“真鶴らしさ”を未来へ紡いでいくために「美の基準かるた」をつくりたい!

1993年制定の「美の基準」は、建築だけでなく暮らしやコミュニティのあり方も示す真鶴町独自のデザインコード。近年その価値が十分に伝わらず、真鶴らしい風景も失われつつあります。今こそ「美の基準」の理念をわかりやすく伝える必要があると考え、子どもも大人も遊びながら学べる「美の基準かるた」を制作します!

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目標金額は1,500,000円

支援者数

111人

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1993年制定の「美の基準」は、建築だけでなく暮らしやコミュニティのあり方も示す真鶴町独自のデザインコード。近年その価値が十分に伝わらず、真鶴らしい風景も失われつつあります。今こそ「美の基準」の理念をわかりやすく伝える必要があると考え、子どもも大人も遊びながら学べる「美の基準かるた」を制作します!

自己紹介:真鶴「美の基準」を考える会について

みなさん、こんにちは。「美の基準かるた」制作プロジェクトの取りまとめをしております、真鶴在住のまっこです。真鶴に住み始めて4年半以上が経ち、“地域に根ざして暮らすこと”の実感がどんどん深まっています。

私自身と、「美の基準かるた」制作プロジェクトの担い手となっている「真鶴『美の基準』を考える会」について、紹介します。

私が初めて真鶴町にやってきたのは2020年12月。どこか懐かしさを感じさせる港町の風景や、人々の温かさに惹かれ、それから何度も足を運ぶように。さらに真鶴出版さんが行っているまち歩きで「美の基準」のことを知り、その理念が真鶴の生活風景や営みに息づいていることに感銘を受けました。そんな真鶴に私も住みたいと思い、2021年12月に東京から引っ越してきました。
高台から見下ろした真鶴港の風景に一目ぼれした

「美の基準」に興味をもちつつも、なかなか自分ひとりで読み解く気になれないまま、1年半が過ぎました。「だれかにわかりやすく教えてほしいなぁ」「一緒に学ぶ仲間がほしいなぁ」と心の中でつぶやいていたのですが…  思い切って「美の基準」トークイベントを企画! イベント当日は町外からも多くの人が参加してくれて、「美の基準」への関心の高さを実感しました。

一方で、地元の人々には「美の基準」があまり知られていないという現状もあります。賛否はともかくとして、まずは知ることが大切ではないだろうか。そして「美の基準」は、まちの未来を考えていく際に“共通の視点”になりうるのではないか。そんな思いから、「美の基準」について考え続け、理解を深めるために、「美の基準」を取り巻く人々のつながり・エコシステムをつくりたいと考えました。それが、2023年7月に立ち上げた「真鶴『美の基準』を考える会」(以下、「考える会」)です。

「考える会」では、「美の基準」に関する勉強会や対話の場づくり、SNS上での情報交換などを通して、「美の基準」をヒントに真鶴の未来を共創する活動を続けています。また、「美の基準」の札もある「真鶴かるた」の大会も毎年開催しています。
「考える会」で実施した「『美の基準』を読む会」の参加メンバー。条例制定時の町長、故・三木邦之さん(写真前列中央)も参加されていた

この「美の基準かるた」制作プロジェクトにも、「考える会」の多様なメンバーが関わっています。「美の基準」の町を30年以上見守ってきた地元みかん農家、「美の基準」の表裏と向き合っている建築士、「美の基準」ツアーを行う観光ボランティアガイド、「美の基準」をヒントに真鶴町活性化に取り組むコンサルタントなど、世代も職業もさまざまです。

この多様性は、小さな町だからこそ育まれるもの。真鶴では、人と人が自然につながり、世代や立場を超えた交流や学び、ユニークな活動が生まれています。「考える会」の活動もそのひとつ。そして「考える会」は、「美の基準」のキーワードのひとつである「コミュニティ」を体現しているといえます。

私たちが実現したいこと&「美の基準かるた」の可能性

「コミュニティ」の豊かさや、「まつり」「できごと」「賑わい」「いぶき」を大切にすることなどがうたわれている「美の基準」には、真鶴町だけでなく全国の地域にも応用できる普遍的な価値があります。しかし、「美の基準」冊子の文章は文学的・抽象的で、初めて読む人には理解が難しいというのがネックです。

そこで私たちは、「美の基準」を楽しく・わかりやすく伝え、だれでも手に取れる形にするために、「かるた」を制作します!

●「美の基準」69のキーワードを親しみやすい文言で表現した読み札

● その情景を魅力的なイラストで表した絵札

● かるた遊びをしながら「美の基準」のエッセンスに触れられる

真鶴在住のイラストレーター・山田将志さんが描いた、「美の基準かるた」のサンプル絵札

そして、「美の基準かるた」の普及・浸透は、「美の基準」そのものを伝えることにとどまらず、さらなる可能性につながると考えています。

● 地域の風景や暮らしを守ることにつながる

●「美の基準」がコミュニティの“共通言語”として根付く

● 地域住民のオーナーシップ醸成にも寄与する

● 都市化とともにコミュニティが急速に弱体化していく各地域にも波及する

そんな未来を、私たちは思い描いています。

「美の基準かるた」完成後は、学校や地域サロンでの「かるた遊び」のほか、毎年「美の基準かるた大会」を開催して、普及・定着を図ります。さらに、町外に向けて “「美の基準」のまち・真鶴” を発信するツールとしても活用し、真鶴ファンや関係人口の創出にもつなげていきます。

プロジェクトの背景:「美の基準」の形骸化に危機感

1993に制定された真鶴町まちづくり条例(=通称「美の条例」)。その中心となる「美の基準」は、建築や景観だけでなく、暮らし方やコミュニティのあり方までを示した、全国的にも稀有なデザインコードです。バブル期の大型開発に歯止めをかけ、真鶴らしい風景と暮らしを守ってきたこの理念は、画期的かつ普遍的なものとして、30年を経た今も多くの共感を呼び、町外からも注目され続けています。

真鶴町まちづくり条例(=通称「美の条例」)と、「美の基準」の冊子

しかし近年、町の状況は大きく変わり、「美の基準」が守ってきた“真鶴らしい風景”は少しずつ失われつつあります。また、若い世代には「美の基準」の存在自体が十分に知られていないのが現状です。「美の基準」がいわば形骸化してきています…。

大きな課題は「読み解きにくさ」です。69のキーワードおよび解説文は文学的で抽象的な表現が多く、「何を言わんとしているのか」「何を目指しているのか」が直感的に理解しづらい。その結果、町の人々にとって身近なものとならず、“自分事”としてとらえることが難しくなっています。特に子どもたちには、理解困難で遠い存在だといえます。

そこで私たちは、「美の基準」を、子どもから大人まで、だれもが理解しやすく、気軽に触れられる形にすることが必要だと考えました。それが「かるた」です。

2020年3月に完成した「真鶴かるた」

真鶴には、町の歴史や文化、産業、名所などをうたった「真鶴かるた」があります。(その中にはもちろん「美の基準」の札も) 「考える会」では毎年「真鶴かるた大会」を主催しており、そこでは子どもも大人も一緒になって夢中で札を取り合います。(小学校で「真鶴かるた」に慣れ親しんでいる子どもたちの、札を取るスピードに圧倒されますが笑)

これまで「真鶴かるた大会」を行う中で、私たちは以下のような「かるた」の魅力・可能性を実感してきました。

● 遊びながら、知る・学ぶきっかけになる

● 子どもも大人も一緒に楽しめる

● 見ているだけでも楽しい絵札と、キャッチ―な読み札

「真鶴かるた大会」では、子どもからお年寄りまでが夢中で札を取り合う

「かるた」なら、「美の基準」をよりわかりやすく、より多くの人に知ってもらえるのではないだろうか。「かるた」なら、遊びながら、「真鶴らしい風景って何だろう?」「どうしたらもっと素敵な町になるかな」「美の基準って、どんなことが書いてあるんだろう?」と、自然と興味が芽生えるのではないか。

かるた遊びだけで「美の基準」が十分に理解できるわけではないけれど、まずは“きっかけ”をつくりたい。それが、真鶴町の建築や風景づくり、コミュニティへの関心やコミットメントを深めていく第一歩になると信じています。

みんなで町のことを考え、“真鶴らしさ”を未来に紡いでいきたい。そのために「美の基準かるた」をつくります…!

現在の制作状況:読み札の文言が固まり、イラスト作成へ

「美の基準かるた」の制作が具体的になったのは、「真鶴デザイン協会」さんとのタッグが実現したおかげです。泊まれる出版社「真鶴出版」の敏腕編集者・川口瞬さん、真鶴を風物を素敵に描く画家兼イラストレーター・山田将志さん、書籍や包装などの制作を手がけるデザイナー・鈴木大輔さんにご協力いただけることになり、オール真鶴の制作体制が確立。強力なパートナーを得てプロジェクトが大きく前進しました。

「考える会」メンバーが約1年かけて作った案もベースにしつつ、川口さんが読み札の文言を整えてくれて、「考える会」メンバーと意見交換をしながら読み札の文言を調整・ブラッシュアップし、ほぼ固まったところです。また、並行してデザイン検討も進めています。

読み札の文言がほぼ固まったので、いよいよ山田さんがイラストのラフ作成を開始。サンプル絵札のイラストがすでに素敵すぎたので、どんな絵札イラストを描いてくださるのか楽しみです♪

読み札について検討する「美の基準かるた」の制作メンバー

リターンについて:「美の基準かるた」や「美の基準」ツアーをご用意

リターンの目玉は、なんといっても「美の基準かるた」です! 12,000円以上のご支援で、「美の基準かるた」を1セット提供します(ただただ応援プランを除く)。このプロジェクトを応援していただくみなさんにも、かるた遊びを楽しみながら「美の基準」を知っていただけたらうれしいです。

また、「美の基準かるた」に加え、多くの人々に真鶴に足を運んでもらいたいと思い、「美の基準」ツアーやプライベート真鶴まち歩きなどもご用意。「考える会」メンバーが真鶴の魅力をたっぷり紹介します。ぜひ遊びに来てください♪

スケジュール:2027年1月に完成、かるた大会開催予定

2026年
9月 絵札イラストラフ作成開始
10月 絵札イラスト清書開始
10/16 クラウドファンディング終了
11月 入稿/プライベートまち歩き実施(~2027年2月)
12月 印刷、組み立て作業

2027年
1月 かるた完成、「美の基準かるた大会」開催(予定)
   「美の基準」ツアー①実施(予定)
2月   「美の基準かるた」(返礼品)お渡し、「美の基準」ツアー②実施(予定)

最後に:地域・コミュニティの未来をともに紡ぎましょう!

私たちは、今だからこそ「美の基準」を見つめ直し、その普遍的な価値を再確認することが、真鶴の風景や暮らし・コミュニティを守るうえで欠かせないと考えています。若い世代、特に子どもたちに「美の基準」をわかりやすく伝え、“真鶴らしさ”を未来へ紡いでいくきっかけをつくるため、「美の基準かるた」を制作します!

また、このプロジェクトを成功させることは、他地域においても、コミュニティのあり方やまちの未来を考えるきっかけになると信じています。それぞれの地域から、私たちみんなの未来を、ともにつくっていきましょう! 応援よろしくお願いします!!

「美の基準かるた」制作メンバー。「美の基準」を体現する建築である「コミュニティ真鶴」にて


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 「美の基準かるた」制作費、リターン発送費および実施経費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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  • 「美の基準かるた」制作プロジェクへのご支援、ありがとうございます! クラファンは残り1週間ほどとなりました。ご支援いただいた方が100人を超え、たいへんありがたく、心強いです。目標達成に向けてラストスパートがんばります…! 最後まで温かく見守っていただけたらうれしいです。前回ご紹介した建築家の池上修一さんに続き、同じく「美の基準」づくりに関わられた野口和雄さんからも応援メッセージをいただきました!野口和雄(都市プランナー)「美の基準かるた」なんて、よく気がつきましたね。考えてみれば、言語基準 ⇒ 美の基準 ⇒ どう伝えるか ⇒ つい口ずさんでしまい、理解してもらえるには… ⇒かつて、誰もが百人一首で覚えた美しい日本語 ⇒ 正月のカルタという伝統と、思いついた真鶴の人たちはすごい!(そして、いつの間にか、真鶴に多彩な才能の人たちが集まるようになったのもすごい…!)真鶴町に関わるようになってから、私はずっと、川上宏美が『真鶴』という作品で描いた、その心象風景について考えてきました。彼女が真鶴に何を感じたのか…。彼女が『真鶴』で書いたのは、何者かが後ろからついてくる、それは失踪した夫だった、という物語なのですが、真鶴を歩いて「異界」を感じたということだったのでしょう。…と、みな言っていますね。川上宏美は、真鶴のリアルな風景を描写したわけではないのに、そんなふうに感じたということでしょうか?真鶴を歩くと、古い小松石の石積み、道祖神、石碑などが目につきます。真鶴を訪れた人は、近代化したコンクリート、鉄骨による組立小屋が建ち並ぶ世界から、別の世界に飛び込むのです。まったく空気感が異なります。人々が目にするのは、感じるのは、きっと中世、近世にから時間をかけてつくられてきた町の姿なのでしょう。それは、たくさんの石工、漁師、海運やみかんづくりに関わった人たち、そして、江戸から上方(紀州、泉州、京都)から九州(黒田藩)など、いたるところから真鶴に来ていた人たちがつくり上げてきた文化であり風景だったのだと、思うようになりました。地理的・地形的要因から、真鶴地区も岩地区も、当時の風景が断絶することもなく継続しているのだろうと思うようになりました。そして、真鶴に技術や文化を伝えたのは、鎌倉時代の石工、江戸時代の鯔と鯛の漁師、そして恐らく僧侶も、みんな上方の人たちだったそうです。真鶴は移住者によって栄えた町だったのですね。そんな「真鶴と旅の人との関係」については、故・三木元町長から酒の席で何度も聞きました。新しくできる小中一貫校で、子どもたちが「美の基準かるた」で遊ぶ姿を、一杯やりながら空想しています。うれしいなー。 もっと見る
  • 「美の基準かるた」制作プロジェクトを応援していただき、ありがとうございます。クラファンも残り10日となり、おかげさまで70%を超えました。目標達成に向けてラストスパート! 引き続きご支援いただけますと幸いです。今回は、「美の基準」づくりに関わった建築家の池上修一さんからの応援メッセージを紹介します。池上さんは、「美の基準」を体現する建築物である「コミュニティ真鶴」の設計も手がけました。池上修一(設計職人)「美の基準かるた作成」に寄せて。「美の基準」とは!なんと恐れ多い言葉でしょう! “美”に基準はありますか?三十数年前に真鶴町「美の条例」づくりに携わった私が、とても悩んだ課題でした。当時私は40歳、時代はバブルの最中。建築設計者としてのたくさんの疑問が頭の中に渦巻いている頃でした。でもみなさん、考えてみてください。素晴らしい景色を見た時の感動。心地よいオーケストラの音楽に触れたり、小説の文章に心をときめかせたり…。また、映画のスクリーンに目を奪われる喜び。そう、“美”を感じた経験はだれもがもっているものです。唯、“美”はその定義しにくさ故、曖昧なものとして、ほかのもっとわかりやすい価値観(例えばお金、欲、驚き、清涼感、など)の犠牲になってきたのです。やはり“美”は、みんなの心に共通する何らかの答えをもっているのでしょう。この写真をご覧ください。このシーン、人、モノ、自然の生命の醸し出すハーモニー。美の質そのものです。コミュニティ真鶴の風景(写真提供∶真鶴未来塾まちこ)真鶴町は33年前、「美」(町のほんとうの価値や質)について、これを守る宣言をし、条例という「法」に訴えました。「美の基準」はその質を言語による規範とし、多くの人が共有できるツールとして、今日まで継承されてきました。制作が進んでいる「美の基準かるた」は、言語を補強する最強の道具です。たくさんの方に応援していただければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。設計職人 池上修一 もっと見る
  • みなさま、「美の基準かるた」制作プロジェクトをご支援いただき、ありがとうございます!目標達成に向けてラストスパートがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします…!『美の基準』冊子、「真鶴ヒノキ」エッセンシャルオイルに加え、もう1つ素敵なリターンを追加しました。60,000円:山田将志描き下ろし「美の基準かるた」絵札の複製原画「美の基準かるた」の絵札イラストは、真鶴在住の画家兼イラストレーターの山田将志によるもの。真鶴の風景や日常を描いた1枚1枚の絵札に、山田将志の真鶴愛がたっぷり詰まっています。そんな絵札イラストの複製原画を、額装してお届けします。山田将志が厳選する5種類の原画からお好きなものをお選びいただく予定です。(ただいま絶賛イラスト作成中ですので、詳細については原画完成後にご連絡します) 原画のサイズは85.5mm×123mmで、ポストカードより少し小さめ。額を含めても、お部屋に飾りやすいサイズ感です。あなたの日常に、お手元に、“真鶴”を。プロジェクト発足時に山田将志が描いた、絵札イラストのサンプル(実際の絵札ではありません) もっと見る

コメント

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  1. 2026/09/23 18:51

    凄いね「美の基準カルタ」。美の基準が共通言語になるぞ‼「美の基準」は、中世からの形成されてきた真鶴村岩村の風景を「言語化」したものですね。したがって、それは紛れもない「真鶴町民のもの」です。しかも、それを町民が共通言語として認めていただき、共有化しているし、さらに子どもからお年寄りまで、されに真鶴を訪れる「旅の人」にも‼友人がまちづくりをカルタにする、なんて素晴らしいのだろうと語っていました。みんな応援しています。by野口

    1. 野口さま、励ましのお言葉をいただき、ありがとうございます…! とてもうれしいです。かるた制作、引き続きがんばります!!


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