通する何らかの答えをもっているのでしょう。
この写真をご覧ください。このシーン、人、モノ、自然の生命の醸し出すハーモニー。美の質そのものです。
コミュニティ真鶴の風景(写真提供∶真鶴未来塾まちこ)
真鶴町は33年前、「美」(町のほんとうの価値や質)について、これを守る宣言をし、条例という「法」に訴えました。「美の基準」はその質を言語による規範とし、多くの人が共有できるツールとして、今日まで継承されてきました。制作が進んでいる「美の基準かるた」は、言語を補強する最強の道具です。
たくさんの方に応援していただければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
設計職人 池上修一



