
こんにちは!achikoko villageのあちここです。
昨日、BBcom宮古島さんの記事で、「とくやま洋裁店」を紹介するページを偶然見つけました。
記事には、長年洋裁を続けてきた店主さんが、その技術を次の世代へつなぐため、洋裁講座を考えていることが書かれていました。

それを読んで、
「これって、島で作り手になりたい人の入口になるかもしれない!」
と思ったんです。
しかも調べてみると、お店は私の自宅からかなり近所。
気になったので、その足ですぐさま訪ねてみました。
が、残念ながらお店が開いておらず、店主さんにお会いすることはできませんでした。また改めて伺い、お話を聞かせていただけたらと思っています。
■作り手がいないのではなく、見えていない?
今回のことをきっかけに、ある疑問が浮かびました。
宮古島には、とくやま洋裁店のほかにも、長年洋裁を続けてきたお店や、高い技術を持つ縫い手さんが、実はまだたくさんいるのではないか。
ただ、電話や口コミ、顔なじみのお客様とのつながりの中で仕事を続けてきたため、インターネット上にはほとんど情報がない。
その結果、島に暮らす人でさえ、どこにどんな作り手がいるのか、十分に知らないのかもしれません。
ネットに情報がないからといって、技術がないわけでも、活動していないわけでもありません。
「宮古島には作り手がいない」のではなく、作れる人、教えられる人、技術を持っている人が、まだ“見えていない”だけなのかもしれない。
そんなことに気づきました。
■見えないまま、技術が途切れてしまう前に
実際に調べていくと、長年地域の洋裁を支えてきたお店の中には、ご高齢の店主さんが今も一人で仕事を続けているところがありました。
一方で、家族が同じ仕事を継ぐことが当たり前の時代ではありません。
確かな技術を持つ方が島にいても、学びたい人や作りたい人と出会う機会がなければ、その技術が誰にもつながらないまま、静かに途切れてしまう可能性もあります。
そしてこれは、個人の洋裁店だけの話ではないのかもしれません。
宮古織物事業協同組合の公式ホームページを見てみると、最近のお知らせが更新されている一方で、組合員数などの基本情報には、以前の時点の数字が残っている部分もありました。
もちろん、どのような事情があるのかは分かりません。
ただ、現場では技術の継承や後継者育成が続けられていても、その“今”を外へ届ける人や仕組みが足りず、活動の全体像が見えにくくなっていることもあるのではないかと思いました。
活動していないのではなく、外から見えにくい。
技術を受け継ぐことと同じように、その存在を見つけてもらうための「情報の橋渡し」も必要なのかもしれません。
■「島の洋裁店・縫い手リサーチ台帳」を作りました
そこで昨日、宮古島にある洋裁店や縫い手さんを調べ、情報を整理するための「島の洋裁店・縫い手リサーチ台帳」を作りました。

記録していくのは、
・店名、連絡先、場所
・得意な縫製や技術
・洋裁を教えることができるか
・縫製の仕事を受けられるか
・次の世代へ技術を伝えることに関心があるか
・お話や取材をさせていただけるか
といった情報です。
まだ実際にお会いして確認できていないことも多いため、これから一軒ずつ足を運び、無理のない形でお話を聞いていきたいと思っています。
■ネクストゴールで「宮古島ものづくりMAP」へ
今回のクラウドファンディングは、宮古島の風景を描いたオリジナル生地を作ることから始まっています。
でも、生地を作っただけでは、手仕事の循環は続きません。
布を使って作る人がいること。
作ってみたい人が学べること。
技術を持つ人に仕事をお願いできること。
できあがったものを、お客様へ届けられること。
その一つひとつがつながって、初めて次のものづくりへ巡っていきます。
まずは現在の目標金額で、宮古島のオリジナル生地を作る。
そして目標を達成し、ネクストゴールへ進むことができたら、島の作り手や、ものづくりを学べる場所を見える化する「宮古島ものづくりMAP」の制作に挑戦したいと考えています。
昨日作ったリサーチ台帳は、そのMAPづくりに向けた最初の一歩でもあります。
このMAPは、島に暮らす人のためだけのものではありません。
島外から宮古島を訪れた方にも、観光地だけではなく、島で受け継がれてきた手仕事や、そこで活動する作り手と出会ってもらうための入口にしたい。
作り手を知り、作品を買ったり、ものづくりを体験したり、また誰かへ伝えたりする。
そんな新しい人の流れが生まれることで、島の手仕事が次の世代へ続いていく力になると思っています。
単なるお店の一覧ではなく、島に今も残っている技術を見つけ、次の人へ手渡すためのMAPです。

「昔、ここで洋服を仕立ててもらったよ」
「洋裁を教えている方を知っているよ」
「自宅で縫製の仕事をしている方がいるよ」
そんな情報をご存じでしたら、ぜひ教えてください。
まずは、一枚の布から。
作る人、教える人、学びたい人、使う人、そして島を訪れる人が出会える、小さな村のようなつながりを育てていきます。
achikoko village吉見温子(あちここ)



