締め切り10日前にきて、今更にして投稿ペースが上がっている、尻に火がつかないと動かない小市民な実行委員会事務局の高橋です。 さて、今回はとうきょうプレイデーを運営している「実行委員会」についてです。そして私高橋以外の実行委員に、実行委員としての活動について書いてもらいました。 まず、実行委員会について。 プロフィールにも書いていますが、とうきょうプレイデーの趣旨に賛同した個人で構成されています。子どもに関わる仕事に従事する者(保育士、幼稚園教諭、児童館職員、プレーリーダーなど)や、子どもの居場所づくりの運営者が多いですが、全く子どもに関わったことのない人ももちろんいます。毎年、個性豊かなメンバーで一からプレイデーを作り上げています。 2016年度も、2015年3月のキックオフから、月に一度定例会を開き、徐々に徐々に企画を詰めてきました。 開催1ヶ月前ともなると、色々と具体的な制作物などが出てくるので、集まれる人で集まって準備を行いました。 半年以上も毎月顔を合わせているとやっぱりつながりが強くなっていきます。今年度の実行委員会は特に仲の良いメンバーだと思います。 さて、今回はそんな実行委員会の中から、ハムというあだ名で親しまれている、佐藤さんに記事を書いてもらいました。佐藤さんは、豊島区のNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの職員で、プレーパークのプレーリーダーをしています。以前からプレイデーの存在は知ってくれていたのですが、これまではなかなか参加が難しく、今年満を持して参加してくれました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 初めてプレイデーに参加しました。参加したというよりも、「一緒に作っていった」という表現の方が正しいかもしれません。今年の3月から始まった実行委員会。月に一度の定例会では、「どう社会に発信していくか」を中心に考えていきました。実行委員には子どもに関わる仕事をしている人たちだけでなく、あらゆる立場の大人がいます。あらゆる立場の大人が、真剣に、でも楽しく考えていきました。会議の後の飲み会も一つの楽しみ。時には真剣に語り合い、時には子ども以上に一緒に楽しみ。そうやって話していく中で、新たなアイディアが生まれるきっかけになり、何より、プレイデーを共に作っていく仲間ができていったように感じます。その仲間たちと共に、事務局メンバーが中心になって、あらゆる準備を進めていきます。プレイデーマン、HPの更新、メイン会場の準備等々準備をしながら、「楽しい!」という思いが強くありました。「大人の部活」のような感覚だったのかもしれません。 いよいよ当日。 僕は、サテライト会場の一つとして、池袋サンシャイン横の公園(東池袋中央公園)でプレーパークを開催しました。なんと、コスプレイベントが同じ公園で開催されており、公園内はコスプレイヤーがいっぱい!なんとも不思議な空間でした。しばらくすると、一人のコスプレイヤーの方が、シャボン玉で遊び始めます。夢中で遊び、その時の表情はなんとも楽しそうで、生き生きとしていました。童心に帰るとはまさにこのことなのでしょうか。その後も、何人もの方々が、遊んで行きました。日々、プレーパークで子どもたちの様子を見ていて、遊んでいる瞬間の子どもたちの表情が最も生き生きしているように感じます。それは子どもだけでなく、今回のように大人だってきっとそう。「こどもは遊ぶ。おとなも遊ぶ。」大人自身も遊ぶことで、「遊び」を少しでも身近に、改めて考えるきっかけになってくれればいいなと感じています。このプレイデーをきっかけに「遊び」について何かを考えた人がいると思います。遠くイギリスで始まったプレイデーの輪が、日本でも東京だけでなく、全国各地に広がることで、もっと多くの人たちが「遊び」について考えるきっかけになるのかな。最後には、プレイデーがなくても「遊び」のことを考える人が増え、すべての子どもたちがのびのびと遊ぶことができる社会になっているように。そう願いながら、日々の実践を積み重ねていこうと思います。また来年を楽しみに。 (当日の様子はこちらからご覧いただけます) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 彼のようにサテライト会場を開催する団体のスタッフの人も実行委員会には参加しています。 佐藤さんにとっては実行委員会は「大人の部活」のような感覚だったみたいですね。「楽しみ」「楽しむ」という言葉が何回も出てくるのが、実行委員会の雰囲気を語ってくれているかと思います。 そんな実行委員会もつい先日20日に振り返り会を行いました。今年の経験を来年に活かすためにみんなで反省や工夫を出し合いました。最後まで和気藹々と進みました。 もちろん資金調達に関しても話題に上がりました。初のクラウドファンディングへの挑戦。残り10日を切りました。目標額にはまだまだ届かずです。次年度以降もより良いプレイデーにするために、ご支援をよろしくお願いします!!
前半をご覧になってない方は、こちら。 そして、3年目の2015年。プレイデーマンにとっては2年目。 この年は一つの大きな変化がありました。それは、メイン会場を持たないということ。 ご存知の通り、2年に渡りメイン会場となった渋谷区のこどもの城が、2015年3月末をもって惜しまれながらも閉館となりました。別の場所をメイン会場にとの議論もありましたが、2016年の10月1日が土曜日、そして2017年が日曜日であることを念頭に置き、2015年はムーブメントとしてのとうきょうプレイデーの力を蓄える年と位置付けました。 プレイデーマンの力の見せ所です。2015年は緯糸としてサテライト会場を回ることに加えて、新たに社会に向けて遊びの価値を発信していくための素材を集める役割も担いました。そこでプレイデーマンを3体から13体に大増員。さらにプレイデーマンと共に素材を集める人材も募集し、総勢30名程の”プレイレポーターズ”を結成して、各サテライト会場を回りました。 13体ものプレイデーマンが東京の東西南北を闊歩する。それは、サテライト会場を緯糸で繋ぐだけでなく、社会にプレイデーの存在を発信することも念頭に置いたものです。そのため、これまでよりさらに、SNSを活用したリアルタイムの情報発信も強化しました。その甲斐もあって、実際にSNS上でプレイデーマンの目撃情報が見られるようになりました。 人力車に乗ったプレイデーマンも現れました(笑)。引き手のお兄さんが、Instagramでアップしてくださいました。その他、プレイデーマンの訪問の様子はFacebookページをご覧ください。 そして、プレイデーマンたちが集めてきた素材で作った動画がこちらです。 サテライト会場で子どもたちに尋ねてみました。「もし自由に遊べたら何する?」 夢や空想的な回答に混じって、「一日中公園で遊んでいたい」、「公園で自転車をやりたい」、「道路で鬼ごっこ」、「公園でブランコとかで遊びたい」という声が上がってきました(インタビューは動画の後半に収録されています)。彼らを取り巻く環境がいかに「自由」でないのかが伺い知れた気がしました。 とうきょうプレイデーを繋ぐ存在として生まれたプレイデーマンが、2015年はとうきょうプレイデーと社会を繋ぐ存在として新たな一歩を踏み出しました。 そして、2016年も彼らはとうきょうプレイデーの素敵なマスコットキャラクターとして、東京中を駆け回りました。子どもが日常的に遊ぶ姿がまちの中に溢れる東京になるまで、これからも駆け回り続けてくれると思います。
前回は、モデルとなったイギリスのプレイデーについてお伝えしました。 今回はとうきょうプレイデーのオリジナルマスコットキャラクターである「プレイデーマン」について、書こうと思います。 トップの写真にも登場していて、リターンも含めて、ちょこちょこと見かけていただいているかと思いますが、あの青い服でダンボールの個性的なやつ。実は単なるマスコットキャラクターではなく、大きな役割を担っています。 それは「繋ぐ」こと。 2013年、渋谷区のこどもの城をメイン会場に、都内23箇所のサテライト会場とともに産声をあげたとうきょうプレイデー。およそ3,000人が東京の各会場で「遊ぶ」を祝いました。初回から児童館、子育て支援施設、冒険遊び場、ゲストハウスなどの多様な会場で、NPO、市民団体、社団・財団、企業などの多様な組織が25も参加したことは、「遊び」の価値を共有できる仲間がこれだけ多くいることを確認できた大きな成果でした。 1年目のメイン会場だったこどもの城 一方で初回の課題として見えてきたのはプレイデー全体としての一体感でした。メイン会場(言い換えると実行委員会や事務局)と各々のサテライト会場とは、想いの経糸(たていと)で繋がっていたのですが、それは中央から放射状に糸がのびている、あるいはぶら下がっている状態で、面としての一体感は薄かったのです。 少しでも一体感を出そうと、サテライト会場では「布ラッグ(ふらっぐ)」を掲げてもらいました。 その各々のサテライト会場とを繋ぎ、一体感を生み出す緯糸(よこいと)としての役割をもって生まれたのがプレイデーマンなのです。 2年目の2014年10月1日。 3体のプレイデーマンが、都内に散らばるサテライト会場を巡りました。 各会場ではプレイデーマンの到着を今か今かと待ち望んでくださり、会場に到着すると色々な意味で(笑)熱い歓迎を受けました。 特に、日常的に遊び場を開催している会場にあっては、プレイデーマンが訪れることが「とうきょうプレイデー」という「遊びを祝う日」をより意識するきっかけとなったことは間違いありません。プレイデーマンの存在により「とうきょうプレイデー」としての一体感は確実に高まりました。 しかし、3体のプレイデーマンでは、1年目よりさらに増えた、都内35箇所のサテライト会場全てを回ることは叶いませんでした。「ギリギリまで待っていたのに」というサテライト会場の方の声が、今でも記憶に残っています。 これからこどもの城に戻るところですが、すでに18時は回っていました。 そして、3年目の2015年・・・・・・後半に続きます。
とうきょうプレイデーから10日以上経過して、事務局もだいぶ落ち着きを取り戻してきました。現在、少しずつ取りまとめを進めています。 さて、今日はとうきょうプレイデーのモデルになったイギリスのプレイデーのことをお伝えしたいと思います。 イギリスのプレイデーは、1987年に始まりました。そもそものきっかけは1986年のサッチャー政権下に行われた、当時の首都ロンドンを含む地方自治体であった大ロンドン議会の解体と財政削減でした。これにより子どもの遊びに関する事業にも大規模な予算の削減の話が持ち上がります。 その状況をなんとかしようと、ロンドンで子どもの遊びに関わる職業の人たちに呼びかけをしたところ、集まったのが3人。その3人が「大きなイベントを開催するよりも、それぞれが子どもの遊びのために実践していることを祝う」として「遊びのための日」を考案しました。それが後のプレイデーです。 これはロンドンのとあるパブの写真です。1986年に集まった3人は、その人数の少なさもあって仕方なくこのパブに入りました。そしてそこで「プレイデー」のアイディアが生まれます。このパブの入り口に掲げてあるプレートには、「1987年、プレイデーはこの場所で始まった。それ以来、数千のイベントに数百万の子どもたちが集まった」と書かれています。 最初は7箇所からスタートしたプレイデー。1989年に10箇所に増え、その後も徐々に広がりを見せていきます。家族で自宅の裏庭で祝ってもよし。ふだんは遊べない場所や公共の広場を遊び場として開放するのもよし。いろんなアイデアが集まります。 ポスターの印刷費を出してくれるスポンサーも見つかるようになり、5年後には全国規模に広がっていきました。そして、2010年には全国で850を超えるイベントに50万人以上が参加するという一大キャンペーンに成長しています。テレビのニュースで全国各地のプレイデーの様子や、子どもの遊びについての調査結果データが報じられるようにまでなりました。 力士の着ぐるみを着て、相撲ごっこをしています。 2011年のプレイデーに、日本から視察に行ったメンバーが現地の新聞に取り上げられました。 日本がこのレベルに到達するには、まだまだ時間がかかるとは思いますが、引き続きとうきょうプレイデーも活動を続けてまいります。 まずは、より多くの方にその存在を知っていただくことからと考えておりますので、その為にもしっかりとした報告書を作成したいです。皆様のお力添え、よろしくお願いいたします。 なお、イギリスのプレイデーについてもう少し詳しく知りたい方は、とうきょうプレイデーの発起団体・協力団体の一つでもある、一般社団法人TOKYO PLAYが発行している「Playday & London Play ガイドブック」をご参考ください。
前日、いや当日まで天気予報では日中ずっと雨マークがついていたのに、本当に奇跡的にほとんど降られることなく10月1日を終えました。その後、色々と後処理をしていて、ご報告に数日が空いてしまって失礼いたしました。 今年は渋谷区のシンボルの一つである みやしたこうえん をメイン会場に、趣旨に賛同して各々の場所・施設で遊び場を開くサテライト会場が63箇所の、過去最高の規模で開催をしました。 当日は、プレイデーマンと呼んでいるマスコットキャラクターが都内のサテライト会場を回り、それぞれの会場の様子を撮影するとともに、遊びを盛り上げて回りました。その様子を、Facebookページにまとめています。多種多様な遊び場の様子をぜひご覧ください。 こちらでもいくつか抜粋してお届けいたします。 ●KOPA(外遊びと子育て支援研究会)子育て応援チーム すこっぷ 普段からリヤカーに外遊びの道具を積んで公園を巡回し乳幼児の遊び場を開いていらっしゃいます。水、土、泥など、乳幼児が大好きな遊びを行う。区内にはたくさんのリヤカーが活動していて世田谷区が先駆けの子育て支援活動です。 プレイデーでは、プレーリヤカー(外遊びの道具を積んだリヤかー)が2台と子育て団体が集合して遊び場を開きました。 ●NPO法人 ふれあいの家-おばちゃんち 赤ちゃんから高齢者が集えるところ、子どもがすこやかに育ち、若者が輝き、おとなが心ゆたかに暮らし、世代を超えたふれあいが繰り広げられる身近な場所、互いに支え合い共に育ち合って暮らす、心の通い合う「まちづくり」をすすめています。 プレイデーでは、いつも14時にオープンする北浜こども冒険ひろばを11時にオープンしました。乳幼児の親子も小中高生も大人の人も、それぞれが自由に過ごしたいように過ごせる場所。 ●社会福祉法人 台東区社会福祉事業団 池之端児童館 はぐくもう豊かな心!育てよう生きる力!~元気な台東区で育てたい、育ちたい~ という基本理念に基づき活動している台東区の児童館。様々な遊びや体験を通して子ども達の豊かなここをはぐくみ、生きる力を育て、「元気な台東区で育てたい、育ちたい」と思える環境作りを行っています。 プレイデーでは、遊戯室で思い切り体を動かして遊びました。 このほか、それぞれのサテライト会場の取り組みはホームページをご確認ください。 これだけの取り組みをぜひ、報告書という形で取りまとめたいと考えております。そのための目標額まで残り約25万円。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。