
初めまして、岩波(いわなみ)です。長野県諏訪市で「蓮や」を営み、今年で15年になります。
料理やお酒を口にした瞬間、 「お!?」「おお!!」 そんな小さな驚きや、新しい発見を届けること。
私はそれを、お店の中で起こる「WOW(ワオ!)」と呼んでいます。 知らなかった食材。初めて飲むラム酒。想像していなかった組み合わせ。料理を通して、お客様の世界が少し広がるような時間をつくりたい。そんな想いで、今日まで店に立ち続けてきました。
このたび、契約満了により現在の店舗を離れ、新しい場所へ移転することになりました。もちろん不安もあります。 ただそれ以上に、この数年間温めてきた構想を形にできるチャンスに大きな期待も感じています。
バーから、レストランへ。 ラム酒を楽しむ場所から、ラム酒と信州の食文化をもっと深く楽しめる場所へ。
今回のクラウドファンディングでは、新店舗づくりへのご支援をお願いするとともに、私がこれから目指したい未来について知っていただけたら嬉しいです。

突然ですが、みなさんはこれまで、食事のシーンで「お!?」「おお!!」と心が躍るような体験をしたことはありますか?
料理を作る時も、お酒を注ぐ時も、私の頭の中にはいつも一つの問いがあります。 「この一皿で、驚いてもらえるだろうか。」 「この一杯で、新しい発見を届けられるだろうか。」
料理人として、美味しい食の先にある「記憶に残る体験」を届けたいと思っています。
長野県諏訪市で15年間営んできた「蓮や」は、世界のラム酒とナチュラルワイン、そして信州の食材を掛け合わせた料理を提供する、小さなダイニングバーです。
もともとはベトナムをはじめ世界の食やアジアのお酒をメインに扱う店としてスタートし、そこから少しずつ形を変えてきました。現在では、ラム酒専門店として、多くのお客様にお越しいただいています。
ありがたいことに、 「ラムを初めて好きになった」 「料理とお酒のペアリングに、こんなに驚かされるとは思わなかった」 と言っていただける機会も増えました。
何気ない一皿が思い出になる。 そんな瞬間を目指してコツコツ日々の営業を積み重ねてきました。だからこそ、カウンター越しの何気ない会話も、料理の味を引き立てる大切な要素だと考えています。

今から20年ほど前。私は諏訪にあったカフェバーで働いていました。 当時は料理人を目指す中で、「まずはサービスの現場を知る必要がある」と考え、ホールスタッフとして修行に励んでいました。
その店には、「サービスをするなら、自分がその味を一番よく知っていなければならない」という強い教えがありました。料理も、お酒も、すべて自分自身の舌で確かめ、お客様へ言葉にして届ける。この時の経験は、今でも自分自身ての原点になっています。
そんなある日、私は一杯のラム酒に出会いました。 ラムの代表格である「ロンサカパ」です。
「ラムって、こんなに奥深くて美味しいんだ……!」
お酒の美味しさに加えて、その背景まで含めて、一杯のお酒に物語があることを知りました。
その後も、ベトナムの蒸留酒「ネップモイ」など、世界にはまだ知られていない魅力的なお酒や食文化があることを知り、「いつか自分のお店を持つなら、こんな驚きを届けられる場所にしたい」と考えるようになりました。
31歳で独立し、最初はラム酒だけでなく世界各国のお酒や料理を提供する店としてスタート。その後、現在の店舗へ移り、全国のラム専門店を巡りながら学びを深め、「ラムコンシェルジュ」の資格も取得しました。
約5年前からはラム酒を軸にした現在のスタイルへ。ラム酒を深く知れば知るほど、料理も変わっていきました。そして、「信州の食材はラム酒ともっと面白い組み合わせができる。」そんな可能性を感じるようになりました。

31歳で独立してから15年。現在の店舗に移ってからは7年が経ちました。 最初はただ「素晴らしいラム酒を知ってもらいたい」という一心で始めたお店でしたが、振り返るとたくさんのお客様との出会いがあり、今に至るまでさまざまな思い出が蘇ってきます。
ある時、常連のお客様から忘れられない言葉をいただきました。 そのお客様は高速道路で逆走車と遭遇し、生死をさまよう経験をされたそうです。九死に一生を得て無事だったその足で、まっすぐ当店に来てくださいました。
「もう死ぬかもと思ったとき、一番に『蓮やのご飯が食べたい』って思ったんです。だから、真っ先にここに来ました」
料理人として、これ以上なく印象深く幸せな言葉でした。 初めてラム酒を口にする方、毎回異なる料理とのペアリングを楽しみに来てくださる方、そして「店主に会いに来たよ」と言ってくださる方。そんな温かいお客様に、私たちは育てていただきました。

営業が思うようにできなかったコロナ禍。飲食店にとっては苦しい時間でしたが、自分自身にとっては、もう一度料理と向き合う時間でもありました。今まではなかなかできなかった試作やレシピづくりに時間をかけ、改めて料理と向き合う日々。
信州の食材をもっと知りたい。
ラム酒との組み合わせをもっと探りたい。
そんな想いで、何度も試作を重ねました。
すると、コロナが明けた頃から少しずつお店に変化が生まれます。「今日は食事を楽しみに来ました。」そう言ってくださるお客様が増え始めたのです。
これまでの蓮やは、ラム酒を中心に楽しむダイニングバーでした。もちろん料理にも力を入れていましたが、どちらかと言えばお酒を引き立てる存在。
ところが、いつの間にか料理そのものを目当てに来てくださる方が増えていました。
その時、私の中で一つの想いが育っていきました。
「もっと料理を主役にしたお店をつくりたい。」
実は、この頃から今の新店舗の構想は少しずつ始まっていました。

約2年前。大家さんから契約満了の知らせを受けました。
ちょうどコロナが落ち着き、「これから」というタイミングでした。
子どもはまだ8歳と1歳。正直、目の前が真っ白になりました。
「どうしよう。」「また一からやり直しなのか。」
そんな不安が頭をよぎりました。
けれど、少し時間が経ってから、別の気持ちが芽生えます。
「これは、ずっと温めてきた構想を形にするタイミングなのかもしれない。」
現在の店舗はダイニングバーとしては慣れ親しんだ空間でしたが、一方で、料理をもっと楽しんでもらいたいと思うほど、その魅力を十分に伝えきれないもどかしさも感じていました。
だからこそ、新しい場所では思い切ってレストランという形に挑戦したいと思いました。
もちろん不安はありますが、ただそれ以上に「どんなお店ができるだろう」という期待の方が、今は大きくなっています。
工事前の新店舗予定地。カウンター越しにリノベーションした空間をイメージ

新しい蓮やでは、お店のかたちも少し変わります。これまで以上に料理を楽しんでいただけるレストランへ。
ランチ営業を充実させ、夜はコース料理を中心に、ラム酒やナチュラルワインとのペアリングをご提案していきます。
・鹿肉や鰻など信州ならではの食材を使った料理
・溶岩石のグリルを使った新しい調理法
・家族や友人とゆっくり過ごせる個室
そして、ラム酒と信州の食材を掛け合わせることで生まれる、新しい食体験。
単なるラム酒が飲める店ではなく、ラム酒と信州の素材を組み合わせた、新しい地域の魅力を発信していきたい。
信州だからこそ味わえる、ここにしかない食文化を育てていきたい。
これからは料理だけではなく、お土産やお菓子の開発にも挑戦したいと思っています。
そしていつか、この場所が「ラムと信州の食」を楽しみに地元にも愛され、全国からも人が訪れるような存在になればとても嬉しく思います。
新店舗レストランで提供するコースをイメージして、メニューの試作を続けています

今回のクラウドファンディングでご支援いただいた資金は、新店舗を形にするための大切な資金として活用させていただきます。
今回の店舗は、約1,000万円をかけてリノベーションを行います。
皆さまからいただいたご支援は、主に以下の用途に充てさせていただく予定です。
・新店舗の内装・リノベーション費用
・厨房設備・備品の購入
・家具・什器の設置
・新店舗オープンに向けた準備費
皆さまからのご支援を、新しい蓮やの第一歩として、大切に使わせていただきます。
新店舗予定地はもともと地元に愛された食堂を営んでいた空間だったそう

新しい蓮やは、以下のスケジュールで準備を進めています。
(工事の状況によりスケジュールが変更となる場合がございます)
8月 クラウドファンディング開始
8月末 現店舗営業終了
10月 新店舗工事開始
11月下旬 プレオープン/リターン提供開始
12月 グランドオープン
新店舗が完成するまでの様子も、活動報告を通して皆さまへお届けしていきます。
一緒にお店ができあがっていく過程も楽しんでいただけたら嬉しいです。

15年前、お店を始めた頃は、こんな未来は全く想像していませんでした。
ラム酒に出会い、世界の食文化に魅了され、多くのお客様と出会い、少しずつ蓮やというお店を育てていただきました。
今回のクラウドファンディングは、決して「移転するので助けてください」というお願いではありません。
私が目指したいのは、信州の食材と世界のラム酒をかけあわせた新しい食文化を、この地域から発信していくこと。
その挑戦の始まりを、皆さまと一緒につくりたいと思っています。
新しい蓮やで届けたいのは、これまでと変わらず「WOW」のある体験です。
料理を口にした瞬間の驚き
知らなかったお酒との出会い
誰かと食卓を囲む時間の楽しさ
そんな一つひとつを、これからも大切に積み重ねていきます。
15年間支えてくださった皆さまへ。これから出会う皆さまへ。
新しい蓮やで、またお会いできる日を楽しみにしています!
どうか、この挑戦を応援していただけたら嬉しいです。




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