食べタイ編集部早稲田大学3年の松本華です。
今年の夏、一年間の米留学から帰ってきました。アメリカと日本の消費者はある一点において圧倒的な違いがあると思いました。
それは、「買う」という行為の理解の深さです。
「この農家を応援したいから、その農家の農作物を買う」
「ここのスーパーは、この地域の農家の農作物を多く置いている。少し高いけど、応援したいからここのスーパーで買うの」こんな会話が日常的に繰り広げられていました。
「生産物を買う」という行為は、すなわち「生産物の向こう側にいる生産者を応援すること」という考え方は、私にとってはとても新鮮でとても感動しました。
【日本に帰ってきて…モヤっ】
先日、SNS上に「200円で岩手県産の生ガキ食べ放題の店オープン!」という広告を見た時、「え!安い!!」と驚きと共に、なんだかモヤッとした気持ちになりました。
今年の夏休み、宮城の東松島と、岩手の釜石の牡蠣の養殖漁師さんに会いに行きました。お二人とも、先月の台風の被害を受けて、養殖ガキは壊滅的だ、と嘆いていました。
そのとき、あの「モヤっ」とした理由がなんとなく分かった気がしました。
「正当なお金が生産者のもとに届いているのだろうか、私たちは200円で生産者を応援できているのだろうか。いや、違うのではないか?」直感的にと思いました。
【日本の”消費者のチカラ”を引き出しタイ】
「安ければ安いほど良い」という考えの根本的な理由は、価格しか比較するものがないからなのか、スーパーに並ぶ生産物の向こう側を想像できないからなのか。もしそうであるなら、私はその数字では表せない生産現場の裏側をもっと見せたいです。
スーパーに並ぶ生産物の向こう側には、生産者の方々がいてそのご家族がいて、リアルな生活が広がっています。クラウドファンディングを達成したあかつきには、みなさんとそのリアルな生活を見に行く「食べタイツアー」を企画したいと思っています!
生産物を買って食べる本当の意味を、日本食べるタイムスを通して、もう一度皆さんと一緒に考え直したいです。
皆さんのご支援よろしくお願いします!
編集部 早稲田大学3年 松本華