千葉豪雨ですべてを失った地域の憩いの場『十五や』を、再生したい。
2026年8月千葉豪雨は千葉県内の各地に大きな被害をもたらしました。
その中でも市原市東部にある市東地域では、24時間雨量が500ミリに達し、千年に一度の豪雨であったと言われています。中でも『十五や』のある東国吉では、浸水被害が凄まじく、地域のみんなで作り上げてきたお店『十五や』も床上150cmの浸水で、ほとんど全ての品物と、什器を失いました。
過疎の進む地域に新たな灯りをともした『十五や』
『十五や』は築100年ほどの古い倉庫を『市東地域15町会共創プロジェクト』という地域の団体が内装や看板を手作りして作り上げ、2023年11月にオープンした子供に人気の駄菓子を中心としたお店です。運営もプロジェクトのメンバーがボランティアで運営しています。駄菓子と地域の人の手作り品コーナー、そして『0円ぐるり』という物々交換コーナがあります。
『十五や』のある場所はかつては東国吉銀座と呼ばれ、この地域の中心地でした。近所には郵便局、交番、中学校もあり、いくつかのお店も並んでいました。しかし、少子高齢化や周辺に新しく出来たニュータウンに移住する人が増えたことで急激に過疎化が進み、店はなくなり、夜になると暗闇に包まれる寂しい地域となっていました。そんな中で、『十五や』が出来、立ち寄る人が増え、夜は暗闇に包まれていた東国吉銀座に新たな灯りがともったと、この地域で生まれ育った人々はたいへん喜んでくれました。


地域をみんなで創る『市東地域15町会共創プロジェクト』
十五やを作り上げた『市東地域15町会共創プロジェクト』は、千葉県市原市の北東部にある市東地域の様々な課題を解決し、地域の魅力を高めることを地域の住民自らが考え実行することを目的に、市東地域の15の町会が結集して出来た団体です。市東地域で生まれ育った人や、地域に移住してきた人、現在は地域に住んでいないが地域にルーツがある人などの市東地域との様々な繋がりを持つ人々で構成されています。
みんなで考えみんなで実行する様々な活動の中で生まれた『十五や』
市東地域は東京から電車で1時間という通勤圏内にありながら、過疎化が進み、バス路線の廃止、小学校の廃校、空き家や耕作放棄地の増加といった多くの問題を抱えています。プロジェクトは2022年より本格的に活動を開始し、~美しい自然と心豊かな人々のくらしが百年つづきますように~を合言葉に、地域内の企業、学校などとも連携しながら、様々な活動を展開してきました。数年間の継続した活動を行っていく中でいくつかの活動は定着し、自然の学校(自然の中で生きる知恵を学び、技を身に付ける活動)や百ねんたんぼ(耕作放棄地を利用し手植え手刈りの稲作を行い昔ながらの田園風景を取り戻す活動)など、人気のイベントも出来ました。『十五や』もその中から生まれた活動の一つです。そうした様々な活動が認められ、『市東地域15町会共創プロジェクト』は2025年度、国土交通省など4団体が主催する『地域づくり表彰』で審査会特別賞を受賞しました。『地域づくり表彰』で受賞するのは千葉県では16年ぶり3団体目。市原市では初の受賞団体となりました。


『十五や』が繋いだ多くの人々
『十五や』が出来て、地域内外から親子連れが来店し、楽しいひとときを過ごすようになりました。また、近所の人が散歩がてらに立ち寄るようになりました。『十五や』の前を素通りするだけだった人が、ふと立ち寄ってみたことで、いつの間にか常連さんになりました。常連さん同士での会話も弾み、様々な交流も生まれました。常連さんのお子さん同士が仲良くなって、『十五や』に集合するようになりました。店を訪れた竹細工の名人が、作品を『十五や』で販売をするようになりました。十五やファンのLEGO名人の男の子が、LEGOで忠実に再現された『十五や』をお店に飾ってくれました。近隣の小学校2年生は『町たんけん』という校外学習でお小遣いを握りしめてやってきて、値段を一生懸命計算しながらお菓子を選んでくれました。『町たんけん』が終わると、『十五やのみなさんへ』というお手紙を書いてくれました。そうしたたくさんのご縁は『十五や』が様々な人々を繋いでくれていたのです。

ほとんど全てを失った日から
もともと『十五や』のある場所は過去に何度も大雨による浸水被害を受けていた場所です。私達もそのことはよくわかっていました。大雨が予想される時には毎回、品物や冷蔵庫などを高いところに避難させていました。
2026年8月13日、千葉豪雨の日。
直前に台風接近の恐れがあったので品物などを避難させていました。浸水してしまったのは台風が過ぎ去り元に戻した直後のあっという間の出来事でした。近所にあるヘアサロンの店主から『十五や』が浸水しそうだとの連絡を受けましたが、その時にはもう周囲の道路は冠水し、『十五や』には近づけない状態でした。私たちにできることは自分の身を守り、激しい雨音の中で大雨が過ぎることを祈ることだけでした。翌日まだ水が引いていない状態ながら店を確認しにいったメンバーが見た光景は、想像をはるかに超えるものでした。店内にあったすべての物は水に浮かんで漂よい、あちこちに散乱していました。結果、床上150cmの浸水があり、ほとんど全ての品物と什器を失いました。いままで育んできた『十五や』の全てが失われてしまった落胆と、それでも必ず復活させる!という強い思いが交錯していました。






『十五や』を愛し、『十五や』が繋いでくれた絆を大切にするために
浸水被害のあと、『十五や』の再開を望む声は、想像以上に大きいものでした。子どもたち、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん。世代を超えた方々から【ずっと待ってる】という言葉をもらいました。実際に泥かきや片付けなどで『十五や』に駆けつけてくれた人達もいます。そうした『十五や』を愛し、『十五や』が繋いでくれた人達との絆を大切に、みんなが待ち望む『十五や』の復活を成し遂げ、地域に灯ったあかりをさらに明るく照らしていきたいと考えます。
私たちの思い描く『十五や』
再開後の『十五や』は、駄菓子屋であることはもちろん、地域の誰もが安心して集える【サードプレイス】であり続けることを目指します。子どもたちが学校帰りに立ち寄り、親たちが情報交換し、高齢者が昔話に花を咲かせる。そんな何気ない日常の交差点である『十五や』を取り戻したいのです。
また、今回の災害から学んだ教訓を活かし、災害に強い『十五や』にしていきたいと考えています。
これまでの準備と現在地
被害を受けたお店の片付けから、復興計画の検討、専門家の方を交えた災害対策案の立案まで、私たちは着実に進めてきました。最低限の規模での再開予定も目処が立ちました。このクラウドファンディングで集めた資金は、建物の本格修復費用と、リニューアル後の運営初期費用に充てさせていただきます。
皆さまからのご支援の使いみち
建物の修復や設備の復旧、店舗什器の購入、看板や照明などの環境改善、みんなが交流しあえるスペースの増加など、復活のための初期費用や今後の災害対策に使わせていただきたいと考えています。
この地域と『十五や』を愛する人たちの想いを形にし、長く続けられるようにしていくために皆さまのご支援が欠かせません。
実現のスケジュール
毎年クリスマスイベントを行い賑わいを見せていたことから、2026年12月20日(日)に向けて本格再開を目指しています。クラウドファンディング終了後、すぐ修復に着手し本格再開を目指します。災害対策は次の大雨が来る前の来年春ごろまでに行いたいと思います。
最後に、皆さまへのお願い
この小さな駄菓子屋の再生は、全国に多数ある過疎地域が直面する課題への一つの答えになるかもしれません。地域のつながりを守ること、世代を超えた交流の場を残すことの大切さを、共に証明してくださいませんか。
皆さまの温かいご支援を、心よりお待ちしています。


十五や住所:〒290-0163 千葉県市原市市東国吉715-1
駐車場はお向かいのナルナル駐車場をご利用ください。
営業時間はHPをご確認ください。検索⇒市東地域15町会共創プロジェクト『十五や』











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