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被爆を生き抜いた「明子さんのピアノ」を次世代に響かせたい!

原爆投下76年を迎え、広島・長崎の被爆者の平均年齢は84歳に迫りました。被爆者が語れなくなる日が近づいている今、「明子さんのピアノ」という被爆を生き抜いた楽器とともに、「核なき世界」の大切さを次世代に伝えていきます。

現在の支援総額

643,835

107%

目標金額は600,000円

支援者数

80

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/07/30に募集を開始し、 80人の支援により 643,835円の資金を集め、 2021/08/31に募集を終了しました

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現在の支援総額

643,835

107%達成

終了

目標金額600,000

支援者数80

このプロジェクトは、2021/07/30に募集を開始し、 80人の支援により 643,835円の資金を集め、 2021/08/31に募集を終了しました

原爆投下76年を迎え、広島・長崎の被爆者の平均年齢は84歳に迫りました。被爆者が語れなくなる日が近づいている今、「明子さんのピアノ」という被爆を生き抜いた楽器とともに、「核なき世界」の大切さを次世代に伝えていきます。

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▼「明子さんのピアノ」について


「明子さんのピアノ」は、米国ロサンゼルスで生まれた河本明子さんが愛用していたピアノです。1933年に両親と共に広島に渡った明子さんは、1945年8月6日に建物疎開作業中に被爆し、翌7日、19歳で亡くなりました。爆風によりガラス破片で傷ついたピアノはしばらくそのままに。ピアノは後に修復され、2005年の被爆60周年のコンサートで演奏されました。それ以来、一般社団法人HOPEプロジェクト(二口とみゑ代表)がこのピアノを維持し、昨年より、広島平和記念公園レストハウスに所蔵されています。
おりづるブログでの紹介
明子さんの被爆ピアノHP

▼ピースボートと「明子さんのピアノ」
ピースボートは2008年から、広島・長崎の被爆者の方々と世界各地を訪れ証言を伝える「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」(通称:おりづるプロジェクト)を行ってきました。これまでに60以上の国と地域を訪れ、参加した被爆者の数は170人を超えています。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が始まってからは、オンラインによる証言会に切り替え、すでに26カ国以上で証言会を開催しています。
ピースボートおりづるブログ 証言会レポート

2019年夏、ピースボートはHOPEプロジェクトの協力を得て、「平和と音楽の船旅~明子さんの被爆ピアノとともに」を行いました。広島から「明子さんのピアノ」、同じく広島で被爆した「パルチコフさんのバイオリン」(パルチコフさんのバイオリンについて)を船に乗せ、寄港地9回、洋上4回のコンサートを行い、2,000人以上の方にその音色を届けました。
2019年夏 平和と音楽の船旅~明子さんの被爆ピアノとともに

船旅ののち、「明子さんのピアノ」はレストハウスに所蔵されるようになりました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大のため、多くの修学旅行がキャンセルとなり、子どもたちが直接広島を訪ねる機会は大幅に減ってしまいました。また、95年の歴史を持つ「明子さんのピアノ」は老朽化が進み、維持するには一層の配慮が必要です。これから「明子さんのピアノ」を次世代につないでいくためには、さまざまな工夫や努力が必要になっています。
丁寧にメンテナンスする調律師の坂井原 浩さん丁寧にメンテナンスをする調律師の坂井原 浩さんピースボートは創設以来38年間、国際交流NGOとして、人と人とをつなげる活動を行ってきました。被爆を生き抜いた「明子さんのピアノ」は、これからもっともっと奏で継がれ、活用されていく必要があると考えます。とりわけ、オンラインも駆使しながら、広島だけでなく、全国、全世界の多くの人がこのピアノの音色に触れる機会を作っていきたいと思います。そして、明子さんと出会う人の輪を大きく広げていく活動に取り組んでいきたいと考えています。

▼オンライン配信を通じて伝える:
「奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器~」
奏で継ぐヒロシマ オンラインイベント案内


赤ちゃんのころの明子さんと「明子さんのピアノ」 広島女学院に所蔵されたバイオリンとセルゲイ・パルチコフさん
そのための最初の取り組みとして、今年8月6日、オンライン・イベント「奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器~」と、その感想文コンクールを行います。広島平和記念公園レストハウスから、「明子さんのピアノ」と「パルチコフさんのバイオリン」のお話と共演を配信します。それぞれの楽器を、広島にゆかりのあるお二人の演奏家、三原有紀さん(ピアノ)と坂直さん(バイオリン)が奏で継ぎます。
三原有紀さん(ピアノ)と坂直さん(バイオリン)▼子どもたちと考える:感想文コンクール実施
感想文コンクール ご案内

全国の子どもたちが、原爆投下の歴史を身近に「自分ごと」として考える機会を持つことを目的に、上記オンライン・イベントについての感想文コンクールを実施します。大賞には「広島への旅~明子さんのピアノに会いに行こう」を贈呈します。被爆地でない人にも、被爆者が身近にいない人にも、「核なき世界」の大切さを広く伝えることをめざしています。
感想文コンクール大賞には「広島への旅~明子さんのピアノに会いに行こう」

▼いただいたご支援は、以下のように活用します

・オンライン配信経費 200,000円
(演奏者旅費、通信費、会場費など)

・「広島への旅~明子さんのピアノに会いに行こう」実施経費 200,000円
(コロナ禍が落ち着いた時期に実施)

・明子さんのピアノ維持費  200,000円
(修復費用、メンテナンス費用)

---------------------------------------------

計 600,000円

▼ 実施スケジュール

7月16日 記者会見
 ~8月6日のオンライン・イベント/感想文コンクール「奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器」広報・準備~
8月6日 オンライン・イベント「奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器」実施
8月7日~28日 「奏で継ぐヒロシマ」感想文受付
8月31日 クラウドファンディング終了
9月末 感想文コンクール大賞発表
10月末 リターン発送
10月以降 大賞「広島への旅~明子さんのピアノに会いに行こう」実施 / SNSで発信

▼被爆者の生の声が聴けなくなる日を迎えても

被爆を生き抜いた「明子さんのピアノ」を広く伝えようというこの活動に関心を持ってくださった方々に、心から感謝申し上げます。

厚生労働省の発表によると、広島と長崎で被爆し被爆者健康手帳を持つ人は、この10年で4割以上減り、今年3月末で13万人を下回りました。この1年、ピースボートがお世話になった被爆者の方々も、何人も旅立ちました。「決して繰り返してはいけない」と決意した揺るぎない眼差しと、原爆体験のない私たちを受け入れ励ましてくれた優しさを、忘れることはありません。

被爆者の痛みを生んだ核兵器は、今も世界に1万3,000発以上存在します。その大きな数や政治的複雑さゆえに、自分とは無関係だと感じてしまう方も多いでしょう。でも、ある被爆した少女について知り、その少女が当時愛用した楽器の音を聞くという体験で、被爆を「自分ごと」ととらえることができるはずです。

音楽には人をつなぐ力があります。

「明子さんのピアノ」と出会い、当時を想像し、言葉を語り継ぎ、音楽を奏で継ぐ。多くの子どもたちが、貴重な証言や遺品に耳を傾け、その物語を自分に置き換えて考える。そして今度は自分が伝える側になって、平和の作り手になる。今年8月6日のイベントを成功させ、さらにそれを繰り返し、広げていくことによって、「明子さんのピアノ」の平和の音色を次世代に響かせ続けていきたいと考えています。

多くの皆さまのご支援とご協力をお願いいたします。
HOPEプロジェクトの廣谷明人さん、二口とみゑさん、「明子さんのピアノ」と一緒に

最新の活動報告

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  • 昨夏実施したプロジェクト「被爆を生き抜いた『明子さんのピアノ』を次世代に響かせたい!」をご支援いただき、改めて感謝申し上げます。8月6日のオンラインイベント「奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器~」では、広島平和記念公園レストハウス所蔵の「明子さんのピアノ」と広島女学院歴史資料館所蔵の「パルチコフさんのバイオリン」の共演を、多くの方に聞いていただくことができました。奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器~同時に実施した感想文コンクールの大賞には、多くの作文の中から、兵庫県にお住いの桂菜奈さんの「奇跡のピアノとバイオリン」が選ばれました。感想文コンクール 「奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器」を視聴してこのコンクールの大賞賞品として、桂さんには「広島への旅」が贈られました。3月30~31日、広島現地のみなさんにご協力いただき、「広島への旅」を実施しました。広島は、満開の桜とともに桂菜奈さん、お母さまの純子さんを迎え、清々しく充実した2日間を過ごすことができました。2日間のスケジュールには、PCV(Peace Culture Village)平和公園ウォーキングツアー 、広島平和記念資料館、被爆者・伊藤正雄さんの証言、袋町小学校平和資料館、縮景園と広島城の被爆樹木、世界平和記念聖堂、そして被爆を生き抜いた楽器との対面と演奏が含まれていました。PCV平和公園ウォーキングツアーでは、VR機材を覗き被爆前と当時の様子と比較しながら主要な見学ポイントを回りました。平和記念資料館での桂さんは、被爆した遺品に耳をすますように近づき、それが伝えるものをつかみ取ろうとしていました。被爆者の伊藤さんのお話を聞く桂さんは、悲しく下を向く姿もありましたが、時折伊藤さんの目を通して、苦難を乗り越えるこれまでの彼の姿を見ているようでした。袋町小学校平和資料館では、被爆直後に壁に書かれた名前や伝言から、家族や先生が死にもの狂いで子どもや生徒を探す姿を想像しました。縮景園と広島城公園に被爆樹木からは、調査で分かった樹木への被爆の影響を学ぶとともに、そこに立ち続ける力強さを感じ取っていました。行程の最後に訪れた世界平和記念聖堂では、幸運にもオルガニストの演奏に立ち合い、壮大な雰囲気の中で、世界から寄せられた平和への願いを知ることとなりました。桂さん親子は、菜奈さんが作文に書いた「奇跡のピアノとバイオリン」と対面することを楽しみにしていました。そして、広島の人々に感謝の気持ちを伝えたい、と2つの曲を準備してくれていました。菜奈さんは、まだ3/4サイズのバイオリンを使っているため自身のバイオリンを、そして純子さんが「明子さんのピアノ」を演奏しました。すぐそばに置かれた「パルチコフさんのバイオリン」は、静かにその音色を聞いていました。その様子は、中国新聞に取り上げられました:被爆楽器と対面、広島で平和奏でる 感想文大賞の小5桂さん記事は、「ウクライナで戦争が起きて悲しい。広島で学んだことを心にとめて、音楽を通じて平和の大切さを伝えていきたい」という菜奈さんの言葉で締めくくられています。広島駅の新幹線改札口で初めて会ったときから、菜奈さんは言葉少なく恥ずかしがり屋の女の子でした。実際にどのように感じているのかな、と探りながらの2日間でした。そんな私の不安は、純子さんが送ってくれた菜奈さんの「まとめノート」で拭い去られました。たくさんの学びを得た菜奈さんが、「世界中のみんなで平和を創り上げていけたら」と感じたのは、広島のみなさん、遺品たちがこれまで伝えようとしてきたことが伝わったからです。菜奈さんのまとめノートさいごに1日目の夕方、桂さん親子と会った被爆者の伊藤さんが最初に発した言葉は、「一日中、『平和、平和』って、疲れちゃったでしょう。広島のことを学びに来てくれてありがとうね」でした。思い返せば、案内をしてくれた広島のすべての人々が、分かりやすい説明に加え、柔和で温かい心遣いを感じさせてくれました。それは、大きく傷ついた町の平和を愛する深い包容力のように思えます。それは、長崎でも感じることができます。だからこそ、子どもたちが広島や長崎に足を運んで、実際に触れることの大切であり、そういった機会を作り続けていきたい、と改めて思いました。このプロジェクトは、「広島への旅」にて完了となります。またこのような企画を実施する際には、またご連絡させていただくかもしれません。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました! もっと見る

  • 9月23日、「奏で継ぐヒロシマ~被爆を生き抜いた2つの楽器」感想文コンクールの大賞授賞式を行いました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!今回は、Zoomの特別機能「イマーシブビュー(没入型)」を使い、実際にステージでお話しているような雰囲気を作りました。大賞受賞者の桂菜奈さん、お母さまの純子さん、選考委員の川崎哲さん(ピースボート/ICAN)、二口とみゑさん(HOPEプロジェクト)にご登壇いただきました。バイオリンが大好きで、毎日練習し、週に一度レッスンに通う菜奈さん。感想文のタイトル「奇跡のピアノとバイオリン」について、「戦争でたくさんの方が亡くなられたなかで、このふたつの楽器は、生き残って、私たちに平和の大切さを伝えてくれた(だからこのタイトルにした)」そして、「音楽や、その楽器の音色で、みんなに平和や幸せを伝えていきたい」と語りました。広島に行ったら「明子さんのピアノに触れて、戦争について学びたい。そしてもみじ饅頭も食べたい」と締めくくりました。選考委員の川崎さんは、たくさんの感想の中から菜奈さんの作品が選ばれた理由として、「楽器が生きているようだ」と表現をしたこと、「戦争なんておかしい」ということをストレートに主張したこと、「私たちがこうやって生きていることも奇跡だ」と理解させてくれたこと、などをあげました。二口さんからは、受賞せずとも素晴らしい感想文を書いてくれたみなさんへの総評が送られました。子どもだからこそ伝えられる素直で力強いメッセージ、高校生が説いた核兵器の恐ろしさや自身の体験を織り交ぜた主張、事実を知ることの大切さ。そして、参加したみなさんが「被爆ピアノ」ではなく「明子さんのピアノ」と表現してくれたことに喜びを感じた、と語りました。「コロナが終わったら、ぜひ広島に来てほしい」と呼びかけました。最後に、番組「パルチコフさんのヴァイオリン」を製作した広島市立牛田中学校PC放送部の3人からのビデオメッセージを紹介しました。広島名物から平和を学べる大切な訪問地まで、祝福と励ましの言葉に乗せて、コミカルに伝えてくれました。・・・・・広島原爆投下から76年の夏、このプロジェクトの一連のイベントはこれで一旦終了になります。あとは、コロナ感染状況を見て、大賞賞品である菜奈さんの「広島への旅」実施を楽しみに待つばかりです。その頃、NPT再検討会議、核兵器禁止条約第1回締約国会議も行われ、核兵器にまつわる世界情勢が大きく変わっているかもしれません。時代や世界が変わっていくなかでも、「明子さんのピアノ」と「パルチコフさんのバイオリン」がいつまでも変わらず、「平和の大切さ」を教えてくれる2つ楽器として、優しく美しい音色を聞かせて続けてくれることを祈っています。 もっと見る

  • クラウドファンディング「被爆を生き抜いた『明子さんのピアノ 』を次世代に響かせたい!」へのご協力、ご支援、ありがとうございました。達成後も、このイベントを視聴しての感想文コンクールを行っておりましたが、届けられた感想文の中から、入賞作品が決定しました。大賞受賞者は、兵庫県西宮市に住む桂菜奈さん(10歳)です。https://peaceboat.org/38898.html「広島には行ったことがなかったので、ぜひ家族で行って学びたい」とおっしゃっています。彼女が、語り継ぐ、奏で継ぐひとりになることを祈ります。選考委員である二口とみゑさん(HOPEプロジェクト)、川崎哲さん(ピースボート)と議論を重ねました。どの作品も、2つの楽器の物語と音色を素直に、深く捉え、伝えていこうとする意欲が込められ、1作を選ぶのがとても困難でした。その中でも、戦争を「自分ごと」として捉え、2つの楽器に感謝し、伝えていこうと決意する桂さんの姿勢に、心を打たれました。大賞賞品は「広島への旅」ということで、コロナ状況を見ながら、準備をしていきたいと思います。このクラウドファンディングでご協力いただいた資金の一部は、この旅にあてられます。コロナ状況をよく見ながら、準備を進めて参りたいと思います。その様子もこちらで紹介していきます。9月23日(木)11時より、オンライン受賞式を行います。応援いただいたみなさんのご参加、心よりお待ち申し上げます。https://peaceboat.org/38876.html もっと見る

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