
中越大震災から22年。
あの日は、僕にとって故郷を見つめ直すきっかけになりました。
そして、故郷のために自分には何ができるのかを考え、料理人として、地域のために何ができるのか、自分なりに挑戦を続けてきました。
今日、フランスから5名の方々が長岡を訪れ、僕たちの料理を食べてくれました。
食事を終えたあと、こんな言葉をいただきました。
「ミシュランに匹敵するくらい価値のある場所だ」「ここは、わざわざ訪れるべき場所だ」
そして何より嬉しかったのは、僕たちが表現してきた、地元では当たり前のものの価値を感じ取ってくれたことでした。
長岡市は、これまで観光の文脈では、ほとんど注目されてきませんでした。
でも、僕はこれまで、地域を愛するたくさんの人たちに出会ってきました。
伝統野菜や郷土料理、味噌や麹などの発酵文化。
この土地には、長い時間をかけて受け継がれてきた素晴らしい文化があります。
厳しい雪国の環境の中で、知恵を絞り、技術を磨き、地域のものを大切にしながら、次の世代へと受け継ぎ、守ってきた人たちがいる。
その姿を、僕はずっと見てきた。
だからこそ、この土地の価値がなかなか評価されないことが、悔しくて仕方ありませんでした。
自分に料理人としての実力がないから伝えられないのかもしれない。
そんなふうに、自分の力のなさを感じたこともありました。
それでも、僕はこの土地の食文化と向き合い続けてきた。
地元の人たちにとっては当たり前のものを、料理という形で表現し、その背景にある文化や、守り続けてきた人たちの思いまで伝えたいと思ってきたから。
今日、フランスから訪れた5名の方々が、料理だけでなく、その背景にある文化や思いまで受け取ってくれたことが、本当に嬉しかった。
自分の料理が認められたこと以上に、自分が信じてきたこの土地の文化が認められたことが、何より嬉しかったのです。
少し報われた気持ちになりました。
そして改めて感じました。
この土地には、世界中から人が訪れるだけの価値がある。
BIG HANDS MARKETで挑戦していることも、その延長線上にあります。
地域の人たちが当たり前だと思っているものの中に、実は世界に誇れる価値がある。
その価値を見つめ直し、表現し、伝え、人と人をつなぎ、次の世代へと受け継いでいく。
僕たちは、そんな場所を長岡のまちなかにつくりたいと思っています。
まだまだ挑戦の途中、これまで出会ってきた地域の人たちの思いと、積み重ねてきた時間を信じて、これからもこの土地の可能性に向き合っていきたいと思います。
BIG HANDS MARKETへの応援を、引き続きよろしくお願いいたします!!!



