私が選んだ牛が、あなたの一部となり、ずっと生き続ける
みなさん、はじめまして。
店主の八幡竜徳(やはた・たつのり)と申します。
「焼肉 赤坂 えいとまん」という、一見さんお断りの紹介制焼肉店を、2019年末に赤坂でスタートさせました。
「自分の目で見た和牛のみを扱い、本当の和牛の魅力を伝えたい」
そこまでこだわった焼肉店を作るため、牧場で実際に牛を育てるところから修業をスタート。
丸10年をかけ、生産・流通・調理と、牛の誕生から食卓に上がるまでの全工程に携わってきました。
いまや、誰でも気軽に、おいしい焼肉が味わえるようになりました。
しかし、それだけでは、和牛の魅力は十分には伝わらないと私は思っています。
元生産者の経験からいえば、その牛のストーリーを知ったうえで味わう焼肉の味に、勝るものはありません。
それと同じ食体験を、お客様と共有できる方法はないだろうか?
そこで、お客様に「和牛のオーナー」になっていただくことを思いつきました。
いきなり、和牛のオーナーと聞いて、唐突に思われたかもしれません。
オーナーといっても、支援者の方が牛を所有するという意味ではありません。
(家畜として牛を所有できるのは、基本的に農家や組合に限られます)
元生産者であり、全国の牧場を視察してきた私が、最も尊敬する生産者、鳥取県の谷口さんが育てる「万葉牛」のなかから、自らの目で牛1頭を選び、その成長過程を皆様と共有します。
プロジェクト開始から6ヶ月をメドに出荷される予定ですので、そのタイミングでご来店をいただき、お肉を分かち合います。
私が選んだ牛が、みなさんの一部になって、その後もずっと生き続ける。
そのことを「オーナー」と表現しています。
和牛のオーナーになっていただくことで、ほかの焼肉店では絶対に得られない、数々のメリットが生まれます。
1頭からわずかな量しか取れないため、一般には流通していない、超稀少な部位を体験いただけること。
大口のオーナーともなれば、友人たちを呼んで、大きな部位をシェアする特別なイベントも開催可能です。
また、オーナーになった牛の成育過程を定期的にお伝えしていくほか、牧場見学も実施。
オーナーになった牛に直接触れ、生産者さんの想いに耳を傾けることで、普通では見えない過程を知ることができます。
実際に召し上がっていただく日には、命をいただくことへの感謝が深まり、これまでにない、特別なひとときになることは間違いありません。
ここに挙げた内容はすべて、通常は実現困難なものばかり。和牛のオーナーになった方だけが味わえる、貴重な体験になります。
今回、このプロジェクトに賛同していただける「万葉牛オーナー」を、CAMPFIRE限定で募集いたします。
このプロジェクトのために選ばれた万葉牛「はくなつ3」
今回のプロジェクトのために、私が選んだ牛は「はくなつ3」。
鳥取市の河原町で、生産者の谷口拓也さんによって、毎日丁寧に育てられている万葉牛です。
はくなつ3は、2019年3月13日生まれの雌牛。
谷口さんの牧場で生まれて以来、ミルクも毎日よく飲み、すこやかに育っています。
現在の体重は500kg前後で、スタッフにも人なつっこく接するなど、マイペースでおだやかな性格。
顔つきや毛のツヤに品があり、「この子だ」と、長年の経験から自信を持って選ばせていただきました。
はくなつ3は、本年10月あたりをメドに出荷されます。
そして、1頭まるごとのお肉が当店に届けられ、11月1日よりご提供を開始。
今回のプロジェクトでは「最初から最後まで、はくなつ3のお肉のみ」を使用した特別なコースをご提供します。
牛1頭を大きく分類すると、4つの部位があります。
肩ロース、ザブトン、ミスジといった、前脚の側。
リブロース、サーロイン、ヒレなどの、背中にあたる部分。
バラ肉が中心となった、お腹のまわり。
ランプ、イチボ、しんたまがある、お尻から後脚にかけての場所。
はくなつ3のすべてを体験していただくため、全身の部位からバランスよく構成されたメニューを、現在考案中です。
「万葉牛特別コース」構成案
・はくなつ3 肉前菜
・はくなつ3 肉サラダ
・はくなつ3 小丼
・はくなつ3 コンソメスープ
・はくなつ3 和牛Lボーン(サーロイン)
・はくなつ3 オススメその1
・はくなつ3 オススメその2
・はくなつ3 オススメその3
・はくなつ3 やきすき
・〆のお食事
・甘味
(お帰りの際に、お土産をお渡しいたします)
※メニュー吟味中につき、内容は変わる可能性がございます。
また、焼肉で大事な「焼き」の部分に関しては、私や専属の焼き師が、すべての部位をパーフェクトな状態で焼き上げますので、安心してお楽しみください。
同じ牛のあらゆる部位が、一度に食べられる機会というのは滅多にありません。
ぜひ、この機会にご検討をお願いいたします。
えいとまん 特別会員制度
今回のプロジェクトでは、支援いただいた金額によって会員ランクを設定し、さまざまな特典が得られる制度を導入しております。
会員種別によって特典の種類が異なりますので、詳しくは図表をご参照ください。
①お店を利用できる権利
当店では一見さまをお断りしていますが、新たに会員としてご利用いただける権利です。
②オーナー会員証
はくなつ3のオーナーであることを証明する、会員証を発行いたします。
③はくなつ3の成長報告
はくなつ3が出荷されるまでの様子を、文章と写真で定期的にレポートします。
④牧場見学参加権(ランチ付き)
希望者の方には、はくなつ3が飼育されている、鳥取市河原町の「谷口畜産」への見学ツアーを開催します。
私、八幡がガイド役を務め、見学後には近くの飲食店で、谷口さんが育てた万葉牛のランチを楽しんでいただきます(ランチ代込)。
※開催時期は7〜9月の間の週末を予定し、正式な日程は牧場側と参加者様のスケジュールを調整のうえ、決定いたします。スケジュールが合わないなどの理由で、不参加となった場合には、後日ご来店の際に特別な一品をお出しします。
※鳥取県内の集合場所までは、自費でお越しください。
⑤貸切利用権(解体ショー付)
当店のカウンター席やテーブル席を、貸切でご利用いただけます。
大人数でご利用いただくため、大きな部位を解体する様子をご覧いただけます。
⑥超希少部位が食べられる権利
1頭の牛から200g程度しか取ることができない、シャトーブリアンのど真ん中の部位など、通常は流通していない、超希少な部位を楽しんでいただきます。
通常このような部位は、客単価数万円の最高クラスの焼肉店であっても、さらに選ばれたごく一部の方しか、食べることはできません。
以上、はくなつ3の特別コースと特別会員特典のセットを入手できるのは、今回限りになります。
ぜひ、この機会をお見逃しなく!
※管理には万全を期しておりますが、万が一、はくなつ3が病気や不慮の事故などで亡くなった場合は、同じ牧場内のほかの牛をプロジェクトの対象とさせていただきます。ご了承くださいませ。
※はくなつ3のお肉が当店に到着してからの賞味期限は、約40日となります。可能なかぎり、当店で召し上がっていただきたいと思っておりますが、期限内のご来店が難しい場合は発送も可能ですので、ご相談くださいませ。
牛をゼロから育てる凄腕生産者、谷口さんのこだわり
万葉牛とは、鳥取県で飼育されている、肉質等級4以上の黒毛和種。
赤身にはしっかりとした旨味があり、上質なバターのようなキレの良い脂質を備えているのが特徴です。
最高の和牛を求めて、全国の牧場を探し回って出会ったのが、谷口さんが生産する万葉牛でした。
谷口さんが手掛ける万葉牛の最大の特徴は、自分の農場で母牛から仔牛を出産させ、肥育を行う「一貫経営」であること。
通常は仔牛を繁殖業者から購入し、それを肥育していくことが一般化しているなか、谷口さんは一貫して、繁殖から肥育までを責任を持って行います。
自分たちで牛をゼロから育てることで、安心安全につながっています。
また、牛の育て方もきわめて自然。
無理に大量の餌を食べさせて太らせ、短期間で出荷するようなことは行いません。
牛肉の味に関わる部分で、いちばん大切なのはエサ。
谷口さんは牧草や穀物の種類にこだわり、良質で無駄なものが入っていないエサを食べさせています。
安価な米国産のコーンや、成長促進を目的とした肥育ホルモン剤は使いません。
1年365日、朝から晩まで、休みなしで牛のお世話にあたる生産者は、非常にハードな仕事です。
そのなかでも、谷口さんと牧場のスタッフたちは、プライドを持って仕事に取り組んでいます。
生産者の仕事は、牛を育てて出荷すれば終わりではありません。
その先の、お客様の口に入るところまで責任を負うのが、谷口さんが考える本当のゴールなのです。
牛の飼育から修業をスタート。10年かけて和牛のすべてを習得
私はもともと、プロを目指してボクシングに打ち込んでいました。
地元の和歌山で、たまたま焼肉屋の店長を務めたことをきっかけに、飲食業に開眼。
自分の焼肉店を開くことを決意しました。
しかし、そう心には決めたものの、肉の知識はなにもありません。
ただ、信念としていつも心にあるのは「自分自身が体験したことでなければ、お客様に自信を持って伝えることはできない」ということ。
ならば、牧場で牛を育てるところからトライしようと考えました。
日本中の牧場に電話をかけまくり、焼肉店を開くために牛の勉強をしたいと打診。
話が突飛すぎたせいか、ほとんどの牧場で断られましたが、岩手県の一関市にある「いわて門崎丑牧場」だけが唯一、受け入れてくださいました。
身ひとつで岩手に飛び、牛のお世話係から仕事をスタート。
牛舎を掃除したり、餌をあげたりしながら学んだのは、牛を育てるのは本当に手間のかかる重労働だということです。
牧場の人々が人生をかけて飼育に取り組む姿を目の当たりにして、仕事の深みを知りました。
その後、東日本大震災が発生し、牧場の売上は半減してしまいます。
牛の出荷ができなくなったため、牧場内に食肉加工場を建設。
飲食店に直接お肉を卸すための流通会社を設立し、その運営にも携わりました。
こうして、牛の誕生から食肉としてお客様に提供されるまでのサイクルを、10年かけて習得しました。
そのほか、中国の蘇州で自らプロデュースする焼肉店をオープンしたり、和牛の輸出にも関わるなど、海外との仕事のコネクションを構築。
ようやく2019年の末に「焼肉 赤坂 えいとまん」を開店しました。
当店は、お食事を通じて、私の実体験をお客様にも追体験していただく場でもあります。
生産から流通、そして販売までの全プロセスに携わってきた貴重な経歴を活かし、生産者さんとお客様をつなげる架け橋になりたいと、常に願っています。
大迫力のカウンター席と個室を備えた、スタイリッシュな空間
名前のとおり「焼肉 赤坂 えいとまん」は、港区赤坂のど真ん中にあります。
東京メトロ各線の赤坂見附駅と、東京メトロ千代田線の赤坂駅の両方からアクセスでき、最寄りの出入り口から各4分という便利な立地です。
のれんをくぐって階段を降りれば、熟成中の牛タンが何本もぶらさがっている、専用の冷蔵庫がお客様をお出迎え。
店内は黒を基調にしたスタイリッシュな空間。当店の大舞台となるL字形のカウンターが、くっきりとスポットライトで浮かび上がります。
この広々としたカウンター席は、お客様との距離感にこだわって設計。目の前で肉を焼くときの、ロースターの見やすさまでもが考慮されています。
店内奥の個室は4名様席を2つ備え、両方をつなげあわせることで最大8名様のご利用が可能。
お店は地下にありますが、強力な換気システムによって、感染症対策も万全です。
最後に:このプロジェクトへの想い
長い文章を読んでくださって、ありがとうございます。
最後に、「なぜ、牛を買うのか?」という理由をお話させてください。
通常、1頭の牛を仕入れて小分けで売るのは、お肉屋さんの仕事です。
しかし、同じ牛の肉でも、買い手の側からすれば、使いやすい部位とそうでない部位があって、ヒレやサーロインは人気なのに、バラやすね肉などは余ってしまう傾向にあります。
このことを、私はずっと疑問に感じていました。
命をいただくという意味では、肉の価値はどの部位も同じです。
調理のしやすさを理由に、優劣をつけられることが、どうしても納得できませんでした。
牛の飼育にも関わってきた立場からすれば、すべての肉は平等。
使いづらいとされる部位も、調理法を変えればちゃんとおいしくなります。
いただいた牛の命は、いっさいムダにしたくありません。
それぞれの部位には、より輝けるステージがあると信じています。
牛1頭の本来の価値を、余すところなくお客様に伝えたい。
それが今回、クラウドファンディングに挑戦する、いちばん大きな理由です。
店名の「えいとまん」には、いろいろな意味が込められています。
私の名字「八幡」の「八」や、牛の鼻輪が2つ重なっているイメージで、人と人との交流を示していること。
「8」の字がループの形になっているように、お客様が食事の場を通じて、生産者さんとつながれる焼肉屋を目指しています。
和牛のお肉を食べると、誰もが笑顔になって幸せな気分になります。
さらに、その裏側にあるストーリーを知っていただくことで、より豊かな食体験を提供したい。
そんな素敵なお店になれるように、みなさまのご支援を、心よりお待ちしております。
【店舗概要】
『焼肉 赤坂 えいとまん』
住所:
東京都港区赤坂3-6-17 東洋グリーン赤坂ビル B1F
営業時間:
17:00〜24:00(最終受付 22:00)
※感染症防止対策など、国の要請により、閉店時間が早まる場合がございます
定休日:
不定休(日曜日は前日までのご予約にて承ります)
電話番号:
03-6441-2608
リスク&チャレンジ
※万全を期してはおりますが、提供メニューに関しまして仕入れの状況等の関係でご提供できない場合がございますので予めご了承くださいませ。また、店舗が万が一閉店した際は、このリターンの使用権利は無効となります。
最新の活動報告
もっと見る☆谷口畜産の特徴☆
2021/07/10 21:36【生かされている】を以とうに命を頂く以上、快適な環境で健康的に飼育し、和牛本来の旨さを追求している牧場です。【こだわり】①血統のこだわり②餌のこだわり③環境①血統のこだわり自分達が食べて美味しいと思った血統を吟味し、自家生産で牛の改良を行う事。子牛生産者と連携し自分達の欲しい子牛を生産して頂く事。肉質、脂質、風味の良い但馬系統と、強健な鳥取由来の気高系統をうまく交配し餌をよく食べる健康な牛を作る。②餌のこだわり創業以来から自家配合を貫き、コスト削減や飼料効率を追うのではなく、牛が健康で育つ事で生まれる本来の肉の味、風味を追求する。通常使われる、麦、大豆、とうもろこしだけでなく、穀類のぬか、大豆の薄皮、健康に育てる為の有用な麹菌、納豆菌などの菌類も使用。(麦も3種類の加工を施す)特に穀類のぬかにはビタミンB群の他、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富に含む為、牛を健康的に育てる事ができる。また食肉加工した後の変色も少ないのが特徴。見た目や数値より牛がどのような工程で生産されたか重要。自家配合する事で一頭一頭の牛の体調に合わせた餌の微調整も可能。③環境自然の多い環境のもと、牛達の生活する牛舎、牛床を常に清潔に保つ。従業員1人当たりの管理頭数を減らす事で、一頭一頭牛に寄り添った細かい管理を行う。ストレス低減させ枝肉の傷を防ぎ肉の雑味を減らす。そして管理する人間が笑顔でいられる環境作り。日本の先人たちが作り上げてきた霜降りの文化‼︎現在、霜降り離れが進んでいる中、味も香りも感じない霜降りが増えてきているのも事実。和牛本来の香りや味を守り続けていきたい‼︎和牛をもっと好きになっていただきたい‼︎昔ながらの自分達が美味しいと信じる牛肉の生産を続けていく。などなど書き出せばきりがないくらい、想いや愛情に溢れ、更にそれを味で感じられる本当に素敵な牧場です。まだまだえいとまんも課題が沢山ありますが、生産者、流通者、販売者が一丸となって、自分たちのしんじる美味しさをお伝えしていければと思っております。 もっと見る
はくなつ3に会ってきました♪
2021/07/10 21:34こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
約5ヶ月後に出荷‼︎【はくなつ3】
2021/05/26 17:13鳥取県谷口畜産から現在の写真を送っていただきました。現在【はくなつ3】は生まれてから805日経っています。一般的に個体差や牧場によって様々ですが、誕生してから約100日前後で出荷され、屠畜→競り→脱骨→加工を経て食卓に届きます。約1000日の間、牧場事態は365日24時間稼働し、牛さん達のお世話をしてくれてます。食卓の裏側で様々なご意見はあると思いますが、私自身元生産者として働いていた時1日1日感謝と言う気待ちが沢山もてました。仕事がある事、仕事ができる事、美味しいご飯を食べる事、生きると言う事。本当に沢山の人や事に感謝する気持ちが持てました。今現在、コロナ禍と言う状況下でも全てにおいて感謝を忘れてはいけないと思い、今回のプロジェクトを進めたきっかけでもあります。0を1にする事。生産する事で全てが始まり沢山のドラマが生まれて行くと思います。現在も愛情込めて育てて頂いてる谷口畜産の方達に感謝し、生産者と消費者がより繋がりをもてるように、行動してまいります。 もっと見る
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