はじめに・ご挨拶
着物って最高! 日本文化ってすばらしい!
はじめまして。スペイン在住のミキータこと佐藤美季と申します。
このページをご覧いただいて、ありがとうございます。
私と着物との出会い。それは最愛の母が遺した大量の着物をどうしようかと悩んでいる時のことでした。母の思い出もあるし、処分するにもどうしたら良いのか……。そんな時、「バレンシア着物クラブ」と出会ったのです。
それまでは、正直なところ「着物を着るのは難しいし、面倒」と、あまり興味はありませんでした。
しかし、クラブのメンバーたちが思い思い、自由に着物を着ている様子がとても楽しそうに見えたのです。
そんなメンバーたちの姿に少しずつ影響され、着物に対する考えがすっかり変わりました。
「楽しく着ること」が何よりも大切ということに気づきました。また、着物の長い歴史から生まれた伝統の奥深さに少しずつふれ、感銘をうけるとともに、そのような文化を継承してくださった先人たちに感謝するようになりました。
ところが、今、他の日本の伝統文化と同様、着物の世界も職人の後継者不足や質の高い原料の不足などのため、存続の危機にあります。
その大きな要因が、日本人の「着物ばなれ」です。一部の若い方たちの間では、ファッションとしての「着物」に注目する層も出てきていると聞きますが、衰退の大きな流れを変えるほどの力にはなっていないようです。
その一方で、海外では「空前の日本文化ブーム」が起こっています。私はスペインで暮らし、これまでスペインやメキシコで日本文化イベントを開催してきました。そして日本語を教えたり、YouTube、FacebookなどのSNS投稿を見たりする中で、いかに海外の人々が日本文化を理解し、愛してくださっているのか実感しています。
この2つの現象は、以前の私も含めた多くの日本人が、自分たちの国の文化を過小評価し、自信を失っているということを表しているのではないでしょうか。
このプロジェクトで実現したいこと
世界に誇る日本の「着物」と「着物アーティスト」を支援!
この展覧会「KIMONO」プロジェクトでは、主に3つのことを実現したいと考えています。
1つ目は、着物を含めて日本の文化を愛してやまない「バレンシア着物クラブ」のメンバーがクラブ発足から約10年温めてきた「着物の美しさ、その背景にある日本文化の伝統。そして、世界に通じるファッションとしての着物の可能性」をスペインから世界に広げたいという夢を実現することです。
2つ目は、衰退の一途をたどる着物業界の逆風を受けながらも、伝統技術への研鑽を積み、着物の「芸術・アート」としての可能性にチャレンジし続ける日本人アーティストの作品を世界に紹介するステップとなることです。展覧会の会期4か月間は、ほぼ月替わりで3人の作家さんたちの作品を展示する予定です。
3つ目は、このチャレンジにご支援をいただいた皆さんを含め、どんな形であれ関わってくださった方々に着物を含めた日本文化のすばらしさを再認識していただき、コロナ禍で暗くなりがちな気持ちを盛り立て、将来に希望を持つきっかけにしていただくことです。
プロジェクトをやろうと思った理由
バレンシア着物クラブの熱い想いとは
バレンシア着物クラブは、10年前の発足以来、市役所や学校などで着つけデモンストレーション、浴衣体験、茶の湯、生け花デモンストレーションなど日本文化を紹介する活動を続けてきました。
その中で、いつかは、着物のさまざまな種類や用途、そして、その背景にある日本文化の伝統について広く知っていただけるような展覧会を開きたいと考えておりました。
2020年春に、展覧会「Kimono-伝統からモード」を開催するチャンスを得ました。しかし、新型コロナウィルスのパンデミックにより延期を余儀なくされ、スペインで、ロックダウンが解かれた今春、これでようやく展覧会が開催できると希望に胸を膨らませていた矢先……前述の通り、予定されていた公的機関からの支援が取り下げられてしまったのです。
しかし、長年あたためてきた夢を簡単にあきらめることはできませんでした。会場としてお借りするバレンシア・シルク博物館も、
「この展覧会はコロナ禍で疲弊している人々の心を勇気づけることができる」と期待してくれています。
そして、なんと、私たちと一緒に各方面に支援をお願いすることを約束してくださったのです!
もはや私たち「バレンシア着物クラブ」の熱い想いだけではありません。関係各方面から大きな期待を寄せられている展覧会「Kimono-伝統からモード」は絶対成功させなければならない、私たちはそう決意を新たにしています。
皆さま、展覧会「Kimono―伝統からモード」に暖かいご支援をいただけますよう、心よりお願いいたします。
展覧会は次のように開かれる予定です。
イベント名:展覧会「KIMONOー伝統からモード」
開催期間:2021年10月28日から2022年2月28日まで
場所:スペイン・バレンシア市 バレンシア・シルク博物館(El Museo de la Seda de Valencia)
展示物:スペイン在住コレクターの着物及び和装小物約50点
日本の伝統工芸アーティストの作品約20点
出展予定のアーティスト(アイウエオ順、敬称略):
阿部遼(紅型染め作家)
野口佳代(刺繍作家、壁画ペインター)
日本文化フェア(展覧会場にて2022年2月開催予定)和柄デザイン講師
成願義夫(和柄デザイナー、伝統文様研究家)
当展覧会出展アーティストからの自己紹介とメッセージ(アイウエオ順、敬称略):
阿部遼(紅型染め作家):
沖縄県在住の伝統染色、紅型染め作家。紅型工房あしび代表。
主に着物や帯などの和装の作品を制作しています。スケッチから図案を描き、型紙を彫り、色さしから仕上げまで全て1人で制作しています。作品のモチーフは植物が多く、幼少期より草花を好んで育てていました。
海外では、日本の伝統衣装の認知度は低いですが、日本の染色技法で染められた作品をスペインの人々が見るとどう感じるかを知ることで、和装のものだけではなく新たなものを染めるヒントとしたいと考えています。
野口佳代(刺繍作家):
新潟在住の刺繍作家、壁画ペインター。https://atelier-chikuchiku.com/
私は自分が創り出す世界観が大好きで、一番のファンは自分自身です。幼い頃、自分の容姿を嫌い、周囲からは言葉が変だと言われ、話すことから逃げていました。その時に出会ったのが描くこと、刺繍することです。描きと刺繍に没頭し、自分の世界観を表現できるようになると、周囲の反応も変わりはじめ、どんどん心に楽しさが広がっていきました。たとえ、困難なことや悔しいことがあったとしても「これには何か意味があるんだ」と思えるようになりました。
自分の存在価値を見出せない、自分に自信がない、自分を好きになれない……。そんな人でも「好きの源」に気づいたとき世界観が変わり、自ら行動できるようになって、ワクワクする人生に変わると信じています。
皆さんにも「好きの源」に気づいていただきたい。その思いを胸に私は「挑戦」します。縁あってスペインでのチャレンジ、ご支援をよろしくお願いいたします!
日本文化フェア(当展覧会会場及び近隣施設にて開催予定)
和柄デザイン講座講師からの自己紹介とメッセージ
成願義夫(和柄デザイナー、伝統文様研究家)
株式会社京都デザインファクトリー代表取締役 http://wagara-kyoto.com
伝統文様研究家、壁面装飾デザイナー、アートディレクター グラフィックデザイナー、伝統産業商品開発アドバイザー、着物デザイナー、日本画家。和装産業コンサルタント。2018年秋、デザインした金属製スマートフォンケースが英国ウェールズ国立博物館に永久保管されました。
日本の茶の湯や華道、能狂言などの芸能、水墨画や書道などの芸術、武道、日本建築や庭園、日本料理にいたるまで、今なお多くの外国人が憧れ学びたがる日本の伝統文化は、様々な国の人々に影響を与え続けています。
また、スペインにも芸術、建築、音楽、ファッションなど私達が学ぶべき素晴らしい文化があります。
近年、真の豊かさとは「心の豊かさ」に他ならないことを多くの人々は気付き始めています。それらのヒントが両国のような歴史と伝統に恵まれた国の文化の中にエッセンスとして潜んでいます。
文化交流はお互いの国を尊敬し認め合うことと、同時に自国の文化を再認識することに繋がると思います。
資金の使い道
皆様からのご支援は、下のとおり大切に使わせていただきます。
・展示物案内パネル作成費、設営費
・展覧会広告宣伝費
・日本のアーティストの作品の輸送料
・日本のアーティストの人物・作品紹介パネル製作費、設営費
・和柄デザイン講座通訳謝礼金
・リターン品の原価・送料の支払い
・CAMPFIRE手数料
リターンについて
リターンは、下の4つのカテゴリーにこだわって用意させていただきます。
①挑戦者および展覧会に参加する日本文化アーティストとの交流(お礼メール、Zoomオンライン交流会Zoomオンライン講座など)。
② 展覧会に参加する日本文化アーティストの作品を実際に手にとって触れていただくため、アーティストのグッズを用意します。
③ スペインの文化に触れていただきます。展覧会の開催地が地中海に面していることから、日本でも人気のある地中海の食文化を味わっていただけるものを厳選しました。
④ 皆様におためし頂きたい和文化・日本文化に関係するお品物を送ります。
実施スケジュール
・2021年10月27日クラウドファンディング終了
・終了次第、11月中にリターンを行う予定です。
・2021年10月28日から2022年2月28日まで展覧会「Kimono‐伝統からモード」開催
・2021年10月末~2月末 月に1回、展覧会場のバレンシア・シルク博物館中庭で、着付けデモンストレーション、日本映画、日本食・日本酒お試し会など日本文化フェアを開催
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、事業を実施しご寄付をいただいた方々にはリターンを行います。
最後に
世界に広がる仲間づくり
コロナ禍により私たちを取り巻く社会は大きく変わりました。そんな中、良い兆しもあったように思います。
オンライン化が進み、同じ趣味をもった人たちが国境を越えて簡単に交流できるようになったこともその1つだといえるでしょう。
日本から遠く離れたヨーロッパに住んでいても、着物、茶道、華道などの伝統文化からアニメ・漫画などポップカルチャーまで様々な日本文化を、オンライン講習会や交流会、またSNSなどを通して学んだり、仲間に出会ったりする機会が増えました。
それでも、言葉の壁などがあり、日本人は日本人で、日本人以外は日本人以外で別々に固まってしまう傾向は依然としてあります。
私たち「バレンシア着物クラブ」は、これからもオンライン、オフラインにかかわらず様々な日本文化イベントを行い、日本文化を愛する世界中の人たちの架け橋となることを目指しています。
皆さんにもぜひ、様々なカタチで私たちの仲間に加わっていただき、お互いの文化を尊重しリスペクトしあえる仲間の輪を、一緒に世界に広げていただけるなら幸いです。
伝統ある日本文化に自信と誇りを持ち、お互いの文化を尊重しあえる世界に!
最近、よく「自己肯定感」という言葉を耳にします。コロナ禍もあり、暗澹たる思いと日常の不安から自己を肯定できない人が増えているようです。
「自己肯定感」が低いと
「他者との関係がうまくいかない」
「将来に希望がもてない」
など、私たちの心にネガティブな感情が次々と芽生え、負の連鎖に陥ります。これは個人レベルの問題だけでなく、日本という国に置きかえても同じではないでしょうか。
先人から受け継ぎ、自信と誇りを持って世界に発信すべき日本文化を、日本人が肯定できなくなっています。「自己肯定感」ならぬ「自国肯定感」が低いのです。そのため
「国際社会のなかで他国との関係をうまく築けない」
「日本の将来に希望がもてない」
……まさに今の日本の現状だと思えてしまいます。
私は、スペインの地から願っています。「バレンシア着物クラブ」の仲間たちのチカラと、なにより皆さんの大きな支援をいただきながら、日本文化のすばらしさを再認識できるようになることを。
そして日本人が日本の未来にもっと大きな希望を持つため、このプロジェクトがその小さな一歩となることを。
さらに私たちの未来が、国や地域の枠をこえ互いの文化を尊重しあえる世界になることを!
<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>
■特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:佐藤 美季
●事業者の住所/所在地:省略
請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●事業者の電話番号:
請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:Zoomを使ったリターンの場合は、Zoomのアプリケーションを事前にダウンロードして下さい。
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る2か月以上のロングランの末、終了しました!
2022/05/16 20:46皆さまその後、いかがお過ごしでしょうか?皆様に多大なるご支援を頂き、昨年10月28日から開催されていましたスペイン、バレンシアのシルク博物館での展覧会「Kimonoー伝統からモード」が去る5月7日に終了しました。当初は、2月28日までの予定でしたが、好評につき2か月以上のロングランとなりました。会期中に、2万人以上の方々にご来館頂きました。途中、オミクロン株の大流行などで、日本からの作家さんがご渡航頂けない、作品が届かないといった問題が発生し、必ずしも順風満帆ではありませんでした。しかし、その一方で、展覧会で垣間見た着物の伝統美にインスパイアされた、バレンシアのシルク博物館の学芸員さんたちのご提案により「バレンシア着物」プロジェクトが立ち上がり、展覧会が大いに盛り上がりました。「バレンシア着物」プロジェクトとは、つまり、バレンシアの民族衣装のシルク工房、民族衣装工房、仕立師学校が協力し、バレンシアの民族衣装の生地を使い、民族衣装の仕立て師さんたちが「着物」を制作するという試みでした。このことによって、一般の方々だけではなく「服飾のプロの方々の間に、着物が持つ伝統芸術がより深く理解され、さらに関心が高まる」というように新たに展開しました。これからは、「単なる文化交流」ではなく、「次世代に向け、お互いの伝統技術を持ち寄り、今後のビジネス展開にどのように適用していくか」という技術・ビジネス交流の方にも広がっていくのではないかと期待が持てるようになりました。このような素晴らしい交流の機会をご支援いただいた皆様に深く御礼申し上げます。このイベントの盛り上がりが一過性に終わらないよう、様々な方向に生かしていけるよう、バレンシア着物クラブ、バレンシアシルク博物館ともども協力しあって将来に向かって精進していく所存ですので、今後とも応援をよろしくお願いいたします。この度は応援、本当に、ありがとうございました。追伸 本展覧会の歩みを動画(1分間)にまとめましたので、稚拙な動画でありますが、ご覧いただけましたら幸いです。 もっと見る
展覧会「Kimono-伝統からモード」好評につき、2月末までの予定が3月末までのロングランに!
2022/01/21 21:55皆さま ご無沙汰しております。新年あけて早くも1月も末となりました。その後、皆さまに暖かいご支援を頂きましたバレンシア着物クラブ主催の展覧会「Kimono-伝統からモード」は、順調に開催されており、お陰様で当地のTVE(旧スペイン国営放送)のニュース番組などマスコミにも取り上げられ、好評を博しています。その結果、当初、2月末までの開催が、会場のバレンシア・シルク博物館の希望で3月末までのロングランとなりました!また、明日は、展覧会のサブイベントとして、本展覧会に多大なるご協力を頂いている京都デザイン・ファクトリー代表取締役であり着物デザイナーの成願義夫先生を講師に迎え、世界の着物・日本文化ファン向けに「日本の伝統文様」についてのZoom講座を開催します。すでに、アフリカ以外の5大陸から、70人近い方々からの参加申し込みを頂き(うち日本の方は20名ほどで、ほとんどが海外在住の方々です)、その関心の高さに感動しております。オミクロン新種株の出現で、当初期待していた日本人アーティストさん達の当イベントへの参加や欧州各地からの来訪は厳しい状況となるなど、予想外のこともありますが、今回のイベントは今回限りのものではなくアフター・コロナ、さらに長い将来に向かっての第一歩と考え、引き続き、バレンシア着物クラブのメンバーと最大限の努力を行っていく所存ですので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。バレンシア着物クラブ佐藤 美季追伸: 明日1月22日(土)日本時間21時からの成願義夫先生の「なぜ、日本の伝統模様には意味があるのか」は、日本語の先生の講演に英語の通訳が入ります。22日(土)日本時間17時までご参加を受け付けていますので、よろしかったらご参加ください。参加は、下記のURLからGoogleフォームにアクセスしてお申込みください。講演1時間前までにZoomのURLをお送りします。https://forms.gle/r3SbM7x78g466fxWA もっと見る
おかげ様で目標に達し展覧会が開会されました ありがとうございました
2021/10/30 13:06 皆様、たくさんの暖かいご支援ありがとうございます。お蔭さまで、目標金額を10万円以上も上回り、一昨日の2021年の10月28日には展覧会「Kimonoー伝統からモードへ」が開会されました。 開会当日は、多くの報道陣が集まり新聞などに掲載されました。こちらの動画も動画ニュースの1つです。 動画の中で、会場のシルク博物館のビセンテ ヘノベス館長が「この展覧会は元々は2020年春に開催が予定されていたもので、ロックダウン解除後の初めての待望の展覧会です。これを機会に着物、それも絹を通して、1000年以上もの歴史をもつ日本の文化や芸術への理解を深めることを期待しています」と関わった私ども一同の気持ちを代弁しています。 また、バレンシア着物クラブのアナ ミロ事務局長は「着物は、名前のとおり着る物であり、身につけている様子を皆さんにご覧になって頂けることにこだわって展示を設営しました」と述べています。 30体以上のマネキン、それも、日本国内にあるような和装用の凸凹が少ないものではなく洋装用のでしたので、補正などに大変苦労しました。 しかし、開会日にさっそくご来場頂いた皆さまが、よろこんでらっしゃるのを見て、そのような苦労も忘れました。 日本の皆様にも動画でお楽しみ頂けましたら幸いです。 重ねがさね、暖かいご支援ありがとうございました。 なお、この展覧会は来年2月28日まで続き、多くの方々にご来場頂けるよう様々な日本についてのイベントを会場にて開催する予定です。 その様子についても、こちらでご報告させて頂く所存ですので、引き続き応援よろしくお願い致します。 もっと見る
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