岩手県一関市室根町(いちのせきし・むろねちょう)を舞台として1300年以上守り続けられている室根神社特別大祭(以下「室根大祭」)。旧歴の閏(うるう)年の翌年に開催され、国の重要無形民俗文化財にも指定されている貴重な祭りです。
前回はコロナ禍を経て、2024年10月に6年ぶりの開催となりました。地域の人口が減少する中でも、この祭りを未来につないでいくため、初めてクラウドファンディングに挑戦。子どもたちに祭りを知ってもらうための桟敷席の設置や文化体験、情報発信のためのホームページの作成等に取り組むことができました。
今回は2026年10月に2年ぶりとなる室根大祭が開催されます。一方で地域の担い手の減少による舞姫(まいひめ)文化の継承、大名行列である袰先陣(ほろせんじん)の用具の老朽化などさまざまな課題に直面しています。
長い歴史のある祭りが日本全体で少しずつその幕を閉じつつある今だからこそ、祭りを未来につなげていくため、再びクラウドファンディングに挑戦します。
ぜひ私たちの挑戦にご賛同いただき、温かいご支援をお願いいたします。





はじめまして、室根神社特別大祭協賛会(会長:小野寺規夫)の小山健太朗、小林誠です。協賛会は多くの皆様からのご支援をいただきながら、歴史ある室根神社特別大祭の協賛行事や祭りの継承等に取り組んでいます。
私たちは室根地域出身の同級生で、大学進学を機に地元を離れ、十数年が経ちましたが、室根神社特別大祭の継承に関わりたいという想いから、協賛会の一員となり、先人たちが繋いできた祭りを存続させるため活動しています。
協賛会では2024年に初めてクラウドファンディングに挑戦し、171名から1,857,000円という大きなご支援をいただくことができました。
今回もプロジェクトを通じ、地域の皆さんと地元を離れて暮らす私達のような存在が一緒に汗を流し、協力して、祭りの継承に向けた取り組みを精一杯進めていきます。

岩手県一関市の東端にある室根町は、約4,400人が暮らす、豊かな自然に育まれた小さなまちです。「星空の街」にも選定された綺麗な星空や、自然が育んだ蜜たっぷりのリンゴ、銘柄鶏「いわい鶏」などがまちの自慢です。室根大祭の舞台のひとつである標高895mの室根山(むろねさん)は地域に暮らす人々の心の拠り所になっています。
また、30年以上前から宮城県気仙沼市の漁師の皆さんとともに実施してきた「森は海の恋人植樹祭」は、世界的に評価の高い取り組みとして知られており、毎年6月に行われる植樹祭には、全国から多くの方々が参加しています。

▶室根町の詳しい紹介は、前回プロジェクトをご覧ください。

室根大祭は、岩手県一関市室根町(いちのせきし・むろねちょう)を中心とした地域に1300年以上前から伝わる神事・祭りです。多賀城で蝦夷討伐(えみしとうばつ)にあたっていた大野東人が、熊野本宮大社の神様を勧請したことが始まりとされています。

室根大祭は旧暦の閏(うるう)年の翌年10月に3日間行われ、氏子ら約1000人が参加すると言われています。祭りの大きな見どころの一つが、本宮と新宮の2基の神輿による迫力ある先着争い。厳かな荒馬先陣(あらうませんじん)行列、子どもたちも参加する大名行列「袰先陣(ほろせんじん)」など、長い歴史の中で受け継がれてきた伝統が随所に息づいています。


室根大祭が国の重要無形民俗文化財に指定されている大きな理由の一つが、1300年以上にわたり、祭りを支える「神役(じんやく)」が世襲によって受け継がれ、古くからの祭りの形が大切に守られてきたことにあります。また、福島県相馬市の野馬追祭(のまおいまつり)や、宮城県塩竈市塩竈神社の帆手祭(ほてまつり)とともに東北三大荒祭りとしても知られています。
▶祭りの紹介・見どころ・継承の課題については、前回プロジェクトで詳しくご紹介しています。

前回(2024年)のクラウドファンディングでは、171名から計1,857,000円のご支援をいただき、子ども用の桟敷席の設置、文化体験、公式ホームページの作成に取り組むことができました。
また、次のような温かいメッセージをいただき、多くの方々が室根町と室根大祭を大切に思っていただていることを感じることができ、大変励みになりました。

前回いただいたご支援により作成した室根大祭のホームページは、今回の室根大祭でも使用しており、今後も祭りの伝統や歴史を伝えていくことに活用させていただきます。
▶前回の詳細な内容は、前回プロジェクトの活動報告をご覧ください。

室根大祭は主に各世帯からの負担や民間企業からの協賛、行政からの補助金等で支えられています。しかし、地域の人口減少は進んでおり、地域の負担は大きくなる一方です。
そんな中でも伝統をつないでいくためには、室根地域にお住まいの方だけでなく、地元を離れて暮らす方、そして室根地域に愛着を持ってくださっている皆さまからのご支援が必要です。
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舞姫とは室根神社特別大祭で、最終日に神前で鈴の舞や扇の舞を奉納する唯一の女性奉仕者です。室根大祭は古くから女人禁制の祭りとして受け継がれてきましたが、舞姫はその中で女性が奉仕できる特別な存在であり、室根大祭の中でも大変貴重な役割を担ってきました。
これまで、地元の小学校に通う児童が舞姫となり、伝統の衣装を身にまとって舞を学び、神前で奉納してきました。
祭りの最終日に鈴の舞、扇の舞を奉納する舞姫

舞姫がその役割を務めるためには、祭り当日の衣装や着付けだけでなく、舞を身につけるための事前の練習や指導が欠かせません。これまで、こうした衣装や着付け、練習・指導にかかる費用は、舞姫の家元が個人で負担しながら、長年にわたって舞姫の文化を支えてきました。しかし、こうした負担を一人に担っていただくことには限界があります。これまで家元が担ってきた指導や技術を、次の世代へ確実に受け継いでいくためには、指導する人を育て、地域全体で舞姫を支える体制をつくることが必要です。

室根大祭では、この祭りを将来につないでいくため、これまで特定の人々が担ってきた役割を、地域全体で支えていく「保存会化」に取り組むなど、祭りに参加できる地域を少しずつ広げることで、時代に適応させた祭り運営に挑戦してきました。こうした活動により、若い世代が祭りに参加するなど、祭りの継承に向けて、地域内で着実な歩みが進められています。
舞姫についても、次の世代へつないでいくため、室根神社舞姫保存会(仮称)の設立に向けた取り組みを進めています。あわせて、歴代舞姫経験者から次の世代へ舞や作法を伝える指導体制を整え、衣装等の修繕・更新にも取り組みます。
コロナ禍等を経て前回の室根大祭では舞姫を実施しませんでした。しかし、今回8年ぶりとなる舞姫の再開に向けて、地元小学校の児童がいるご家庭を対象に説明会の案内を行ったところ、複数のご家庭から参加のお申し込みをいただきました。現在、本番に向けて、子どもたちへの指導や衣装の準備など、着実に準備を進めています。今回の取り組みを、舞姫文化を次の世代へつなぐ新たな一歩にしたいと考えています。


袰先陣(ほろせんじん)とは、仙台藩初代藩主・伊達政宗の時代に、祭りを華やかにするため、当時の地頭(じとう)・真山公が家臣を江戸へ出向かせ、肥後(熊本藩)細川家登城の行列を見習って開始した大名行列です。現在は、地域の子どもたちも大名行列に加わり、牡丹の造花「曲ろくの花」をつけた馬に乗り、室根大祭を華やかに彩ります。

なお、室根山に鎮座する室根神社には、伊達政宗公も自ら参拝に訪れていました。
袰先陣で使用する甲冑や馬具、馬印等についても、長年この地域に大切に受け継がれてきたものです。しかし、経年劣化により損傷しているものも多く、中にはテープやビニール紐で応急処置をして使用を続けているものもあります。
祭りを荘厳に、かつ安全に実施するため、これらの用具の修繕・更新に多額の費用が必要です。しかし、地域の自己負担だけですべてに対応することは難しい状況です。
【例①】大鳥毛
大名行列の先頭を歩くものが、威勢を示すために振りながら歩く馬印です。
劣化により頭との接合部分が緩くなっているほか、柄の劣化も進み、カラーテープを巻き付けて補修している。経年により羽が抜け落ち、ひと回り以上小さくなっている。
【例②】鞍
人が馬に乗る際や、荷物を積む際に、馬の背中に装着する馬具のことです。
座面が破損していますが、ビニール紐を編んで補修して使用しています

(プロジェクトの実施にかかる費用)
舞姫衣装及び道具修繕・更新 150,000円 …舞姫の衣装や道具の修繕・更新を行います
舞姫保存会設立支援 50,000円 …練習場所の確保等、指導に係る経費を支援します
袰先陣用具修繕 700,000円 …甲冑・馬具などの修繕・更新に取り組みます
広報・事務経費 100,000円 …ホームページの更新やパンフレット作成に取り組みます
(資金)
クラウドファンディングによるご支援 1,000,000円(予定)
※今回の取り組みについては、政教分離の原則を踏まえ、行政からの補助金や次年度予算等の公費は充てていません。そのため、クラウドファンディングによるご支援をはじめ、個人の皆さまや企業等からの寄付金・協賛金などを募りながら、必要な費用を確保して取り組んでまいります。

9月11日(金) クラウドファンディング募集開始
10月23日(金)~25日(日) 室根神社特別大祭開催
10月31日(土) クラウドファンディング募集終了
11月~12月 リターン品の発送(順次)

本プロジェクトを通じて、室根大祭だけではなく地域の活性化にも取り組んでいきます。室根大祭に関連するグッズや、室根の皆さまが情熱を持って生産している商品などをリターン品にご用意しました。

これを機に少しでも室根地域のことを知っていただき、継続的に応援していただけますと幸いです。


昨今、地方から若い世代の活力が失われつつある中、古くから受け継がれてきた祭りが、いつか途絶えてしまうのではないかという危機感を抱いています。
そのような時代だからこそ、生まれ故郷を離れて暮らしながらも、故郷・室根を愛し、誇りに思い、何とか力になろうとする若者たちの存在に、私は大きな希望を感じています。
こうした皆さんの思いと取り組みが、今回の特別大祭をきっかけに、室根神社の祭りに新たな活力をもたらし、次の世代へと受け継がれていくことを心から期待しています。
室根の未来を担う若い力と、先人から受け継いできた伝統が一つとなり、この祭りがこれからも地域の誇りとして続いていくことを願っています。

室根神社特別大祭協賛会
会長 小野寺 規夫

室根神社特別大祭は、『日本書紀』が編纂された時代と同じ頃、現在の和歌山県から海を渡ってきた神様をお祀りする、長い歴史と伝統を持つ祭りです。
大祭の役割を担う「神役」は、神役制によって代々受け継がれ、当時の姿を今に伝えています。その伝統と形式を今日まで守り続けてきたことは、他に類を見ない、非常に貴重なものです。
また、十七騎の荒馬先陣をはじめ、大名行列を模した袰先陣、曲ろくの花、山車による袰まつり、そして神前で奉納される舞姫の舞など、数々の伝統行事が大祭を華やかに彩ります。
こうした貴重な祭りを支えたいという、地元を巣立った青年たち、そして伝統の舞を受け継ぎ、神前で舞を奉納する舞姫たちの思いに、大変うれしく、心強いものを感じています。そして、その姿に、この祭りの将来への大きな希望を見る思いです。
この機会に、一人でも多くの皆様に室根神社特別大祭の魅力と価値を知っていただき、ともに支えていただければ幸いです。

室根神社総代長 鈴木 英樹

熊野本宮大社が世界遺産登録二十周年を迎える節目の年に、当社の御分霊を勧請した千三百年以上の歴史を誇る室根神社におきまして特別大祭が御斎行されますこと、心よりお祝い申し上げます。

私たちの地域では、全国の過疎地域にみられるように少子高齢化が進行しており、地域の大切な文化である室根大祭の継承が危ぶまれています。
この祭りに限ったことではありませんが、祭りはただの行事ではなく、地域の絆を深め郷土愛を育む大切な場、時間でもあります。
その重要性を再認識し、祭りや地域を持続可能なものにしていかなければなりません。皆さまのご支援、ご協力を心からお願い申し上げます。
室根神社特別大祭を、一緒に支え、繋いでいただけますと幸いです。









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