
三度の浸水被害に見舞われた十五や
2026年8月13日。令和8年8月千葉豪雨に見舞われた十五やは、その後、9月7日の大雨、そして9月21日の台風25号でも床上浸水の被害がありました。クラウドファンディングを開始してから、多くの皆様に、「今はどうなっているの?」「この後また大雨が来たらどうなるの?」というご心配の声をいただきました。そこで、今の十五やと周辺の状況、それから、私達が目指す将来の「十五や」の形についてお知らせしたいと思います。
三度の豪雨に見舞われた千葉県市原市の状況
十五やがある千葉県市原市は、8月の千葉豪雨、そして9月初旬の大雨、そして台風25号と、いずれも大きな被害がありました。「十五や」のある東国吉地域でも浸水被害の他、橋が崩壊したり、土砂崩れで家屋が潰されたりという大きな被害がありました。道路の法面の土砂崩れなどで通行止めの箇所が多く、孤立した場所もありました。8月の千葉豪雨の後、ようやく通れるようになった道路が、9月初旬の大雨でまた土砂崩れがあり通れなくなり、さらに、台風25号で三度目の土砂崩れでまた通行止めということも発生しました。「十五や」近くの橋は崩壊したままで、いまも通行が出来ません。市原市内のあちこちで、同様にいまだ通行できない道路も多く、生活に困っている人も多いのが現状です。

大雨のたびに泥かきと消毒
8月の千葉豪雨のあと、早期の再開を望む声が多くきかれました。そこで、9月27日に最低限の規模で「十五や」を仮オープンしようということが決まりました。そうして店内の消毒なども行っていた矢先、9月7日に再び床上浸水がありました。浸水後、店を確認しにいったメンバーから「またイチからやり直しです」と報告があった時、みんなさすがに肩を落としました。でも、翌日にはすぐに泥かき、消毒を済ませました。さらに、仮オープンの準備も整った9月21日、台風25号で、またもや床上浸水。それにもめげずに急いで泥かき、消毒を行いました。自宅や田んぼが被災したメンバーもいる中、さすがに疲労困憊していましたが、「過去の経験の積みかさねで素早く対処が出来るようになっているね」と、あくまで前向きなメンバーもいました。

なんとかたどり着いた仮オープンの形
2026年9月27日になんとか最低限の形で仮オープンすることが出来ました。店の中はなんとかきれいにしたものの、店にはテーブルと、椅子がいくつかあるのみです。また、建物の一部が損壊したままであるため、品物を店に置いたままにすることが難しく、品物は店を開けるたびに運びこみ、店を閉める時にはケースに入れて持ちだす必要があります。したがって、ほんのわずかな商品のみでの営業となっています。また、人気の物々交換コーナー「0円ぐるり」は品物を店に保管できないことから取り扱うことができていません。現状では店番をするメンバーの負担も大きいため、土曜日、日曜日の13:00~17:00のみの営業としています。


そんな状況ですが、9月27日の仮オープンでは、多くの常連さんや近所の方がで店は賑わいました。久しぶりに再会した人とも賑やかに話しが弾みました。
災害に強い十五やを目指して
8月の千葉豪雨の後、プロジェクトメンバーで話し合った時には、「こんな災害にあうような場所はやめて、他に移転したほうがいいんじゃないか?」という声もありました。しかし、この場所に十五やが出来た時に、喜んでくれた近隣の方々や、お野菜マスコットガチャを楽しみにしていつも来てくれる近所の子供たち、いつも散歩がてら寄ってくださるお年寄りなどのことを考えると、やはりこの地で再開すべきだろうということになりました。
ただ、また同様の被害に遭うのであれば、そもそも店の存続が危ぶまれる事態にもなります。そこで、再開するなら災害対策の工事をやろうということになりました。とはいえ、さすがに千葉豪雨であったような150cmの浸水に耐えうる対策となると非常に難しいのが実態です。そこで、何人かの専門家の方に実際に十五やを見てもらって、対策案を考えてもらいました。今のところ、現実的な案として、入り口扉を改修して浸水しても泥をかき出しやすくすること、床の一部を今の土間からウッドデッキ仕様にする、数十センチかさ上げする、というような案が出ています。このクラウドファンディング終了後、それらの案をもとに、次の雨シーズンが来る前に災害対策工事を行いたいと考えています。また、今回の被災で損壊した箇所の修復や、築約100年という老朽化した建物のため、改修した方がよいと思われる箇所もあり、そういった工事も必要と考えています。

ずっと愛され続ける地域の交差点を目指す
「十五や」は私たち、「市東地域15町会共創プロジェクト」が様々な地域の課題を解決する活動を広げていく中で出てきた一つのアイデアを実現したものです。
実際に始めてみて、ここに「十五や」があることで、子供たちがここで待ち合わせをして、近所の方が散歩がてらにふらりと寄る、また、単に素通りするだけだった人が足を止め、そこから地域と関わることが出来る、そんな「地域の交差点」になり得るのだなということが、実感としてわかりました。これからも、ずっと愛され続ける地域の交差点として、より魅力的で、より多くの人に愛される存在でありつづけること。それが私達がここに「十五や」を作った目的を達成するために重要なことだと考えています。さらには、災害が頻繁に襲いかかる地だからこそ、むしろ災害に強く立ち向かえる、災害対策の拠点を目指すことも、今、考え始めています。



